「ABMツールを導入したいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?
BtoB企業の営業効率化において、ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)は欠かせない戦略となっています。しかし、数多くのABMツールの中から自社に最適なツールを見つけるのは簡単ではありません。
本記事では、日本国内で導入実績のあるABMツール10選を徹底比較し、企業規模や目的別の選び方まで詳しく解説します。この記事を読めば、ABMツールの基礎知識から具体的な選定ポイント、導入後の運用方法まで、すべてが理解できます。
自社に最適なABMツールを選んで、営業効率を最大化しましょう。
ABMツールは、特定の企業(アカウント)に焦点を当てたマーケティングを効率的に実行するためのソフトウェアです。従来の広く浅いマーケティングとは異なり、成約見込みの高い企業を選定し、個別最適化されたアプローチを実現します。
ABMツールを活用することで、膨大な企業データの中から優先すべきターゲットを効率的に抽出し、営業とマーケティング部門が連携した戦略的なアプローチが可能になります。特にBtoB企業において、限られたリソースで最大の成果を上げるために不可欠なツールとなっています。
ABMツールの基本機能3つ
ABMツールには、ABM戦略を実行するための3つの基本機能が搭載されています。
1. ターゲット企業の選定・スコアリング
ABMツールは、保有する企業データベースと既存顧客情報を照合し、成約見込みの高い企業を自動的に抽出します。業界、従業員数、売上規模、成長率などの属性情報に基づいてスコアリングを行い、優先順位付けが可能です。
例えば、過去の優良顧客の特徴を分析し、同様の属性を持つ企業を自動的にリストアップすることで、営業担当者は確度の高い見込み客に集中できます。
2. マーケティング・営業活動の一元管理
顧客データの統合管理により、名刺情報、WebサイトCRM/SFAデータなど、複数のソースに分散した情報を企業単位で一元化します。名寄せ機能によって表記揺れを自動修正し、正確な企業情報を維持できます。
MA(マーケティングオートメーション)やSFA(営業支援システム)との連携により、マーケティング施策から営業活動まで、シームレスなデータ共有が実現します。
3. 効果測定とROI分析
各ターゲット企業へのアプローチ状況、商談化率、受注率などを可視化し、ABM施策の効果を定量的に測定できます。どの企業セグメントが高いROIを生んでいるか、どのアプローチ手法が効果的かなどを分析し、継続的な改善が可能になります。
ABMツール導入で得られる3つのメリット
ABMツールの導入により、営業・マーケティング活動の効率と成果が大きく向上します。
1. 営業効率の向上
成約見込みの高い企業に営業リソースを集中できるため、商談化率が向上します。実際の導入事例では、従来の営業手法と比較して商談化率が2倍になったケースや、新規顧客獲得コストが30〜40%削減されたケースが報告されています。
また、企業情報の自動取得により、リサーチにかかる時間が大幅に短縮され、営業担当者は本来の営業活動に集中できます。
2. マーケティングROIの改善
ターゲットを絞り込むことで、不要な広告費や施策コストを削減できます。パーソナライズされたコンテンツ配信により、エンゲージメント率が向上し、マーケティング施策全体のROIが改善します。
企業ごとに最適化されたアプローチにより、受注単価の向上やLTV(顧客生涯価値)の最大化も期待できます。
3. 営業とマーケの連携強化
従来、営業部門とマーケティング部門は組織や目標が異なることから、情報共有や連携に課題を抱えるケースが多くありました。ABMツールを導入することで、両部門が同じデータを参照し、企業単位での戦略を共有できるようになります。
リアルタイムなデータ連携により、マーケティング部門が創出したリードを営業部門が即座にフォローアップでき、機会損失を防ぎます。
日本市場で実績のある主要ABMツールの機能と特徴を一覧表で比較します。自社の要件に合ったツールを効率的に選定するための参考にしてください。
主要ABMツール10選の機能・料金比較
| ツール名 | 保有企業データ数 | 料金体系 | 無料トライアル | 主な強み | 導入実績 | MA/SFA連携 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| uSonar | 1,250万拠点 | 要問合せ | あり | 日本最大の企業データベース「LBC」搭載、インテントデータ活用 | 大企業中心 | Salesforce、HubSpot等 |
| FORCAS | 非公開 | 要問合せ | あり | 需要予測機能、営業の感覚に沿った企業リスト作成 | 10,000社以上 | Salesforce、Marketo等 |
| SalesMarker | 520万件 | 要問合せ | あり | インテントセールス実現、キーマンへの自動アプローチ | 中堅企業中心 | 主要CRM/MA |
| Sansan | 非公開 | 要問合せ | 期間不明 | 名刺管理ベース、ABM拡張機能 | 10,000社以上 | kintone、Salesforce等 |
| Salesforce ABM | Salesforceデータ | Salesforce料金に含む | あり(Salesforce) | Salesforceエコシステム完全統合 | グローバル多数 | Salesforce製品群 |
| HubSpot | 非公開 | 月額数万円〜 | あり | MA機能との一体運用、中小企業向け | 世界10万社以上 | HubSpot製品群 |
| Marketo | 非公開 | 要問合せ | 要問合せ | エンタープライズ向け高度なABM機能 | 大企業中心 | Adobe製品群 |
| SalesRadar | 非公開 | 要問合せ | あり | 既存データへの属性自動付与、潜在顧客抽出 | 中小〜中堅企業 | 主要SFA/CRM |
| ホットアプローチ | 非公開 | 要問合せ | 要問合せ | フォーム営業特化、行動ログ追跡 | 中小企業中心 | 主要MA/CRM |
| kintone連携型ABM | kintoneデータ | kintone料金+拡張費用 | kintone次第 | 既存kintone環境を活用、カスタマイズ性高 | kintoneユーザー | kintone専用 |
比較表の見方のポイント:
- 保有企業データ数: 多いほどターゲット選定の精度が高まります
- 料金体系: ほとんどが要問合せのため、自社規模に応じた見積が必要です
- MA/SFA連携: 既存システムとの互換性を必ず確認しましょう
- 導入実績: 同規模・同業種の導入事例があるかが重要です
uSonarの1,250万拠点という企業データベースは日本最大級であり、精度の高いターゲティングが可能です。一方、FORCASやSansanは導入社数10,000社以上という実績があり、多くの企業で信頼されています。
中小企業の場合、HubSpotやkintone連携型ABMのように、比較的低コストで始められるツールから検討するのがおすすめです。
ABMツールの選定を誤ると、導入後に活用できず費用対効果が得られません。以下の5つのポイントを押さえて、自社に最適なツールを選びましょう。
自社の営業規模・体制に合った機能があるか
ABMツールは企業規模によって必要な機能が大きく異なります。
大企業向けツールの特徴:
- 大規模な企業データベース(100万件以上)
- 複雑な組織階層への対応
- 高度なスコアリング・予測分析機能
- グローバル展開への対応
中小企業向けツールの特徴:
- シンプルで直感的な操作性
- 初期費用・月額費用の抑制
- 必要最小限の機能に絞った設計
- 迅速な導入・立ち上げ
必要機能のチェックリスト:
- [ ] ターゲット企業数に対応できるデータベース容量
- [ ] 営業担当者数に応じたユーザーライセンス
- [ ] 必要な業界・規模の企業データカバー率
- [ ] マーケティング施策の規模に対応した機能
- [ ] 複数部門での利用を想定した権限管理機能
例えば、営業担当者が5名以下の中小企業が、大企業向けの高機能ツールを導入しても、複雑な機能を使いこなせず宝の持ち腐れとなります。逆に、全国展開する大企業が簡易的なツールでは、営業組織全体をカバーできません。
既存のMA/SFA/CRMとの連携性
ABMツールは単独で使うものではなく、既存システムとの連携が前提です。
主要な連携先システムとその連携効果は以下の通りです:
| 連携システム | 連携効果 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| MA(Marketing Automation) | ABMで選定した企業へのメール配信自動化、行動トラッキング | HubSpot、Marketo、Pardot等との連携実績 |
| SFA(Sales Force Automation) | 営業活動の進捗管理、商談情報の双方向同期 | Salesforce、Dynamics 365等との連携方法 |
| CRM(Customer Relationship Management) | 顧客情報の一元管理、取引履歴の参照 | データ同期の頻度・方式 |
| 名刺管理ツール | 名刺情報からの企業データ紐付け | Sansan、Eight等との連携 |
API連携の確認ポイント:
- リアルタイム同期か、バッチ同期か
- 双方向のデータ更新が可能か
- カスタムフィールドの連携に対応しているか
- 連携設定に専門知識が必要か、GUIで設定可能か
例えば、既にSalesforceを導入している企業であれば、Salesforce ABMやuSonar、FORCASなど、Salesforceとのネイティブ連携が強いツールを選ぶことで、導入がスムーズになります。
日本企業データベースの質と更新頻度
ABMツールの効果は、保有する企業データベースの質に大きく左右されます。
国内企業データの網羅性:
- 保有企業データ数(最低でも100万件以上が望ましい)
- 中小企業から大企業までのカバー率
- 地方企業の情報充実度
- 非上場企業の情報精度
データ更新頻度とソース:
- 企業情報の更新頻度(月次、週次、日次など)
- データソース(帝国データバンク、東京商工リサーチ、独自調査など)
- 倒産・合併などの組織変更への対応速度
- 役員変更などの人事情報の更新
uSonarの「LBC(Location Based Company)」は1,250万拠点をカバーし、事業所単位での情報管理が可能です。これにより、本社だけでなく支店・営業所レベルでのターゲティングが実現します。
また、インテントデータ(Web行動履歴から分析した興味関心データ)を保有しているツールでは、「今、ニーズが顕在化している企業」を特定できるため、タイミングを逃さないアプローチが可能になります。
料金体系と導入後のコスト
ABMツールのコストは初期費用だけでなく、ランニングコストも考慮が必要です。
初期費用 vs ランニングコスト:
- 初期費用: 導入支援、データ移行、カスタマイズ費用(数十万〜数百万円)
- 月額費用: 基本利用料、ユーザーライセンス費(数万〜数十万円)
- 従量課金: データ参照数、メール配信数などに応じた追加費用
- 保守・サポート費用: 年間保守料、問い合わせサポート費用
従量課金制の注意点:
- データアクセス数に上限があるか
- 上限を超えた場合の追加料金体系
- ユーザー数増加時の追加コスト
- 年間契約か月額契約か
ABMツールの多くは「要問合せ」の料金体系となっています。これは企業規模、利用人数、必要機能によって大きく変動するためです。導入前に必ず以下を確認しましょう:
- 3年間の総保有コスト(TCO)
- 解約時の違約金や最低利用期間
- 機能追加時の追加費用
- トレーニング費用の有無
サポート体制と導入支援の充実度
ABMツールは導入して終わりではなく、運用定着までのサポートが重要です。
日本語サポートの有無:
- 日本語でのドキュメント整備状況
- 日本語での問い合わせ対応(電話、メール、チャット)
- 営業時間内のレスポンス時間
- 日本国内にサポート拠点があるか
オンボーディング支援内容:
- 初期設定・データ移行のサポート範囲
- 操作トレーニングの実施(回数、形式)
- ベストプラクティスの共有
- 専任担当者の配置有無
海外製ツールの場合、日本語対応が不十分なケースがあります。一方、uSonar、FORCAS、SalesMarkerなど国産ツールは、日本企業の商習慣を理解した手厚いサポートが期待できます。
また、導入後の活用支援として、定期的な運用レビュー、最新機能のアップデート研修、ユーザーコミュニティの提供などがあるかも確認しましょう。
企業規模によって最適なABMツールは異なります。自社の規模に合ったツールを選ぶことで、費用対効果を最大化できます。
大企業(従業員1,000名以上)におすすめのABMツール
大企業には、大規模なデータ処理と高度な分析機能を持つツールが適しています。
uSonar(ユーソナー)
uSonarは、日本最大の1,250万拠点の企業データベース「LBC」を搭載したクラウド型データ統合ツールです。
- 料金目安: 月額数十万円〜(要問合せ、企業規模により変動)
- 主な特徴:
- 事業所単位での精密なターゲティングが可能
- インテントデータによるニーズ顕在化企業の特定
- 高精度な名寄せ・データクレンジング機能
- Salesforce、HubSpot等の主要MA/SFAとネイティブ連携
- 反社チェック、コンプライアンスチェック機能搭載
- 導入事例: 大手製造業、IT企業、金融機関など、全社的なABM戦略を展開する企業での導入が多い
FORCAS(フォーカス)
FORCASは、AIを活用した需要予測機能が特徴的なABMツールです。
- 料金目安: 月額数十万円〜(要問合せ)
- 主な特徴:
- 既存顧客データから受注しやすい企業傾向を可視化
- 業界、増収増益、採用傾向など多角的な企業分析
- 営業の感覚に沿った直感的な企業リスト作成
- 10,000社以上の導入実績による豊富なノウハウ
- 導入事例: SaaS企業、人材サービス、コンサルティングファームなど、エンタープライズセールスを行う企業
Salesforce ABM
Salesforceエコシステムを既に導入している企業に最適なABMソリューションです。
- 料金目安: Salesforceの契約プランに含まれる(追加料金の場合もあり)
- 主な特徴:
- Salesforce製品群とのシームレスな統合
- Sales CloudやPardotとのデータ完全同期
- グローバル展開企業に対応
- 世界中の導入事例とベストプラクティス
- 導入事例: グローバル展開企業、既にSalesforceを全社導入している大企業
中堅企業(従業員100〜1,000名)におすすめのABMツール
中堅企業には、コストパフォーマンスと機能性のバランスが取れたツールが適しています。
SalesMarker(セールスマーカー)
SalesMarkerは、インテントセールスを実現する次世代型ABMツールです。
- 料金目安: 月額十数万円〜(要問合せ)
- 主な特徴:
- 520万件の企業データベースとインテントデータ活用
- Web行動履歴から「今ニーズがある企業」を特定
- キーマンへの自動アプローチ機能
- AI営業アシスト機能搭載
- 経験豊富なセールスコンサルティング部門によるサポート
- 導入事例: IT企業、広告代理店、BtoB SaaS企業など、効率的な新規開拓を目指す中堅企業
HubSpot
HubSpotは、MA機能とABM機能を統合したオールインワンプラットフォームです。
- 料金目安: 月額数万円〜十数万円(プランにより変動)
- 主な特徴:
- MA、CRM、ABMを一つのプラットフォームで統合管理
- 中小〜中堅企業向けの使いやすいUI/UX
- 豊富な教育コンテンツとコミュニティ
- 段階的な機能拡張が可能
- 世界10万社以上の導入実績
- 導入事例: スタートアップから中堅企業まで幅広い業種で導入、特にマーケティング部門が小規模な企業に最適
中小企業(従業員100名未満)におすすめのABMツール
中小企業には、低コストで導入でき、シンプルに使えるツールが適しています。
Sansan
Sansanは、名刺管理をベースにABM機能を拡張したツールです。
- 料金目安: 月額数万円〜(ユーザー数により変動)
- 主な特徴:
- 名刺情報を起点とした企業データベース構築
- 既に保有している名刺資産を有効活用
- シンプルで使いやすいインターフェース
- 10,000社以上の国内導入実績
- kintone、Salesforce等との連携が可能
- 導入事例: 営業担当者10名未満の中小企業、名刺管理から始めたい企業
kintone連携型ABM
kintoneを既に利用している企業向けのABMソリューションです。
- 料金目安: kintone月額料金(1ユーザー780円〜)+拡張機能費用
- 主な特徴:
- 既存のkintone環境をそのまま活用
- ノーコード・ローコードでカスタマイズ可能
- 初期投資を最小限に抑えられる
- 自社の業務フローに合わせた柔軟な設計
- 導入事例: kintoneを既に業務システムとして利用している中小企業、カスタマイズ性を重視する企業
中小企業の場合、まずは名刺管理ツールやkintoneなど既存のシステムを活用し、段階的にABM機能を拡充していく方法がリスクを抑えられます。
uSonar(ユーソナー)
基本情報
- 運営会社: ユーソナー株式会社
- 提供開始: 2014年
- タイプ: クラウド型データ統合プラットフォーム
主要機能詳細
uSonarは単なるABMツールではなく、企業に関わる様々なデータを統合・管理するデータ統合プラットフォームです。
- 日本最大の企業データベース「LBC」
- 1,250万拠点の企業データを搭載
- 事業所・拠点単位での詳細な情報管理
- 業種、規模、所在地、設立年、売上高など多様な属性情報
- 高精度なデータクレンジング・名寄せ
- 30年以上のデータ構築ノウハウを活用
- 表記揺れの自動修正
- 複数システムに分散したデータの統合
- インテントデータ活用
- Web行動履歴から企業の興味関心を分析
- ニーズが顕在化したタイミングを把握
- 最適なアプローチタイミングの提示
- 包括的なMA/SFA連携
- Salesforce、HubSpot、Marketo等との連携
- CRM/SFA内の顧客データとの自動同期
- API経由でのカスタム連携も可能
料金プラン 要問合せ(企業規模、利用ユーザー数、必要機能により変動)
メリット・デメリット
メリット:
- 日本最大規模の企業データベースによる高精度なターゲティング
- 事業所単位での細かいセグメンテーションが可能
- インテントデータによるタイミング最適化
- 反社チェック機能も搭載されコンプライアンス対応可能
デメリット:
- 高機能ゆえに初期設定が複雑
- 大企業向けの価格帯で中小企業には予算的にハードルが高い
- 機能を使いこなすまでに時間がかかる
導入に向いている企業
- 従業員1,000名以上の大企業
- 全国展開しており拠点ごとのアプローチが必要な企業
- インテントデータを活用した高度なABMを実践したい企業
- すでにSalesforceやHubSpotを導入している企業
実際の導入事例 大手IT企業では、uSonar導入により営業リストの作成時間を80%削減し、商談化率が1.5倍に向上した事例があります。
FORCAS(フォーカス)
基本情報
- 運営会社: 株式会社FORCAS(現・ユーザベース)
- 提供開始: 2015年
- タイプ: AIを活用したABMプラットフォーム
主要機能詳細
FORCASは、AIによる需要予測と直感的な操作性が特徴のABMツールです。
- AI需要予測機能
- 既存顧客の特徴をAIが自動分析
- 受注しやすい企業パターンを可視化
- 類似企業の自動抽出
- 営業視点のリスト作成
- 業界、増収増益、採用動向など営業が重視する条件で検索
- 直感的な操作でターゲットリストを作成
- 条件の保存と共有が可能
- MA/SFAとの連携
- Salesforce、Marketo、Pardot等と連携
- 自動データ同期によりリアルタイムな情報共有
料金プラン 要問合せ(導入規模により変動)
メリット・デメリット
メリット:
- AIによる需要予測で優先順位付けが容易
- 営業担当者が使いやすい直感的なインターフェース
- 10,000社以上の導入実績による安心感
- 充実したカスタマーサクセス体制
デメリット:
- 企業データベースの詳細な規模が非公開
- カスタマイズ性がuSonarと比較すると限定的
- 高度な分析機能を求める場合は物足りない可能性
導入に向いている企業
- BtoB SaaS企業
- エンタープライズセールスを行う企業
- AIによる予測分析を営業戦略に活用したい企業
- 営業とマーケの連携を強化したい中堅〜大企業
実際の導入事例 SaaS企業の事例では、FORCAS導入により新規商談数が2倍、受注率が1.4倍に向上しました。
SalesMarker(セールスマーカー)
基本情報
- 運営会社: 株式会社イノベーション
- タイプ: インテントセールス特化型ABMツール
主要機能詳細
SalesMarkerは、「インテントセールス」という新しい営業手法を実現するツールです。
- インテントデータ分析
- 520万件の企業データベース
- Web行動履歴から企業の興味関心を分析
- 「今、ニーズがある企業」を特定
- キーマンへの自動アプローチ
- 決裁者・キーマン情報の自動特定
- マルチチャネルでのアプローチ自動化
- フォーム営業への活用
- AI営業アシスト
- AIによる営業文章の自動生成
- 最適なアプローチ手法の提案
- 営業活動の効率化支援
料金プラン 要問合せ(月額十数万円〜が目安)
メリット・デメリット
メリット:
- インテントデータにより「今買いたい企業」にアプローチ可能
- キーマンへの直接アプローチで商談化率向上
- セールスコンサルティング部門の手厚いサポート
- CRM/MAツールとの柔軟な連携
デメリット:
- 比較的新しいサービスのため導入事例がuSonarやFORCASより少ない
- インテントデータの精度は業界により差がある可能性
- 大企業向けには機能が不足する場合も
導入に向いている企業
- 新規開拓を強化したい中堅企業
- アウトバウンド営業の効率を高めたい企業
- キーマンへの直接アプローチを重視する企業
- IT、広告、人材などBtoB業界の企業
実際の導入事例 IT企業では、SalesMarker導入により営業リスト作成時間を70%削減し、アポイント獲得率が2.3倍に向上しました。
Sansan
基本情報
- 運営会社: Sansan株式会社
- 提供開始: 2007年(名刺管理)、ABM機能は後追加
- タイプ: 名刺管理ベースのABM拡張ツール
主要機能詳細
Sansanは、名刺管理をコアとして、そこからABM機能を拡張したツールです。
- 名刺情報のデータベース化
- 名刺をスキャンして自動的にデータ化
- 企業情報との自動紐付け
- 人脈の可視化
- 企業情報の統合管理
- 名刺情報を企業単位で統合
- 複数の担当者情報を一元管理
- 組織図の自動生成
- MA/CRM連携
- Salesforce、kintone等との連携
- 名刺情報の自動同期
- 営業活動への活用
料金プラン 月額数万円〜(ユーザー数、プランにより変動)
メリット・デメリット
メリット:
- 既存の名刺資産を有効活用できる
- シンプルで使いやすいインターフェース
- 10,000社以上の国内導入実績
- 段階的な機能拡張が可能
デメリット:
- 純粋なABMツールと比較すると機能は限定的
- 企業データベースの網羅性は専門ABMツールに劣る
- インテントデータなどの高度な分析機能はない
導入に向いている企業
- 営業担当者10名未満の中小企業
- 名刺管理から始めてABMに展開したい企業
- シンプルなツールを求める企業
- 既に多くの名刺資産を保有している企業
実際の導入事例 中小企業では、Sansan導入により名刺情報の活用率が向上し、既存人脈からの紹介営業が30%増加した事例があります。
その他のABMツール簡易レビュー
Salesforce ABM
Salesforceエコシステムに完全統合されたABMソリューション。既にSalesforceを導入している大企業に最適。グローバル展開企業での実績が豊富。
- 強み: Salesforce製品群とのシームレス連携、グローバル対応
- 弱み: Salesforce導入が前提、日本市場特化の機能は限定的
HubSpot
MA、CRM、ABMを統合したオールインワンプラットフォーム。中小〜中堅企業向けに使いやすさを重視。
- 強み: 統合プラットフォームで管理が楽、豊富な教育コンテンツ
- 弱み: エンタープライズ向けの高度な機能は不足
Marketo ABM
Adobe製品群の一部として提供されるエンタープライズ向けABMツール。高度なマーケティング自動化機能と組み合わせた活用が可能。
- 強み: 高度なマーケティング自動化、Adobe製品群との連携
- 弱み: 高価格帯、中小企業には過剰スペック
kintone連携型ABMツール
kintoneをベースにカスタマイズしたABMソリューション。既存のkintone環境を活用できる。
- 強み: 低コスト、高いカスタマイズ性、既存環境の活用
- 弱み: 企業データベースは自社で構築が必要、専門ABMツールより機能は限定的
ABMツールを導入し、実際に成果を上げるまでには計画的な進め方が重要です。以下の5ステップで着実に進めましょう。
ステップ1: 現状分析とKPI設定
ABMツール導入の第一歩は、自社の現状を正確に把握することです。
現在の営業課題の洗い出し:
- 新規顧客獲得コストが高い
- 商談化率が低い
- 営業とマーケティングの連携が不十分
- ターゲット企業の選定に時間がかかる
- 既存顧客データが活用できていない
これらの課題を定量的に把握します。例えば、「リードから商談化までの平均日数は何日か」「商談化率は何%か」「1件の新規顧客獲得コストはいくらか」などの数値を明確にします。
ABM導入で改善したい指標:
| KPI | 現状値 | 目標値 | 測定方法 |
|---|---|---|---|
| 商談化率 | 15% | 25% | 商談数÷リード数 |
| 平均商談期間 | 90日 | 60日 | 初回接触から受注までの日数 |
| 新規顧客獲得コスト | 50万円 | 35万円 | マーケティング費用÷新規顧客数 |
| 営業1人あたりの商談数 | 月5件 | 月8件 | 商談数÷営業担当者数 |
KPIは経営層と合意し、導入効果を測定可能な状態にしておくことが重要です。
ステップ2: ツール選定と比較検討
複数ツールの比較検討により、自社に最適なツールを選定します。
複数ツールのデモ実施:
- 候補ツールを3〜5社に絞り込む
- 各社にデモを依頼し、実際の画面を確認
- 自社のユースケースに基づいた操作性を検証
- 営業担当者にも参加してもらい使用感を確認
デモで確認すべきポイント:
- 操作の直感性(マニュアルなしで基本操作ができるか)
- データ検索のスピード
- 既存システムとの連携のしやすさ
- レポート機能の充実度
- モバイル対応の有無
トライアル活用のポイント:
多くのABMツールは無料トライアル期間を提供しています。トライアル期間中に以下を実施しましょう:
- 実際の自社データを少量インポートして動作確認
- 営業担当者3〜5名で実際に使用してもらう
- ターゲットリストを実際に作成してみる
- サポート窓口に問い合わせてレスポンスを確認
- トラブル発生時の対応スピードを評価
トライアル期間は通常2週間〜1ヶ月程度です。この期間中に可能な限り実務に近い形で使用し、導入後のイメージを具体化します。
ステップ3: 導入準備とデータ整備
ツール選定後、本格運用に向けた準備を行います。
既存顧客データのクレンジング:
ABMツールの効果を最大化するには、既存データの品質が重要です。
- データの棚卸し
- どこにどんなデータがあるかを洗い出す
- Excel、名刺、MA、SFA、CRM等に分散したデータを把握
- データクレンジング
- 重複データの統合
- 表記揺れの修正(株式会社/㈱、有限会社/㈲など)
- 不足情報の補完
- 古いデータの削除
- データフォーマットの統一
- 項目名の統一
- 必須項目の定義
- データ入力ルールの策定
MA/SFA連携設定:
既存システムとABMツールの連携を設定します。
- API連携の設定(IT部門と協力)
- データ同期の頻度設定(リアルタイム/日次/週次)
- 同期対象項目の選定
- 双方向同期の設定(ABM→MA/SFAとMA/SFA→ABMの両方)
多くのABMツールベンダーは導入支援サービスを提供しているため、技術的に不安がある場合は積極的に活用しましょう。
ステップ4: 運用開始とPDCA
準備が整ったら、小規模から運用を開始します。
初期運用での注意点:
- スモールスタート
- 全社展開ではなく、特定の部門・チームから開始
- パイロットユーザーを5〜10名程度に限定
- 2〜3ヶ月の試験運用期間を設ける
- 運用ルールの策定
- データ入力ルールの明確化
- ターゲット企業の選定基準の統一
- 営業とマーケの役割分担の明確化
- レポーティングのタイミングと内容
- 定期的な振り返り
- 週次でのチームミーティング
- 月次での効果測定
- 四半期ごとの戦略見直し
効果測定方法:
ステップ1で設定したKPIを定期的に測定します。
測定サイクル:
- 週次: ツール利用率、データ入力状況
- 月次: 商談化率、リスト作成数、アプローチ数
- 四半期: 受注率、ROI、顧客獲得コスト
効果が出ていない場合は、原因を分析し改善策を実施します。よくある原因は「ツールが使いこなせていない」「データ品質が低い」「営業部門の協力が得られていない」などです。
ステップ5: 効果検証と改善
運用が軌道に乗ったら、継続的な改善を行います。
KPI達成度の確認:
設定したKPIの達成状況を確認し、未達の項目については原因分析を行います。
例:
- 商談化率目標25%に対して実績20% → 原因:ターゲット選定基準が緩すぎる
- 新規顧客獲得コスト目標35万円に対して実績40万円 → 原因:アプローチ手法が最適化されていない
運用改善施策:
- ターゲット選定基準の見直し
- 受注実績の高い企業の特徴を再分析
- スコアリング基準の調整
- 除外条件の追加
- アプローチ手法の最適化
- 効果の高いコンテンツの特定
- 配信タイミングの最適化
- チャネル別の効果測定と選択
- 組織体制の改善
- 営業とマーケの定例会議の設定
- インサイドセールス部門の新設検討
- データ管理担当者の明確化
ABMは継続的な改善が重要です。PDCAサイクルを回し続けることで、徐々に精度が向上し、ROIが高まっていきます。
ABMツールを導入しても、期待した効果が得られないケースは少なくありません。よくある失敗事例と対策を知り、同じ轍を踏まないようにしましょう。
失敗事例1: ツールを導入したが使いこなせない
原因:
- 機能が多すぎて何から始めればいいかわからない
- 操作が複雑で営業担当者が使ってくれない
- トレーニングが不十分で活用方法がわからない
- 高機能すぎて自社の営業規模に合っていない
対策:
- 段階的な機能導入
- 最初は基本機能(ターゲットリスト作成)のみに絞る
- 慣れてきたら徐々に高度な機能を追加
- 全機能を一度に使おうとしない
- 実践的なトレーニングの実施
- 座学だけでなくハンズオン形式の研修
- 実際の業務フローに沿った操作方法の習得
- マニュアルやFAQの整備
- 社内チャンピオン(使いこなせる人)の育成
- ベンダーのサポート活用
- オンボーディングプログラムへの参加
- 定期的なフォローアップミーティングの設定
- ベストプラクティスの共有を依頼
- ユーザーコミュニティへの参加
- 自社規模に合ったツール選定
- 中小企業が大企業向けツールを選ばない
- 必要な機能を明確にし、過剰スペックを避ける
失敗事例2: 営業部門が活用してくれない
原因:
- 営業担当者が従来の営業スタイルを変えたくない
- ツールを使うメリットが営業担当者に伝わっていない
- データ入力の手間が増えて負担になっている
- 営業成績への貢献が見えない
対策:
- 営業担当者のメリットを明確化
- リスト作成時間の短縮による営業時間の確保
- 成約確率の高い企業への集中による成績向上
- 企業情報のリサーチ時間削減
- 具体的な成功事例の共有
- トップダウンでの推進
- 経営層や営業部長からの明確な方針提示
- ABM活用を評価指標に組み込む
- 先行導入チームの成功を全社に共有
- データ入力負担の軽減
- 既存システムとの自動連携でデータ入力を最小化
- 音声入力やモバイルアプリの活用
- 必須入力項目を最小限に絞る
- インセンティブの設定
- ABM活用で成果を上げた営業担当者の表彰
- ツール活用率の高いチームへのインセンティブ
- 成功事例の社内共有と称賛
失敗事例3: ROIが見えず継続できない
原因:
- 導入前にKPIを設定していない
- 効果測定の方法が不明確
- 短期間で成果を求めすぎている
- 従来の営業手法との比較ができていない
対策:
- 明確なKPI設定
- 導入前に測定可能なKPIを設定
- ベースライン(現状値)の記録
- 目標値と達成期限の明確化
- 定期的な測定とレポーティング
- 適切な評価期間の設定
- 最低でも3〜6ヶ月の評価期間を設ける
- 短期的な成果と中長期的な成果を分けて評価
- 先行指標(リスト作成数、アプローチ数)と遅行指標(受注数、売上)の両方を見る
- A/Bテストの実施
- ABMツール活用チームと従来手法チームで成果を比較
- 同条件での比較で効果を可視化
- データに基づいた客観的な評価
- 段階的なROI改善
- 第1フェーズ:業務効率化(時間削減)
- 第2フェーズ:商談化率向上
- 第3フェーズ:受注率・受注単価向上
- 各フェーズでの小さな成功を積み重ねる
ABMは中長期的な取り組みです。短期間で劇的な成果を求めるのではなく、継続的な改善により徐々に効果を高めていく姿勢が重要です。
- ABMツールとMAツールの違いは?
-
ABMツールとMAツールは目的と対象が異なります。
MAツール(マーケティングオートメーション)は、個人(リード)単位でのマーケティング活動を自動化するツールです。一方、ABMツールは企業(アカウント)単位での戦略的なマーケティングを支援します。
実務では、MAツールとABMツールを組み合わせて使うケースが多くあります。ABMツールで選定したターゲット企業のキーパーソンに対して、MAツールでパーソナライズされたメール配信を行うといった連携が効果的です。
- 無料で使えるABMツールはある?
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完全無料のABMツールは基本的に存在しませんが、無料トライアルや段階的な導入は可能です。
ABMツールは企業データベースの構築・維持や高度な分析機能の開発にコストがかかるため、完全無料での提供は困難です。しかし、以下のような選択肢があります:
- 無料トライアル期間の活用
- uSonar、FORCAS、SalesMarkerなど多くのツールが2週間〜1ヶ月の無料トライアルを提供
- トライアル期間中に効果を検証し、導入判断が可能
- 低コストツールから開始
- HubSpotの無料プランから始め、必要に応じてABM機能を追加
- Sansanなど名刺管理ツールのABM機能を活用
- kintoneベースで自社構築(初期投資は抑えられる)
- 段階的な機能追加
- 最小限の機能から開始し、ROIを確認しながら拡張
- 必要な機能だけを選択して契約
中小企業の場合、まずは無料のCRMツール(HubSpot無料版など)とExcelを組み合わせてABMの考え方を実践し、規模が大きくなったら専門ツールに移行する方法もあります。
- 無料トライアル期間の活用
- ABMツール導入の平均的な費用は?
-
ABMツールの導入費用は企業規模や必要機能により大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
初期費用:
- 小規模(従業員100名未満): 10万円〜50万円
- 中規模(従業員100〜1,000名): 50万円〜200万円
- 大規模(従業員1,000名以上): 200万円〜500万円以上
初期費用には、導入支援、データ移行、初期設定、トレーニング費用が含まれます。
月額費用:
- 小規模: 3万円〜10万円
- 中規模: 10万円〜30万円
- 大規模: 30万円〜100万円以上
月額費用は、ユーザー数、データアクセス量、利用機能により変動します。
その他の費用:
- カスタマイズ費用: 50万円〜300万円(必要に応じて)
- 保守・サポート費用: 月額費用の10〜20%程度
- トレーニング追加費用: 1回あたり10万円〜30万円
総保有コスト(TCO)の例:
中規模企業(従業員300名、営業担当者30名)の場合:
- 初期費用: 100万円
- 月額費用: 20万円
- 年間保守費用: 48万円(月額×20%)
- 3年間TCO: 100万円 + (20万円×36ヶ月) + (48万円×3年) = 964万円
ただし、多くのベンダーは「要問合せ」としており、企業ごとにカスタマイズされた見積を提供します。複数社から見積を取り、比較検討することをおすすめします。
- 導入後、効果が出るまでの期間は?
-
ABMツールの効果が出るまでの期間は、KPIの種類により異なります。
短期的な効果(1〜3ヶ月):
- 業務効率化の効果
- リスト作成時間の短縮: 導入後すぐ〜1ヶ月
- 企業情報リサーチ時間の削減: 導入後すぐ〜1ヶ月
- データ入力作業の効率化: 1〜2ヶ月
- 営業活動の質的向上
- ターゲット企業の明確化: 1〜2ヶ月
- アプローチ企業数の増加: 2〜3ヶ月
中期的な効果(3〜6ヶ月):
- 商談化率の向上: 3〜4ヶ月
- 営業とマーケの連携強化: 3〜6ヶ月
- アポイント獲得率の向上: 3〜6ヶ月
長期的な効果(6ヶ月〜1年):
- 受注率の向上: 6ヶ月〜1年
- 受注単価の向上: 6ヶ月〜1年
- LTV(顧客生涯価値)の向上: 1年以上
- 新規顧客獲得コストの削減: 6ヶ月〜1年
効果を早期に出すためのポイント:
- スモールスタートで早期成功体験
- 最も成果の出やすい部門・商材から開始
- 2〜3ヶ月で小さな成功を作る
- 成功事例を全社に展開
- データ品質の早期改善
- 導入前にデータクレンジングを徹底
- 質の高いデータで運用開始
- 営業部門の早期巻き込み
- 導入初期から営業部門を参画させる
- 現場の意見を反映した運用ルール策定
- 定期的な効果測定と改善
- 月次でKPIを測定
- PDCAサイクルを高速で回す
一般的に、ABMツールのROIがプラスになるのは導入後6ヶ月〜1年程度と言われています。短期的な成果を求めすぎず、中長期的な視点で取り組むことが重要です。
- 業務効率化の効果
- 小規模企業でもABMツールは必要?
-
小規模企業でも、適切なツールを選べばABMツールは有効です。
従業員数が少ない企業や営業担当者が10名未満の企業でも、ABMツールを活用するメリットはあります。ただし、大企業向けの高機能・高価格なツールは過剰スペックとなるため、自社規模に合ったツール選定が重要です。
小規模企業がABMツールを導入すべきケース:
- 少数精鋭で効率的な営業が必要
- 限られた営業リソースを最大活用したい
- 確度の高い企業に集中してアプローチしたい
- リサーチ時間を削減し営業時間を確保したい
- 大型商談を扱っている
- 1件あたりの受注金額が100万円以上
- 商談期間が3ヶ月以上の長期案件
- 意思決定者が複数いる複雑な営業プロセス
- 特定業界・企業規模にターゲットが明確
- ターゲットとすべき企業が明確に定義できる
- 特定の業界・規模に特化した営業戦略
小規模企業におすすめのアプローチ:
- 低コストツールから開始
- HubSpotの無料〜低価格プラン
- Sansanで名刺管理からスタート
- kintoneベースのカスタマイズ
- 必要最小限の機能に絞る
- ターゲットリスト作成機能
- 基本的な企業情報データベース
- シンプルなスコアリング機能
- ExcelとCRMの組み合わせ
- 専門ツールの前にExcelとCRMでABMの考え方を実践
- 効果を確認してから専門ツールに移行
小規模企業がABMツールを導入しなくてもよいケース:
- 商材単価が低い(数万円以下)
- 商談サイクルが短い(1週間以内)
- 広く浅くアプローチする戦略が適している
- 営業担当者が3名以下で個人の裁量で十分
小規模企業こそ、限られたリソースを効率的に活用するためにABMの考え方は有効です。ただし、高価なツールに投資する前に、まずは無料〜低価格のツールやExcelで実践し、効果を確認することをおすすめします。
- 少数精鋭で効率的な営業が必要
ABMツールは、BtoB企業の営業効率化と成果向上に不可欠なツールとなっています。本記事では、日本国内で導入実績のあるABMツール10選の比較から、選定ポイント、導入ステップ、失敗事例まで詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認:
- 企業規模に合ったツール選定が最重要
- 大企業: uSonar、FORCAS、Salesforce ABM
- 中堅企業: SalesMarker、HubSpot
- 中小企業: Sansan、kintone連携型
- 5つの選定ポイントを必ず確認
- 自社の営業規模・体制との適合性
- 既存MA/SFA/CRMとの連携性
- 企業データベースの質と更新頻度
- 料金体系と総保有コスト
- サポート体制と導入支援
- 段階的な導入で成功確率を高める
- スモールスタートで早期成功体験を作る
- PDCAサイクルを回して継続的に改善
- 短期間で成果を求めすぎない
- よくある失敗を避ける
- 使いこなせない高機能ツールの導入
- 営業部門の巻き込み不足
- ROI測定の仕組み不在
次のアクション:
ABMツール導入を検討されている方は、以下のステップで進めることをおすすめします:
- 自社の営業課題とKPIを明確化する
- 企業規模と予算に合った候補ツールを3〜5社選ぶ
- 各ツールのデモを依頼し、無料トライアルを活用する
- 複数社から見積を取り、総保有コストを比較する
- 小規模からスタートし、効果を確認しながら拡大する
ABMツールは単なるソフトウェアではなく、営業とマーケティングの戦略を変革するツールです。自社に最適なツールを選定し、適切に運用することで、商談化率の向上、営業効率の改善、売上の拡大が実現できます。
BtoBマーケティング支援のご相談:
InnoMarkでは、Looker Studioを活用したデータ可視化やBtoBリード獲得の支援を行っています。ABMツール導入後のデータ分析やマーケティング戦略立案についても、お気軽にご相談ください。
lead-lab.jpでは、BtoBマーケティングに関する最新情報も発信しています。

