BtoB営業で新規顧客を開拓したいけれど、営業リストの作成に時間とコストがかかって困っていませんか?
手作業でリストを作るのは膨大な時間がかかり、有料ツールを導入するには予算が限られている――そんな悩みを抱える営業担当者の方は少なくありません。実は、無料ツールを賢く組み合わせるだけで、1,000件規模の高品質な営業リストを作成することが可能です。
この記事では、FUMA、BIZMAPS、Urizo、Octoparseなどの無料ツールを活用した具体的な手順から、データの統合・クレンジング方法、さらには業界別の実践例まで徹底解説します。
記事を読み終える頃には、コストをかけずに効率的な営業リストを作成し、すぐにアプローチを開始できる状態になっているはずです。
それでは、無料ツールで営業リストを作成する実践的なノウハウを見ていきましょう。
なぜ無料ツールでも1,000件のリスト作成が可能なのか
無料ツールでも1,000件規模の営業リストが作成できる理由は、複数のツールを戦略的に組み合わせることで、それぞれの無料枠を最大限に活用できるためです。
営業リスト作成は「ターゲット定義 → 情報源の選定 → ツールで一括取得 → データ整形」の4ステップで進めます。この流れに沿って、Urizoで1,500件、BIZMAPSで月100件、FUMAで補完分、Octoparseでさらに追加というように、各ツールの強みを活かせば、初期費用ゼロでも目標件数に到達できます。
たとえば、Urizoだけで無料枠1,500件まで利用可能なため、これだけで目標の1,000件を超えることができます。さらにBIZMAPSやFUMAを併用すれば、より多様な業種や地域をカバーした営業リストが完成します。
- ステップ1: ターゲット企業の条件を明確化する
- ステップ2: 各無料ツールの特性を理解し選定する
- ステップ3: 複数ツールからデータを取得する
- ステップ4: Excel/スプレッドシートで統合・整形する
無料ツールの組み合わせ戦略は、予算が限られたスタートアップや中小企業にとって、営業活動を低コストでスタートできる最適な方法です。
有料ツールと無料ツールの違い|コスト対効果の比較
有料ツールと無料ツールの最大の違いは、取得できるデータ件数、自動化機能の充実度、サポート体制の3点です。
有料ツールは月額数万円から数十万円かかりますが、100万社以上のデータベースから無制限にダウンロードでき、メール配信機能やAI分析機能も備えています。一方、無料ツールは件数制限がありますが、基本的な企業情報の取得には十分な機能を持っています。
コスト対効果の観点では、営業活動の初期段階やテストマーケティングでは無料ツールが最適です。月100件のアプローチで十分な場合、わざわざ月額3万円の有料ツールを導入する必要はありません。
| 項目 | 無料ツール | 有料ツール |
|---|---|---|
| 月額コスト | 0円〜 | 2万円〜10万円以上 |
| データ件数 | 100〜1,500件/月 | 無制限 |
| 自動化機能 | 限定的 | 充実 |
| サポート | セルフサービス | 専任担当あり |
スタートアップや中小企業では、まず無料ツールで営業活動を開始し、成果が出始めた段階で有料ツールへ移行するのが賢明な戦略です。
効率的なリスト作成に必須の4項目
営業リストの質を左右するのは、作成前のターゲット定義です。次の4項目を明確にすることで、ツールでの条件設定がスムーズになり、無駄なデータ取得を防げます。
1. 地域設定
首都圏限定、関西圏、全国展開など、営業エリアを明確にします。地域を絞ることで、訪問営業やローカルイベントへの参加が可能な企業に集中できます。
2. 業種・業界の絞り込み
IT、製造、小売、飲食など、自社商材と親和性の高い業界を特定します。業種コードやキーワードで検索条件を設定すると、ターゲット企業を効率的に抽出できます。
3. 企業規模
従業員数、売上高、上場/非上場などの条件で企業規模を設定します。たとえば「従業員数50〜300名の中堅企業」と定義すれば、決裁スピードが比較的早く、予算も確保しやすいターゲット層にアプローチできます。
4. 決裁者・担当部署の特定
マーケティング担当、総務、経営者など、アプローチすべき職種を明確にします。メールアドレス取得時のフィルタリングや、LinkedInでの担当者検索に活用できます。
これら4項目を事前に決めておくことで、各ツールでの検索条件設定が5分以内に完了し、精度の高い営業リストを短時間で作成できます。
「量」と「質」のバランス設計
営業リストを作成する際、「とにかく1,000件集める」のか「質を重視して500件に絞る」のか、明確な方針を決めておくことが重要です。
量を優先する場合
メール営業やテレアポなど、母数が重要なアプローチ手法では、まず1,000件以上のリストを確保します。条件を緩めに設定し、業種や地域を広めにカバーすることで、短期間で大量のリストを作成できます。
質を優先する場合
訪問営業や提案型営業では、受注確度の高い企業500件に絞る方が効率的です。従業員数、売上規模、最近の資金調達情報など、詳細な条件で絞り込みを行います。
| 方針 | 目標件数 | 条件設定 | 適した営業手法 |
|---|---|---|---|
| 量重視 | 1,000件以上 | 緩め(業種・地域広め) | メール営業、テレアポ |
| 質重視 | 300〜500件 | 厳密(詳細条件で絞込) | 訪問営業、提案型営業 |
実務では、最初に1,000件の広いリストを作成し、そこから自社商材との親和性が高い500件に絞り込む「2段階方式」が効果的です。この方法なら、柔軟な営業戦略の変更にも対応できます。
FUMA|日本企業160万社から無料検索
FUMAは、日本全国160万社のデータベースから、完全無料で企業情報を検索・表示できるツールです。ログイン不要で、最短5秒でリスト表示が可能なため、営業リスト作成の初期段階で活用すると効率的です。
基本機能と無料プランの範囲
業種、地域、従業員数などの基本条件から詳細条件まで、自由に設定して即座にリスト表示できます。無料で検索回数に制限はなく、条件変更も何度でも可能です。ただし、CSVエクスポートには別途オプション料金が発生します。
実際の使い方
- FUMAのサイトにアクセス(ログイン不要)
- 業種・地域・企業規模などの条件を入力
- 検索結果が画面に表示される
- 必要な情報を目視確認または手動でコピー
メリット・デメリット
- メリット: 完全無料、ログイン不要、160万社の豊富なデータベース
- デメリット: CSV自動エクスポートは有料、手作業でのコピーが必要
FUMAは「この条件で何社ヒットするか」を確認するツールとして最適で、UrizoやBIZMAPSで足りない特定エリアや業種を補完する役割で使うと効果的です。
BIZMAPS|月100件まで無料ダウンロード可能
BIZMAPSは、200万件の法人企業データベースから、月100件まで無料でCSVダウンロードできるツールです。会員登録が必要ですが、継続的にリストを蓄積していく運用に適しています。
CSV出力機能の活用法
企業名、住所、電話番号、業種などの基本情報がCSV形式で出力されるため、Excelやスプレッドシートにそのまま取り込めます。フリープランでも月100件という制限内で、必要な情報を確実に取得できます。
継続利用で月間データを蓄積する方法
毎月100件ずつダウンロードすれば、1年間で1,200件の営業リストが構築できます。たとえば、1月目は東京都のIT企業100件、2月目は大阪府の製造業100件というように、計画的に蓄積していく運用が可能です。
BIZMAPSの強みは、無料でも確実にCSVダウンロードできる点です。Urizoと組み合わせることで、より多様な業種・地域をカバーした営業リストが完成します。
Urizo|無料で1,500件までリスト生成
Urizoは、無料版でも約1,500件までの企業リストを利用できる、営業リスト作成ツールの中でも特に太っ腹な仕様のサービスです。導入実績No.1を誇り、BtoB営業に特化した機能が充実しています。
自動生成機能の特徴
業種、地域、従業員数などの条件を指定するだけで、AIが自動的に企業リストを生成します。リアルタイムで最新情報を収集しているため、倒産企業や移転済み企業などの古い情報が混ざりにくいのが特徴です。
業種・地域条件の設定手順
- Urizoに無料会員登録する
- ダッシュボードで「リスト作成」を選択
- 業種カテゴリ、都道府県、市区町村、従業員数などを指定
- 「検索」ボタンをクリックして結果を確認
- 無料枠の範囲内でCSVエクスポートを実行
Urizoは無料で1,500件という大容量が最大の魅力です。この時点で「目標1,000件」はほぼ達成できるため、営業リスト作成の中核ツールとして活用することをおすすめします。
Octoparse|Webスクレイピングで数千件を自動収集
Octoparseは、Web上の企業一覧ページから情報を自動抽出できる、無料のスクレイピングツールです。設定次第で数千件のリストを短時間で取得できますが、利用規約への注意が必要です。
スクレイピングの基本と注意点
スクレイピングとは、Webページから自動的にデータを収集する技術です。商工会議所の会員名簿、業界団体のメンバー一覧、店舗検索サイトなど、公開されている企業情報を対象にします。
重要な注意点:
- 商用サイトや有料名簿サイトからの無断スクレイピングは法的問題になる可能性がある
- 各サイトの利用規約を必ず確認する
- 公開企業情報(自社サイト、公的な名簿)を対象にする
5分で1,000件取得する設定方法
- Octoparseをダウンロード・インストール
- 企業が多数掲載されている一覧ページのURLをセット
- テンプレートまたは自作ワークフローで抽出フィールドを指定(企業名、住所、電話番号、URL等)
- タスクを実行し、結果をCSVでエクスポート
Octoparseは特定のポータルサイトから大量データを取得したい場合に威力を発揮します。ただし、法的リスクを避けるため、対象サイトの選定には十分な注意が必要です。
その他の無料ツール(Listoru等)
Listoruは有料プランがメインですが、トライアル版で一定件数を試せる場合があります。また、「営業リスト 無料」で検索すると、他にも複数の無料ツールが見つかります。
トライアル版の活用法
多くの有料ツールは、14日間や30日間の無料トライアルを提供しています。この期間内に必要なデータをダウンロードし、自社に合うかを見極めることができます。
複数ツール併用のメリット
- 各ツールのデータベースは異なるため、漏れなくターゲット企業をカバーできる
- 無料枠を組み合わせることで、有料ツール並みの件数を取得できる
- ツール間でデータの精度を相互検証できる
無料ツールは「完璧ではないが、十分実用的」というスタンスで活用し、不足部分は複数ツールで補完する戦略が成功の鍵です。
【一覧比較表】各ツールの無料枠・機能・向いている用途
| ツール名 | 無料枠 | 主な機能 | CSVエクスポート | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| FUMA | 制限なく検索・表示可能 | 160万社DBから条件検索 | 有料オプション | 条件検証、補完的利用 |
| BIZMAPS | 月100件まで無料DL | 200万件DBから最新データ | 無料で可能 | 継続的な蓄積 |
| Urizo | 約1,500件まで利用可 | 業種・地域で自動生成 | 無料で可能 | 大量リスト作成の中核 |
| Octoparse | 設定次第で数千件 | Web自動スクレイピング | 無料で可能 | 特定サイトからの大量取得 |
| Listoru | トライアル版で試用可 | 数千件規模の自動生成 | トライアル期間内可能 | 有料ツール移行前の検証 |
- まず1,000件確保したい → Urizo + BIZMAPS
- 特定業界に特化したい → Octoparse(業界団体サイト活用)
- 継続的に更新したい → BIZMAPS(月100件ずつ蓄積)
- 条件検証に使いたい → FUMA(何度でも無料検索)
ステップ1|Urizoで1,000〜1,500件の基礎リストを取得
Urizoを使って、営業リストの大部分を一気に作成します。無料で1,500件まで利用できるため、このステップだけで目標の1,000件をほぼ達成できます。
アカウント登録から条件設定まで
- Urizoの公式サイトにアクセスし、「無料登録」をクリック
- メールアドレス、会社名、氏名を入力して登録
- ログイン後、ダッシュボードから「新規リスト作成」を選択
- ターゲット条件を設定:
- 業種: IT、製造、小売など
- 地域: 都道府県、市区町村を選択
- 企業規模: 従業員数、売上規模を指定
- 「検索実行」ボタンをクリック
CSVエクスポートの手順
- 検索結果が表示されたら、内容を確認
- 必要に応じて条件を微調整
- 「CSVダウンロード」ボタンをクリック
- ダウンロードしたファイルをExcelまたはGoogleスプレッドシートで開く
Urizoの強みは、リアルタイムで最新情報を取得している点です。古い名簿データと違い、既に倒産した企業や移転済みの企業が含まれにくいため、営業効率が大幅に向上します。
ステップ2|BIZMAPSで不足分を補完
Urizoで取得したリストに、BIZMAPSのデータを追加して、より多様な企業をカバーします。
月100件の無料枠を最大活用する方法
- BIZMAPSに無料会員登録
- Urizoとは異なる条件で検索(例: 異なる業種、地域)
- 月100件の無料ダウンロード枠を利用してCSV取得
- ダウンロードしたCSVを、Urizoのリストと同じスプレッドシートに追記
継続的なリスト更新の運用設計
毎月100件ずつ追加することで、営業リストを継続的に拡充できます。たとえば:
- 1月: 東京都のIT企業100件
- 2月: 大阪府の製造業100件
- 3月: 福岡県の小売業100件
この運用なら、3ヶ月で300件、1年で1,200件と、着実にリストを増やせます。新規顧客開拓を継続的に行う企業に最適な運用方法です。
ステップ3|FUMAで特定条件のターゲットを追加
UrizoとBIZMAPSでカバーしきれなかった特定業種や地域を、FUMAで補完します。
160万社データベースの検索テクニック
FUMAは検索回数無制限なので、細かい条件で何度も試行錯誤できます。たとえば「東京都渋谷区のマーケティング関連企業」など、かなりピンポイントな条件でも検索可能です。
画面情報のコピー&ペースト活用法
- FUMAで目的の条件で検索
- 画面に表示された企業情報(企業名、住所、電話番号など)を選択
- Ctrl+C(またはCmd+C)でコピー
- スプレッドシートにCtrl+V(またはCmd+V)でペースト
手作業でのコピペはやや手間ですが、「Urizo + BIZMAPSで取れなかった特定20〜30社だけ」という使い方なら、10分程度で完了します。
ステップ4|Octoparseでポータルサイトから自動収集
特定の業界団体や商工会議所のWebサイトから、まとまった企業情報を自動取得します。
対象サイトの選定
- 商工会議所の会員名簿
- 業界団体のメンバーリスト
- 自治体の企業誘致ページ
- 展示会の出展企業リスト
ワークフロー設定の具体例
- Octoparseを起動し、「新規タスク」を作成
- 対象サイトのURLを入力
- 「自動検出」機能で企業一覧テーブルを認識させる
- 取得したい項目(企業名、住所、電話番号など)を選択
- ページネーション設定(複数ページにまたがる場合)
- タスクを実行し、CSVでエクスポート
法的リスクと利用規約の確認ポイント
- 対象サイトの利用規約を必ず確認する
- 「商用利用禁止」の記載がある場合は使用しない
- robots.txtファイルでスクレイピングが禁止されていないか確認
- 公開されている企業の自社サイト情報を対象にする
Octoparseは強力ですが、法的リスクもあるため、慎重に対象サイトを選定してください。
ステップ5|データの統合・クレンジング・重複削除
複数ツールから取得したデータを1つにまとめ、実際に使えるレベルの営業リストに仕上げます。
- 新しいスプレッドシートを作成
- 「企業名」「業種」「住所」「電話番号」「WebサイトURL」「メール」「備考」などの列を設定
- Urizo、BIZMAPS、FUMA、Octoparseの各CSVをインポート
- データを共通フォーマットに整形
重複チェックの自動化テクニック
Excelの場合:
- 「データ」タブ → 「重複の削除」を選択
- 「企業名」または「電話番号」を基準に設定
- 実行すると重複行が自動削除される
Googleスプレッドシートの場合:
- 「データ」メニュー → 「重複を削除」
- 基準列を選択して実行
欠損データの補完戦略
- メールアドレスが欠損: 企業の公式サイトから「お問い合わせ」ページを確認
- 電話番号が欠損: タウンページやiタウンページで検索
- 担当者名が欠損: LinkedInで企業名と部署名で検索
最終的に「企業名/業種/住所/電話/WebサイトURL/メール/担当者名/備考」の8列程度に整理すると、実用的な営業リストが完成します。
メールアドレスの取得方法
営業リストにメールアドレスが含まれていない場合、以下の方法で追加取得できます。
LinkedIn活用術
- LinkedInで企業名と職種(例: 「〇〇株式会社 マーケティング」)で検索
- ターゲットとなる担当者のプロフィールを確認
- InMailまたは接続リクエストを送信
- プロフィールにメールアドレスが記載されている場合は取得
企業サイトからの情報収集
- 企業の公式Webサイトにアクセス
- 「お問い合わせ」「採用情報」「プレスリリース」ページを確認
- 「info@」や「contact@」などの代表メールアドレスを取得
- 可能であれば部署別メールアドレスも確認
メール推測ツールの活用
Hunter.ioやVoilaNorbertなどのツールを使うと、企業ドメインから従業員のメールアドレスパターンを推測できます。ただし、推測したアドレスへの無断メール送信は法的問題になる可能性があるため、必ず事前確認が必要です。
メールアドレスが取得できたら、営業リストの「メール」列に追記しておくと、メール営業の際にすぐに活用できます。
リストのセグメント化とスコアリング
営業リストを作成したら、すべての企業に均等にアプローチするのではなく、優先順位をつけることが重要です。
優先順位付けの基準設定
以下の基準でスコアリングし、合計点の高い企業から順にアプローチします:
- 企業規模(従業員数・売上): 1〜5点
- 業種の親和性: 1〜5点
- 地理的な近さ: 1〜3点
- 最近の動き(資金調達、採用強化など): 1〜5点
アプローチしやすい企業の見極め方
以下のような「営業シグナル」がある企業は、受注確度が高い傾向にあります:
- 最近、求人募集を開始した
- 新規事業を発表した
- 展示会に出展予定がある
- 資金調達のニュースがある
- 新しいオフィスに移転した
これらの情報は、企業の公式サイト、プレスリリース、業界ニュースサイトなどで確認できます。営業リストの「備考」列に追記しておくと、アプローチ時のトークスクリプトに活用できます。
無料ツールを使った営業リスト作成では、以下のような失敗がよく発生します。事前に知っておくことで、回避できます。
よくある失敗パターン5選
1. データの重複・ノイズが多い
複数ツールから取得したデータには、同じ企業が重複して含まれることがあります。また、既に倒産した企業や移転済みの企業も混ざる可能性があります。
対策: ステップ5のクレンジング作業を必ず実施し、重複削除と最新情報の確認を行う。
2. ターゲット定義が曖昧で使えないリストになる
「とりあえず1,000件」という目標だけで作成すると、実際にアプローチできない企業ばかりのリストになってしまいます。
対策: 事前にターゲット企業の条件(業種、地域、規模など)を明確に定義する。
3. スクレイピング設定ミスで不完全なデータ
Octoparseなどのスクレイピングツールで、フィールド設定を誤ると、企業名と住所が逆になったり、データが欠損したりします。
対策: 小規模テスト(10件程度)を実施してから、本格的な取得を行う。
4. メールアドレスが全く取得できない
無料ツールでは、企業の基本情報は取得できても、メールアドレスまでは含まれていないことが多いです。
対策: LinkedIn、企業サイトからの手動収集、またはメール推測ツールを併用する。
5. 法的リスクを考慮せずスクレイピング
利用規約で禁止されているサイトからスクレイピングすると、法的問題に発展する可能性があります。
対策: 必ず対象サイトの利用規約を確認し、公開情報のみを対象にする。
ツールが使えない・エラーが出る場合の対処法
無料ツール使用中によくあるトラブルと対処法を紹介します。
「無料枠を超えました」エラー
対処法: 別のツールに切り替える、翌月まで待つ、または有料プランを検討する。
CSVダウンロードができない
対処法: ブラウザのキャッシュをクリアする、別のブラウザ(Chrome、Firefox、Safari)で試す、ポップアップブロッカーを無効にする。
Octoparseがデータを正しく取得できない
対処法: 対象サイトのHTML構造が複雑な場合、「詳細モード」に切り替えてXPathを手動設定する。または、サポートフォーラムで類似事例を検索する。
ログインできない・パスワードを忘れた
対処法: 「パスワードを忘れた場合」リンクから再設定する。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認する。
トラブルが解決しない場合は、各ツールの公式サポートやユーザーコミュニティに問い合わせると、解決策が見つかることが多いです。
有料ツールへの切り替えタイミング
無料ツールで営業活動を開始し、以下のような状況になったら、有料ツールへの移行を検討するタイミングです。
切り替えを検討すべきサイン:
- 月に1,000件以上の新規リストが必要になった
- メール自動配信やフォーム営業の機能が必要になった
- 営業チームが拡大し、複数人でリストを共有・管理する必要がある
- より詳細な企業情報(財務データ、組織図など)が必要になった
- 無料ツールでのデータ取得・管理に時間がかかりすぎている
有料ツールのメリット:
- データ件数無制限
- 自動更新機能で常に最新情報を維持
- メール配信、フォーム送信などの自動化機能
- AIによる受注確度スコアリング
- 専任サポート担当による手厚いサポート
月額2〜10万円の投資で営業効率が大幅に向上するなら、ROIの観点から有料化は合理的な判断です。ただし、最初から有料ツールを導入するのではなく、無料ツールで営業プロセスを確立してから移行する方が、失敗リスクを抑えられます。
IT・SaaS業界向けリスト作成
IT・SaaS業界をターゲットにする場合、以下の条件設定が効果的です。
推奨条件設定:
- 業種: 情報通信業、ソフトウェア開発、Webサービス
- 企業規模: 従業員数10〜500名(中小・ベンチャー企業)
- 地域: 東京都、大阪府、福岡県(IT企業が集中)
- 追加条件: 最近資金調達を実施した企業、求人募集中の企業
おすすめツール組み合わせ:
- Urizoで「情報通信業×東京都」で1,000件取得
- BIZMAPSで「ソフトウェア開発×大阪府」で100件追加
- Wantedlyやスタートアップ企業DBで採用中企業をリスト化
IT・SaaS業界は変化が早いため、リストは3ヶ月ごとに更新することをおすすめします。
製造業向けリスト作成
製造業をターゲットにする場合、地域と企業規模が重要なポイントです。
推奨条件設定:
- 業種: 製造業(機械、電気機器、化学、金属製品など)
- 企業規模: 従業員数50〜1,000名
- 地域: 愛知県、大阪府、静岡県、神奈川県(製造業集積地)
- 追加条件: 工場所在地、ISO認証取得企業
おすすめツール組み合わせ:
- Urizoで「製造業×愛知県」で800件取得
- 商工会議所の会員名簿をOctoparseで200件追加
- 帝国データバンクや東京商工リサーチの無料検索で補完
製造業は訪問営業が効果的なため、地域を絞り込んだリスト作成が成功の鍵です。
小売・飲食業向けリスト作成
小売・飲食業は店舗数が多く、地域密着型のアプローチが有効です。
推奨条件設定:
- 業種: 小売業、飲食業、サービス業
- 企業規模: 従業員数5〜100名、店舗数1〜20店舗
- 地域: 都市部の主要駅周辺、商業施設集積エリア
- 追加条件: 新規出店情報、Instagramアカウント保有企業
おすすめツール組み合わせ:
- Googleマップから店舗情報をOctoparseで収集
- 食べログ、ぐるなびなどのグルメサイトから情報取得
- Urizoで「小売業×渋谷区」で補完
小売・飲食業は個人事業主も多いため、法人情報だけでなく、店舗の公式SNSアカウントも合わせて収集すると、DMやSNS経由のアプローチも可能になります。
本記事のポイント再確認
BtoB営業リストは、無料ツールを戦略的に組み合わせることで、1,000件規模の作成が十分に可能です。
重要なポイント:
- Urizo、BIZMAPS、FUMA、Octoparseなどの無料ツールを併用する
- 事前にターゲット定義(業種、地域、規模、担当者)を明確にする
- データ統合後は必ずクレンジング・重複削除を実施する
- 法令遵守(個人情報保護法、GDPR)を徹底する
- 営業シグナルを活用してリストをスコアリングする
特にUrizoの無料1,500件枠を活用すれば、この時点で目標の1,000件を達成できます。他のツールは補完的に使い、より多様な業種・地域をカバーするために活用しましょう。
次のステップ|リストを活かす営業戦略
営業リストを作成したら、次は実際のアプローチです。以下のステップで営業活動を進めましょう:
- リストをスコアリングして優先順位をつける
- メール営業、テレアポ、フォーム営業など、適切な手法を選択する
- アプローチ結果をリストに記録し、PDCAを回す
- 3ヶ月ごとにリストを更新し、常に最新状態を維持する
無料ツールで作成した営業リストは、あくまで営業活動の「出発点」です。実際にアプローチして反応を見ながら、リストの質を継続的に改善していくことが、成果を出すための鍵となります。
まずは今日、Urizoに無料登録して、最初の1,000件リスト作成を始めてみましょう。
- 無料ツールで作成したリストの精度はどの程度ですか?
-
無料ツールで作成したリストの精度は、有料ツールと比較して70〜80%程度です。
無料ツールは有料ツールと同じデータソース(帝国データバンク、東京商工リサーチなど)を利用していることが多いため、基本的な企業情報(会社名、所在地、業種など)の精度は高いです。ただし、以下の点で劣る場合があります:
- データ更新頻度が低い(有料ツールは毎日更新、無料は月1回など)
- 詳細情報(財務データ、組織図など)が取得できない
- メールアドレスや担当者名が欠損していることが多い
対策として、複数の無料ツールでクロスチェックを行い、企業の公式サイトで情報を確認することで、精度を90%以上に高めることが可能です。
営業活動の初期段階では、完璧な精度よりも「まず1,000件のリストを作って行動を開始する」ことが重要です。アプローチしながらリストの質を改善していく方が、結果的に早く成果が出ます。
- 作成した営業リストの更新頻度はどのくらいが適切ですか?
-
営業リストの更新頻度は、業界や企業の変化速度によって異なりますが、一般的には3ヶ月ごとの更新が推奨されます。
業界別の推奨更新頻度:
- IT・スタートアップ業界: 1〜2ヶ月ごと(変化が早い)
- 製造業: 3〜6ヶ月ごと(比較的安定)
- 小売・飲食業: 1〜3ヶ月ごと(店舗の開閉が多い)
更新時には、以下の項目を確認します:
- 企業が存続しているか(倒産・休業していないか)
- 住所・電話番号に変更がないか
- 担当者の異動・退職がないか
- 新しい営業シグナル(資金調達、新規出店など)がないか
BIZMAPSの月100件無料枠を使って、毎月少しずつ情報を追加・更新していく運用が効率的です。古い情報のままアプローチすると、企業に不信感を与えるだけでなく、営業担当者の時間も無駄になるため、定期更新は必須です。
- Webスクレイピングは法的に問題ないのでしょうか?
-
Webスクレイピング自体は違法ではありませんが、対象サイトの利用規約や取得した情報の使用方法によっては、法的問題になる可能性があります。
合法的なスクレイピング:
- 利用規約でスクレイピングが禁止されていないサイト
- robots.txtでクロールが許可されているページ
- 公開されている企業情報(会社名、所在地、代表電話など)
- 個人を特定できない情報
違法・グレーゾーンなスクレイピング:
- 利用規約で明確に禁止されているサイト
- 「会員限定」「ログイン必須」の情報
- 個人情報(個人名、個人メールアドレスなど)を無断取得
- 取得した情報を第三者に販売する行為
安全にスクレイピングを行うためのチェックリスト:
- 対象サイトの利用規約を必ず確認する
- robots.txtファイルを確認する(https://example.com/robots.txt)
- 公開情報のみを対象にする
- 取得した情報の使用目的を明確にする
- 不安な場合は、サイト運営者に問い合わせる
最も安全な方法は、FUMA、BIZMAPS、Urizoなどの「公式に提供されているツール」を使うことです。これらは利用規約に基づいてデータを提供しているため、法的リスクがありません。
- 無料ツールで作成したリストをCRMツールに取り込むことはできますか?
-
はい、無料ツールで作成したCSVファイルは、ほとんどのCRM・SFAツールに取り込むことができます。
主要CRM/SFAツールへの取り込み方法:
Salesforce:
- CSVファイルを準備(項目名をSalesforceの標準項目に合わせる)
- 「設定」→「データインポートウィザード」を選択
- CSVファイルをアップロードし、項目をマッピング
- インポートを実行
HubSpot:
- 「コンタクト」→「インポート」を選択
- CSVファイルをアップロード
- 項目の対応関係を設定
- インポート完了
kintone:
- アプリを作成し、フィールドを設定
- 「ファイルから読み込む」を選択
- CSVファイルをアップロード
取り込み時の注意点:
- CSVの文字コードをUTF-8に変換する(日本語の文字化け防止)
- 必須項目(会社名など)が空欄でないことを確認
- 重複データがないか事前にチェック
- まず10件程度でテストインポートを行う
ほとんどのCRMツールは、CSVインポート機能を標準装備しているため、無料ツールで作成したリストをそのまま活用できます。
- 営業リスト作成を外注した場合の費用相場はどのくらいですか?
-
営業リスト作成の外注費用は、件数や情報の詳細度によって大きく異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
費用相場:
- 基本的な企業情報(会社名、住所、電話): 1件あたり10〜50円
- 詳細情報込み(担当者名、メール含む): 1件あたり50〜200円
- 月額定額制: 2万円〜10万円(月間500〜2,000件)
1,000件のリスト作成の場合:
- 最安: 1万円〜5万円
- 標準: 5万円〜10万円
- 高品質: 10万円〜20万円
外注のメリット:
- 自社の工数をゼロにできる
- プロの手による高品質なリスト
- メールアドレスや担当者名まで含めて納品
外注のデメリット:
- コストがかかる
- 更新のたびに追加費用が発生
- ノウハウが社内に蓄積されない
初期段階では無料ツールで自社作成し、営業活動がスケールしてきた段階で外注を検討するのが、コスト効率の良いアプローチです。

