人材紹介の企業開拓方法完全ガイド|成功率を高める3つの営業手法と実践ノウハウ

人材紹介会社を運営する上で「なかなか求人案件が集まらない」「新規開拓がうまくいかない」という悩みを抱えていませんか?

企業開拓(求人開拓)は、人材紹介ビジネスを成功させる最も重要な営業活動です。十分な求人数を確保できなければ、求職者へのマッチングも進まず、売上が立ちません。しかし、適切な営業手法を理解し実践すれば、効率的に求人案件を獲得できます。

本記事では、人材紹介会社の企業開拓における3つの主要手法(アウトバウンド・インバウンド・外部リソース活用)の具体的な実践方法から、成功のポイント、失敗パターンまで徹底解説します。RA(リクルーティングアドバイザー)として求人開拓に携わる方も、経営者として営業戦略を立てる方も、この記事を読めば自社に最適な企業開拓方法が見つかるでしょう。


人材紹介における企業開拓(求人開拓)とは

企業開拓の定義と重要性

企業開拓(求人開拓)とは、人材紹介会社が求人案件を獲得するために、採用ニーズを持つ企業に営業活動を行い、人材紹介契約を締結するプロセスのことです。人材紹介ビジネスでは「求人企業」と「求職者」の両方が揃わなければマッチングが成立しないため、企業開拓は事業の根幹を支える重要な活動といえます。

企業開拓の重要性は、人材紹介会社の売上に直結することにあります。どれだけ優秀な求職者を抱えていても、紹介できる求人案件がなければ成約には至りません。特に事業立ち上げ期には、求人案件数の確保が事業の成否を分けるポイントになります。実際、年間1億円以上の売上を達成するコンサルタントの多くは、人脈を通じて求人案件が継続的に入ってくる仕組みを構築しています。

また、企業開拓は単なる数の確保だけでなく、質も重要です。自社が保有する求職者のスキルや経験にマッチする求人案件を獲得することで、成約率が高まり、効率的なビジネス展開が可能になります。

企業開拓と求職者開拓の違い

企業開拓と求職者開拓は、人材紹介ビジネスの両輪ですが、アプローチの方法やタイミング、必要なスキルが大きく異なります。

企業開拓では、採用ニーズを持つ法人に対してアプローチし、求人条件のヒアリング、人材紹介契約の締結、求人票の作成といったBtoB営業のプロセスを経ます。企業の採用課題を解決するコンサルティング能力や、複数の決裁者との関係構築力が求められます。一方、求職者開拓では、転職を検討する個人に対してアプローチし、キャリアカウンセリングや求人紹介を行うBtoC的な対応が中心です。

タイミングの違いも重要です。企業開拓は年間を通じて継続的に行う必要がありますが、求職者開拓は保有する求人案件に合わせてタイミングを調整できます。多くの人材紹介会社では、まず企業開拓で求人案件を確保してから、その案件に合う求職者を集める流れが基本となります。

また、企業開拓ではCPA(顧客獲得単価)や契約率といった定量指標での管理が重要ですが、求職者開拓では個々のキャリア支援の質や満足度といった定性的な側面も重視されます。

企業開拓で押さえるべき基本指標(CPA、獲得率など)

企業開拓の効果を測定し改善するには、適切なKPIの設定と管理が不可欠です。主要な指標を理解し、定期的にモニタリングしましょう。

CPA(顧客獲得単価) CPAとは、1件の求人案件を獲得するためにかかったコストです。テレアポ営業の人件費、Web広告費、営業代行費用などを総合的に計算します。CPAが高すぎると収益を圧迫するため、費用対効果を常に意識した営業活動が必要です。外部リソースを活用する際は、特にCPA管理が重要になります。

求人獲得率(契約率) アプローチした企業数に対して、実際に人材紹介契約を締結できた企業の割合です。テレアポでは通常1〜3%程度、インバウンド営業では10〜30%程度と手法によって大きく異なります。獲得率を高めるには、ターゲット選定の精度向上や営業トークの改善が効果的です。

推薦率・面接設定率 契約後に実際に候補者を推薦できた求人の割合、および面接まで進んだ割合です。契約しても推薦がなければ企業との信頼関係が損なわれるため、CA(キャリアアドバイザー)との連携を密にし、マッチング可能な求人を優先的に獲得しましょう。

成約率・売上 最終的に採用決定に至った割合と、それによる売上額です。人材紹介では成果報酬型が一般的なため、求人獲得から成約までの一連のプロセスを数値で把握し、ボトルネックを特定することが重要です。


企業開拓の3つの主要手法【全体像】

アウトバウンド営業の特徴

アウトバウンド営業とは、人材紹介会社側から企業に積極的にアプローチする営業手法です。テレアポ、飛び込み営業、メール・DM営業が代表的な方法で、人材紹介会社の大小に関わらず最も広く実践されている開拓手法といえます。

アウトバウンド営業の最大の特徴は、ターゲット企業を自社で選定できることです。求人媒体に掲載されている企業や、特定の業界・職種に絞ってアプローチすることで、自社の強みが活かせる求人案件をピンポイントで獲得できます。また、営業活動を開始してから求人獲得までの期間が短く、最速で1〜2週間で契約に至るケースもあります。

一方で、アウトバウンド営業は相当数のアプローチが必要となり、効率的とはいえません。求人獲得率は通常1〜3%程度と低く、営業担当者の肉体的・精神的負担が大きい点がデメリットです。そのため、トークスクリプトの標準化や営業リストの管理を徹底し、再現性を高める工夫が求められます。

インバウンド営業の特徴

インバウンド営業とは、人材紹介会社が情報発信を通じてブランドや信頼関係を築き、企業側から問い合わせを得る受け身型の営業手法です。Web広告、オウンドメディア、SNSが代表的な手法で、近年注目度が高まっています。

インバウンド営業の最大の特徴は、企業側が興味を持って問い合わせてくるため、成約率が高いことです。アウトバウンド営業の獲得率が1〜3%に対し、インバウンドでは10〜30%と大幅に高くなります。また、一度仕組みを構築すれば中長期的にコストを抑えながら継続的に求人を獲得できます。

ただし、インバウンド営業では半年から1年程度の投資期間が必要で、即効性がありません。Web広告の運用スキル、SEOライティング能力、SNSマーケティングの知識など、マーケティングやグラフィックデザインのスキルが求められます。社内にスキルを持つ人材がいない場合は、外部パートナーの活用も検討しましょう。

外部リソース活用の特徴

外部リソース活用とは、テレマーケティング会社や求人データベースサービス、他社との業務提携など、外部の力を借りて企業開拓を行う手法です。内製での営業負担を軽減しながら、効率的に求人案件を獲得できます。

外部リソース活用の特徴は、自社のリソースを求職者対応や成約率向上といったコア業務に集中できることです。特に小規模な人材紹介会社では、営業担当者の人数が限られるため、外部リソースを活用することで事業拡大のスピードを上げられます。

ただし、外部リソース活用ではCPA(顧客獲得単価)が高くなる傾向があり、費用対効果の計算が不可欠です。テレマーケティング会社への委託では1件あたり数万円、求人データベースでは月額数万円から数十万円のコストがかかります。ROI(投資対効果)を常に意識し、定期的に見直すことが重要です。

3つの手法の比較表(コスト・期間・獲得率)

企業開拓の3つの手法を比較すると、それぞれに明確な特徴があります。自社の状況に合わせて最適な手法を選択しましょう。

項目アウトバウンド営業インバウンド営業外部リソース活用
初期コスト低(人件費のみ)中〜高(広告費・制作費)中〜高(委託費用)
月額コスト低〜中(人件費)低〜中(運用費)高(委託費・利用料)
効果発現期間短期(1〜2週間)長期(6ヶ月〜1年)短〜中期(1〜3ヶ月)
求人獲得率低(1〜3%)高(10〜30%)中(5〜15%)
ターゲティング精度中〜高
営業担当の負担
必要なスキル営業力・交渉力マーケティング・SEO管理能力・費用管理
拡張性低(人員依存)高(仕組み依存)中(予算依存)
おすすめのタイミング事業立ち上げ期事業安定期拡大期・人手不足時

選択のポイント

  • 事業立ち上げ期や短期間で求人を確保したい場合は、アウトバウンド営業から始めるのが効果的です
  • 中長期的な視点で安定した求人獲得を目指す場合は、インバウンド営業の仕組みづくりに投資しましょう
  • リソースが限られている、または特定領域に集中したい場合は、外部リソース活用でスピードアップを図れます
  • 最も効果的なのは、これら3つの手法を組み合わせた複合的なアプローチです

【手法①】アウトバウンド営業による企業開拓

テレアポ営業の実践方法

テレアポ営業は、アウトバウンド営業の中で最も一般的な手法です。電話で直接企業の採用担当者とコンタクトを取り、人材紹介サービスの提案を行います。

テレアポ営業の基本ステップは以下の通りです。まず、ターゲット企業のリストを作成します。求人媒体掲載企業、他社人材紹介サイトの掲載企業、業界特化型の企業データベースなどからリストアップしましょう。次に、架電リストに優先順位をつけます。自社の求職者にマッチしそうな求人、採用意欲が高そうな企業を優先的に電話します。

架電時には、まず受付を突破して採用担当者につなげてもらうことが最初の関門です。「新卒採用のご担当者様をお願いします」など、具体的な部署名や役職を伝えるとつながりやすくなります。採用担当者につながったら、簡潔に自社サービスの特徴を説明し、アポイント取得を目指します。断られた場合も、再アプローチのタイミングや他の窓口を確認しておくと良いでしょう。

テレアポ営業では、量と質のバランスが重要です。一日に50〜100件程度の架電が目安ですが、やみくもに電話するのではなく、企業のニーズに合わせた提案を心がけましょう。

効果的なトークスクリプトの作成ポイント

トークスクリプトは、テレアポ営業の再現性を高める重要なツールです。優秀な営業担当者のトークを言語化し、チーム全体で共有することで、誰でも一定水準の営業ができるようになります。

効果的なトークスクリプトの構成要素は以下の通りです。まず、**オープニング(15秒以内)**では、簡潔な挨拶と会社名、担当者名を伝えます。「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇という人材紹介会社の△△と申します」と名乗り、「中途採用についてご相談させていただきたく」など、電話の目的を端的に伝えましょう。

次に、**ヒアリング(30秒〜1分)**で、相手企業の採用状況を確認します。「現在、中途採用は行われていますか?」「どのような職種で採用をお考えですか?」など、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを組み合わせて情報を引き出します。

そして、**提案(30秒〜1分)**で、自社サービスの強みを具体的に伝えます。「弊社はIT業界のエンジニア紹介に特化しており、現在〇〇名の即戦力人材をご紹介可能です」など、相手企業のニーズに合わせた提案を行いましょう。最後に、**クロージング(15秒)**で、アポイント日時の調整や資料送付の約束を取り付けます。

トークスクリプトは、実際の架電結果をもとに定期的にブラッシュアップすることが重要です。

架電リストの作成方法(求人媒体活用法)

質の高い架電リストを作成することが、テレアポ営業の成否を分けます。効率的に求人獲得につながるリスト作成のポイントを押さえましょう。

求人媒体掲載企業のリストアップが最も効果的な方法です。マイナビ転職、リクナビNEXT、dodaなどの大手求人媒体に掲載されている企業は、現在進行形で採用活動を行っているため、人材紹介サービスへのニーズが顕在化している可能性が高いです。求人内容から職種、勤務地、給与レンジなどの情報を把握でき、自社の求職者にマッチする案件を効率的に見つけられます。

他社人材紹介サイトの活用も有効です。リクルートエージェント、マイナビエージェントなどの大手人材紹介サイトに掲載されている企業は、すでに人材紹介サービスを利用している実績があるため、比較的アプローチしやすいといえます。ただし、「取引する人材紹介会社を増やしたくない」という企業もあるため、「自社サービスならではの価値提案」が重要になります。

業界特化型データベースやツールの活用もおすすめです。リストクラスターなどの営業リスト作成ツールを使えば、業界、従業員規模、地域などの条件で企業を絞り込めます。また、急成長中のスタートアップ企業や、SNSで「急募」の発信をしている企業など、採用ニーズが高い企業を優先的にリストアップしましょう。

リストは営業管理システムで一元管理し、「誰が、いつ、どの企業に架電したか、反応はどうだったか」を記録することで、重複アプローチを防ぎ、効率的な営業活動が可能になります。

断られにくいアプローチのコツ

テレアポ営業では、断られることが大前提です。しかし、アプローチ方法を工夫することで、話を聞いてもらえる確率を高められます。

タイミングを見極めることが重要です。求人広告の掲載期間中ではなく、掲載終了直後にアプローチすると効果的です。求人広告からの採用結果が芳しくなかった企業は、次の一手を探しているため、人材紹介サービスに興味を持ちやすくなります。また、決算期や年度末などの繁忙期は避け、比較的余裕のある時期を狙いましょう。

具体的な提案を準備することも大切です。「人材紹介サービスのご案内です」という漠然とした提案ではなく、「御社が募集されているWebエンジニアに関して、即座にご紹介可能な候補者が3名おります」など、具体的な人材情報を伝えることで、企業側の関心を引けます。CA担当と連携し、自社が保有する求職者の情報を把握しておきましょう。

断られた後のフォローアップも重要です。一度断られても諦めず、「今後採用予定が出た際はご連絡いただけますか」と伝え、定期的な情報提供を続けることで、タイミングが合ったときに問い合わせをもらえる可能性が高まります。断られた企業も営業リストから除外せず、3ヶ月後、6ヶ月後に再度アプローチする仕組みを作りましょう。

飛び込み営業の進め方

飛び込み営業とは、アポイントメントを取らずに企業を訪問し、直接営業を行う手法です。デジタル化が進む現代でも、一部の人材紹介会社では効果的な手法として活用されています。

飛び込み営業の進め方は、まず営業エリアの設定から始めます。市区町村単位で担当エリアを分け、RA担当者を割り振ります。エリア内の企業をリストアップし、効率的に回れるルートを計画しましょう。大手人材紹介会社では、ビルに入居している企業すべてに訪問する「ビル倒し」という手法を新人研修に取り入れているケースもあります。

訪問時には、まず受付で名刺を渡し、採用担当者との面談を依頼します。不在の場合は、会社案内や名刺を置いて帰り、後日電話でフォローアップします。その場で話を聞いてもらえた場合は、簡潔に自社サービスの特徴を説明し、詳細な打ち合わせのアポイントを取得することを目指しましょう。

飛び込み営業は体力的・精神的な負担が大きく、案件獲得率も低い傾向にあります。しかし、直接対面することで他の手法では拾い上げにくい細かな採用ニーズを掘り起こせる利点があります。

ターゲット企業の選定基準

飛び込み営業では、効率を上げるためにターゲット企業を絞り込むことが重要です。やみくもに訪問するのではなく、戦略的に企業を選定しましょう。

スタートアップ企業や中小企業は、飛び込み営業の有力なターゲットです。大手企業と比べて人材紹介会社からの営業が少なく、採用担当者と直接話せる可能性が高くなります。特に、まだ世の中に知られていないスタートアップ企業に対して誠実な態度で営業することで、会社が成長した際の大口取引につながる可能性があります。

急成長中の企業も狙い目です。事業が想定を超えて急成長し、人材不足に陥っている企業は、採用の緊急性が高いため、その場で商談に進める可能性があります。企業のSNSアカウントやコーポレートサイトで「急募」の発信をしているか、ニュースで資金調達や事業拡大の情報が出ていないかをチェックしましょう。

自社の強みが活きる業界・職種に絞ることも効果的です。IT業界特化、医療業界特化など、自社に専門知識や求職者のストックがある領域に集中することで、訪問時の提案内容に説得力が増します。

逆に、すでに多数の人材紹介会社と取引している大手企業や、受付で営業をすべて断る体制が整っている企業は、効率が悪いため優先順位を下げましょう。

初回訪問時の準備と話し方

飛び込み営業では、限られた時間で企業の関心を引く必要があります。事前準備と適切な話し方が成功の鍵を握ります。

訪問前の準備として、企業の基本情報を把握しておくことが重要です。企業のWebサイトで事業内容、サービス、最近のニュースをチェックし、採用ページで募集職種を確認しましょう。業界の動向や競合情報も頭に入れておくと、より深い提案ができます。また、名刺、会社案内、サービス資料を十分に用意し、身だしなみを整えて訪問します。

受付での対応では、明るくハキハキと挨拶し、「人材紹介サービスの〇〇と申します。中途採用のご担当者様にお話を伺いたく参りました」と端的に用件を伝えます。受付担当者に失礼のない態度を心がけることで、採用担当者につないでもらえる確率が上がります。

採用担当者との対話では、まず相手の時間を尊重する姿勢を示します。「お忙しいところ恐れ入ります。5分だけお時間をいただけますでしょうか」と前置きしてから本題に入りましょう。企業の採用状況をヒアリングしながら、自社サービスの強みを簡潔に説明します。その場での契約を迫るのではなく、詳細な打ち合わせのアポイント取得を目標にすると、心理的なハードルが下がります。

断られた場合も、「貴重なお時間をありがとうございました。今後採用のご予定が出ましたら、ぜひご連絡ください」と丁寧に締めくくり、良い印象を残すことで将来の取引につながる可能性を残しましょう。

メール・DM営業の活用法

メール・DM営業は、非対面で効率的にアプローチできる手法です。テレアポや飛び込みに比べて心理的ハードルが低く、大量の企業に一斉にアプローチできる利点があります。

メール営業の基本は、簡潔で価値の伝わる内容を作成することです。件名は「【IT業界特化】エンジニア採用のご支援について」など、一目で内容がわかるようにします。本文では、冒頭で自社の特徴を端的に伝え、中盤で具体的なサービス内容や実績を紹介し、最後にアクションを促します。添付ファイルは開封されにくいため、URLリンクで資料ダウンロードページに誘導する方が効果的です。

DM(ダイレクトメール)営業では、郵送で会社案内やサービス資料を送付します。デジタル化が進む中、逆に紙媒体が目に留まりやすくなっている側面もあります。特に経営層や役員クラスには、しっかりとした印刷物の方が信頼感を与えられる場合があります。

メール・DM営業の効果を高めるには、送付後のフォローアップが重要です。メール送信から3〜5日後に電話でフォローすることで、「メールをご覧いただけましたでしょうか」という自然な流れで会話を始められます。

アウトバウンド営業のメリット・デメリット

アウトバウンド営業には、明確なメリットとデメリットが存在します。自社の状況に照らし合わせて、導入の判断をしましょう。

メリット

  1. 狙った求人案件を獲得できる: 自社の求職者にマッチする業界・職種に絞ってアプローチできるため、成約率の高い求人を効率的に集められます
  2. 即効性がある: 営業活動を開始してから1〜2週間で求人獲得できるケースもあり、事業立ち上げ期に有効です
  3. 潜在顧客にリーチできる: まだ人材紹介サービスを検討していない企業にも働きかけられるため、新規市場の開拓が可能です
  4. コントロールしやすい: 営業量を増やせば一定の成果が見込めるため、計画的な事業展開がしやすくなります

デメリット

  1. 労働集約的: 一社一社アプローチする必要があるため、求人獲得には相当数の営業活動が必要で、効率が悪い傾向があります
  2. 獲得率が低い: テレアポでは通常1〜3%程度の獲得率となり、大量のアプローチが必要です
  3. 担当者の負担が大きい: 断られることが多く、営業担当者の精神的・肉体的負担が大きくなります
  4. 属人化しやすい: 営業担当者のスキルに依存するため、再現性を高める仕組みづくりが必要です

これらのデメリットを軽減するには、トークスクリプトの標準化、営業リストの管理徹底、インバウンド営業との組み合わせなどの工夫が有効です。

成果を上げるための改善ポイント

アウトバウンド営業で継続的に成果を上げるには、PDCAサイクルを回して改善を続けることが重要です。

営業トークの改善では、成約率の高い営業担当者のトークを分析し、良いポイントを言語化してチーム全体で共有しましょう。架電時の会話を録音(相手の許可を得て)し、振り返りに活用するのも効果的です。また、断られたケースについても分析し、「どのタイミングで興味を失ったか」「どの提案が刺さらなかったか」を検証します。

ターゲティングの精度向上も重要です。獲得できた求人案件の企業特性(業界、規模、成長段階など)を分析し、成約しやすい企業の傾向を把握しましょう。逆に、何度アプローチしても成果が出ない企業層は優先順位を下げ、リソースを効率的に配分します。

営業タイミングの最適化では、曜日や時間帯によるつながりやすさの違いを検証します。一般的に、月曜午前や金曜午後は忙しい企業が多いため避け、火〜木曜の午前中や14〜16時頃が狙い目とされています。また、求人広告掲載終了直後、四半期終わりなど、企業の採用活動のサイクルを考慮したアプローチも効果的です。

CA担当との連携強化も見逃せません。自社が保有する求職者の情報を営業担当が把握することで、「御社の求人に合う候補者がいます」という具体的な提案ができ、成約率が大幅に向上します。週次で情報共有の場を設けるなど、組織的な連携体制を構築しましょう。


【手法②】インバウンド営業による企業開拓

Web広告を活用した集客戦略

Web広告は、インバウンド営業の中で最も即効性のある手法です。適切に運用すれば、短期間で企業からの問い合わせを獲得できます。

Web広告の最大の利点は、ターゲティング精度の高さです。業界、企業規模、職種、地域などの条件で広告の表示先を絞り込めるため、自社サービスに興味を持つ可能性の高い企業に効率的にリーチできます。また、広告効果をリアルタイムで測定し、CPAやコンバージョン率を見ながら改善を繰り返せることも大きなメリットです。

一方で、近年Web広告に出稿する人材紹介会社の数が急増しており、クリック単価が高騰しています。競争が激化する中で成果を上げるには、広告運用スキルや魅力的なクリエイティブ作成能力が不可欠です。社内にスキルを持つ人材がいない場合は、広告代理店やフリーランスの運用担当者への委託も検討しましょう。

Web広告で獲得した問い合わせは、インバウンドであるため成約率が高い傾向にあります。しかし、問い合わせ後の迅速な対応とフォローアップが成約の鍵を握るため、営業体制の整備も並行して進めることが重要です。

リスティング広告の運用ポイント

リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果に表示される広告で、検索キーワードに連動して配信されます。人材紹介サービスを探している企業に直接アプローチできる有効な手法です。

キーワード選定が成功の鍵です。「人材紹介」「エンジニア採用」「中途採用支援」など、企業が実際に検索しそうなキーワードを選びます。業界特化型のサービスであれば、「IT業界 人材紹介」「医療業界 採用支援」など、より具体的なキーワードも効果的です。また、除外キーワードを設定し、求職者向けの検索(「転職」「求人」など)を除外することで、無駄なクリックを減らせます。

広告文の作成では、自社サービスの差別化ポイントを明確に伝えます。「IT業界特化」「成功報酬制」「紹介実績〇〇件」など、具体的な数字や特徴を盛り込むことで、クリック率が向上します。また、ランディングページとの整合性を保ち、広告文で訴求した内容がランディングページにも明記されているようにしましょう。

入札戦略では、最初は自動入札を活用し、データが蓄積されたら手動入札に切り替えて細かく調整します。CPAを常にモニタリングし、獲得単価が高すぎるキーワードは入札額を下げるか停止します。一般的に、人材紹介業界のリスティング広告CPAは数千円から数万円程度です。

ディスプレイ広告・SNS広告の活用

ディスプレイ広告やSNS広告は、まだ人材紹介サービスを検討していない潜在層にもリーチできる手法です。

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上にバナーや動画で表示される広告です。リターゲティング機能を使えば、一度自社サイトを訪問した企業に対して繰り返し広告を表示し、問い合わせ率を高められます。また、特定の業界サイトや採用関連メディアに広告を配信することで、採用担当者に効率的にアプローチできます。

SNS広告では、LinkedIn、Facebook、Twitter(X)などが活用されています。特にLinkedInは、ビジネスSNSとして企業の採用担当者が多く利用しているため、人材紹介会社にとって有力な広告媒体です。役職、業界、企業規模などでターゲティングできるため、精度の高い広告配信が可能です。

SNS広告のクリエイティブは、静止画よりも動画の方が高いエンゲージメントを得られる傾向があります。「採用課題を解決する3つのポイント」「成功事例紹介」など、役立つ情報を提供する形式にすることで、広告感を減らし、クリック率を高められます。

ディスプレイ広告・SNS広告は、リスティング広告に比べてクリック単価が低い傾向にありますが、コンバージョン率も低くなりがちです。広告クリエイティブのA/Bテストを繰り返し、最適な組み合わせを見つけましょう。

オウンドメディアでの情報発信

オウンドメディアとは、自社で運用しているブログやWebサイトのことです。採用担当者が知りたい情報を継続的に発信することで、検索エンジン経由での流入を増やし、企業からの問い合わせにつなげます。

オウンドメディアの最大の利点は、広告費をかけずに長期的な集客が可能なことです。一度作成した記事は消さない限りWeb上に残り続け、継続的にアクセスを集めます。リスティング広告では掲載を止めれば流入もゼロになりますが、オウンドメディアなら資産として蓄積されます。

また、専門性の高いコンテンツを提供することで、企業からの信頼を獲得し、ブランディングにも寄与します。「この会社は業界に詳しい」「採用課題の解決方法をよく理解している」という印象を与えることで、問い合わせ後の成約率も高まります。

ただし、オウンドメディアで成果を出すには、半年から1年程度の継続的な投資が必要です。記事作成、SEO対策、定期的な更新といった地道な作業を続けることで、徐々に検索流入が増え、問い合わせにつながります。

SEO対策による検索流入の増加

SEO(検索エンジン最適化)は、オウンドメディアの成否を分ける重要な要素です。採用担当者が検索しそうなキーワードで上位表示を狙いましょう。

キーワード選定では、「エンジニア 採用方法」「中途採用 コスト削減」「人材紹介 メリット」など、採用課題に関連するキーワードをリストアップします。Googleキーワードプランナーやラッコキーワードなどのツールを使い、検索ボリュームと競合性を調査しましょう。特化型サービスであれば、「IT業界 採用難易度」「医療業界 採用トレンド」など、業界特有のキーワードも狙い目です。

記事作成のポイントは、ユーザーの検索意図を満たすことです。「エンジニア 採用方法」で検索する人は、具体的な採用手法を知りたいはずです。テレアポ、求人媒体、人材紹介など複数の方法を網羅的に解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較する内容にすれば、検索ユーザーの課題を解決でき、Googleからも高評価を得られます。

内部SEO対策として、タイトルタグにキーワードを含める、見出しタグ(H2、H3)を適切に使う、適切な文字数(3,000〜10,000字程度)を確保する、画像にaltタグをつけるなどの基本的な施策を実施しましょう。

外部SEO対策では、他のWebサイトからリンクを獲得することで、サイトの権威性を高めます。業界メディアへの寄稿、プレスリリース配信、SNSでの記事シェアなどが効果的です。

企業が求める情報コンテンツの作り方

採用担当者が本当に知りたい情報を提供することが、オウンドメディア成功の鍵です。

採用課題の解決方法に関するコンテンツは、最も需要があります。「応募が集まらない理由と対策」「内定辞退を防ぐ方法」「採用コストを削減する具体策」など、実践的なノウハウを提供しましょう。自社の支援実績をもとに、具体的な数字や事例を盛り込むことで、説得力が増します。

業界別・職種別の採用トレンドも有益なコンテンツです。「2025年のIT業界採用動向」「エンジニアの転職市場レポート」など、最新のデータや傾向を分析した記事は、採用担当者にとって価値が高く、定期的に読まれます。

制度・法律に関する解説もニーズがあります。「中途採用等支援助成金の活用方法」「リファラル採用の法的注意点」など、専門知識が必要な分野をわかりやすく解説することで、専門家としての信頼を獲得できます。

成功事例・導入事例は、サービス理解を深めるために有効です。「A社がエンジニア採用に成功した3つのポイント」など、ストーリー形式で紹介することで、読者の共感を得られます。ただし、掲載許可を得ることが前提です。

コンテンツの最後には、必ず問い合わせフォームへの導線や、資料ダウンロードのCTAを配置し、読者を次のアクションに誘導しましょう。

SNS運用による認知拡大

SNS運用は、企業との接点を増やし、ブランド認知を高める有効な手段です。採用担当者が日常的に利用するSNSで情報発信を続けることで、問い合わせのハードルを下げられます。

SNS運用の利点は、低コストで始められることです。基本的な投稿は無料で行え、有料広告と組み合わせることでさらに効果を高められます。また、双方向のコミュニケーションが可能なため、企業からの質問に答えたり、採用課題についてディスカッションしたりすることで、信頼関係を構築できます。

SNSでは、売り込み色の強い投稿は嫌われる傾向があります。「〇〇業界の最新採用トレンド」「採用担当者向けお役立ち情報」など、価値提供を意識したコンテンツを発信し、フォロワーとの関係を育てましょう。フォロワーが増え、投稿のエンゲージメントが高まることで、自然と問い合わせも増加します。

ただし、SNS運用で成果を出すには、継続的な投稿と分析が必要です。週に3〜5回程度の定期投稿を心がけ、反応の良かった投稿内容を分析して、次の投稿に活かしましょう。

LinkedIn、X(Twitter)の活用法

LinkedInは、ビジネスSNSとして企業の採用担当者や経営層が多く利用しています。人材紹介会社にとって最も相性の良いSNSといえるでしょう。

LinkedInの活用法として、まず個人プロフィールを充実させることが重要です。RAやコンサルタントが個人アカウントで情報発信することで、企業担当者との1対1の関係を構築できます。「〇〇業界専門の人材紹介コンサルタント」など、専門性を明確にしたプロフィールにしましょう。

投稿内容は、業界トレンド、採用ノウハウ、成功事例、市場分析など、ビジネスパーソンにとって価値のある情報を中心にします。LinkedInでは長文投稿も読まれやすいため、1,000字程度の詳細な解説記事も効果的です。また、採用担当者が多く参加するグループに参加し、質問に答えたり、議論に参加したりすることで、専門家としての認知を高められます。

X(Twitter)は、リアルタイム性が高く、速報性のある情報発信に適しています。「本日のIT業界採用ニュース」「エンジニア転職市場の最新動向」など、タイムリーな情報を短文で発信しましょう。

Xでは、ハッシュタグを活用することで、特定のテーマに興味を持つユーザーにリーチできます。「#採用」「#人事」「#HR」などのハッシュタグをつけて投稿することで、採用担当者の目に留まりやすくなります。また、業界のインフルエンサーや採用担当者をフォローし、彼らの投稿にリプライやリツイートで反応することで、関係を構築できます。

Xは拡散性が高いため、有益な情報を投稿すればリツイートされ、フォロワー以外にも届く可能性があります。ただし、炎上リスクもあるため、政治的・宗教的な話題は避け、ビジネスに関する情報発信に徹しましょう。

事例紹介や実績の効果的な発信方法

企業は、人材紹介サービスを選ぶ際に「本当に成果が出るのか」を最も気にします。事例紹介や実績を効果的に発信することで、信頼を獲得し、問い合わせにつなげましょう。

成功事例の構成は、課題→解決策→成果の流れで整理します。「B社ではエンジニア採用に3ヶ月間苦戦していました(課題)。弊社が保有する即戦力エンジニア5名をご紹介し、そのうち2名が採用決定(解決策)。採用期間を1ヶ月に短縮し、採用コストを40%削減しました(成果)」という具合に、具体的な数字を盛り込むことで説得力が増します。

実績の見せ方では、数字で表現することが重要です。「年間〇〇社との取引実績」「成約率〇〇%」「平均採用期間〇〇日」など、定量的なデータを示しましょう。また、取引企業のロゴ(許可を得て)を掲載することで、視覚的に信頼感を与えられます。

業界別・職種別の実績を分けて発信することも効果的です。IT業界向けのアカウントでは「エンジニア採用実績〇〇名」、医療業界向けでは「看護師採用実績〇〇名」というように、ターゲットに合わせた情報発信を行いましょう。

SNSでの発信では、画像やインフォグラフィックを活用することで、視認性が高まります。成果を示すグラフや、事例をまとめたスライド画像を投稿に添付し、一目で内容が理解できるようにしましょう。

インバウンド営業のメリット・デメリット

インバウンド営業には、アウトバウンド営業とは異なる特性があります。それぞれを理解した上で、戦略的に活用しましょう。

メリット

  1. 成約率が高い: 企業側から問い合わせてくるため、すでに興味を持っている状態です。アウトバウンドの獲得率1〜3%に対し、インバウンドでは10〜30%と大幅に高くなります
  2. 中長期的なコスト削減: 初期投資は必要ですが、仕組みができれば広告費を抑えながら継続的に求人を獲得できます
  3. 営業担当の負担軽減: テレアポや飛び込み営業のような肉体的・精神的負担がなく、効率的な営業活動が可能です
  4. ブランディング効果: 専門性の高い情報発信を続けることで、業界内での認知度と信頼性が向上します
  5. スケーラビリティ: 人員を増やさなくても、仕組みの改善により集客を拡大できます

デメリット

  1. 即効性がない: Web広告以外の手法(オウンドメディア、SNS)では、半年から1年程度の投資期間が必要です
  2. 専門スキルが必要: Web広告運用、SEOライティング、SNSマーケティングなど、マーケティングやデザインのスキルが求められます
  3. 初期投資が必要: サイト制作、コンテンツ作成、広告費など、一定の予算が必要です
  4. 競争が激化: Web広告に出稿する人材紹介会社が増えており、広告費が高騰しています
  5. ターゲティング精度が低い: アウトバウンドに比べて、狙った業界・職種の求人を獲得しにくい傾向があります

これらのデメリットを軽減するには、外部パートナーの活用、アウトバウンド営業との併用、段階的な投資などの工夫が有効です。

問い合わせ獲得後の対応フロー

インバウンド営業で獲得した問い合わせを確実に成約につなげるには、迅速かつ適切な対応が不可欠です。

初回対応のスピードが成約率を大きく左右します。問い合わせから24時間以内、できれば即日中に返信しましょう。企業は複数の人材紹介会社に問い合わせている可能性が高く、対応が遅れると他社に先を越されます。メールや電話で簡潔に自己紹介し、詳細をヒアリングするためのオンライン商談や訪問のアポイントを取得します。

ヒアリングでは、企業の採用課題を深く理解することが重要です。募集職種、求めるスキル・経験、採用背景、採用の緊急性、これまでの採用活動の状況、予算などを丁寧に確認します。また、競合他社の状況(すでに利用している人材紹介会社の有無)も把握しておくと、差別化ポイントを明確にできます。

提案では、ヒアリング内容をもとに、自社サービスがどのように課題を解決できるかを具体的に説明します。保有する求職者の情報を紹介し、「御社の求人に合う候補者が現在〇名います」と伝えることで、即座に価値を示せます。また、過去の類似事例や実績を紹介し、信頼感を醸成しましょう。

契約締結では、人材紹介基本契約書を交わします。料金体系(成功報酬の率、返金規定など)、推薦から採用までのフロー、双方の責任範囲などを明確にし、後々のトラブルを防ぎます。

契約後のフォローアップも重要です。求人票の作成、CAへの情報共有、候補者の推薦スケジュールの確認など、スムーズに次のステップに進められるよう、丁寧にサポートしましょう。定期的に進捗状況を報告することで、企業との信頼関係を深められます。


【手法③】外部リソース活用による企業開拓

テレマーケティング会社への委託

テレマーケティング会社への委託は、自社の営業リソースを補完する有効な手段です。専門的なテレアポスキルを持つプロフェッショナルに営業活動を任せることで、効率的に求人案件を獲得できます。

テレマーケティング会社への委託では、まずアポイント取得のみを依頼するパターンと、求人獲得まで一貫して任せるパターンがあります。アポイント取得型では、テレマーケティング会社が企業にアプローチし、興味を示した企業のアポイントを自社の営業担当に引き継ぎます。求人獲得型では、契約締結まで委託先が対応し、自社は契約後の候補者推薦から関与します。

委託のメリットは、自社の営業担当を求職者対応や成約率向上といったコア業務に集中させられることです。特に、営業人員が限られている小規模な人材紹介会社では、外部リソースを活用することで事業拡大のスピードを加速できます。

一方で、委託先のテレアポスクリプトや営業品質が自社のブランドイメージに影響するため、委託先選定は慎重に行う必要があります。定期的に実績報告を受け、トークスクリプトの確認やフィードバックを行いましょう。

委託先の選定基準

テレマーケティング会社の選定では、以下のポイントを確認しましょう。

人材紹介業界の実績が最も重要です。人材紹介のテレアポは、求人媒体や人材派遣とは異なるスキルが必要です。人材紹介業界での実績が豊富な会社を選ぶことで、効果的なアプローチが期待できます。過去の取引実績や成功事例を確認しましょう。

営業品質の管理体制も重要です。トークスクリプトの作成・改善プロセス、オペレーターの教育体制、架電内容の録音・チェック体制などを確認します。質の低いテレアポは企業からのクレームにつながり、自社のブランドイメージを損なう可能性があります。

報告体制と透明性では、日次・週次での実績報告があるか、架電件数・アポイント数・成約数などの詳細なデータが提供されるかを確認しましょう。データが不透明な委託先は、費用対効果の検証ができず、改善も困難です。

柔軟性も選定基準の一つです。自社の要望に応じてトークスクリプトをカスタマイズできるか、ターゲット企業のリストを自社で指定できるか、契約期間や件数の調整が可能かなどを確認します。

初回は小規模なテスト契約(1〜3ヶ月程度)から始め、成果を見ながら本格導入を判断するのが賢明です。

費用相場とCPA管理

テレマーケティング会社への委託費用は、料金体系によって異なります。

アポイント成果報酬型では、アポイント1件あたり数千円から2万円程度が相場です。業界や対象企業の規模によって変動し、大手企業や経営層へのアポイントは単価が高くなります。この料金体系では、質の低いアポイントが含まれるリスクがあるため、「商談化率」も併せてモニタリングしましょう。

求人獲得成果報酬型では、契約1件あたり3万円から10万円程度が相場です。アポイント型よりも単価は高いですが、確実に契約まで進んでいるため、CPAの予測がしやすくなります。

固定報酬型では、月額10万円から50万円程度で一定期間の架電業務を委託します。架電件数やアポイント数にかかわらず固定費用がかかるため、大量にアプローチしたい場合に適しています。

CPA管理では、委託費用と獲得した求人案件数から、1件あたりの獲得単価を算出します。例えば、月額30万円で10件の求人契約を獲得できれば、CPAは3万円です。この数字を、自社で内製した場合のコスト(営業担当の人件費)や、その求人から得られる売上と比較し、費用対効果を判断します。

一般的に、人材紹介では1件の成約で50万円から150万円程度の売上が見込めます(年収の30〜35%が相場)。そのため、CPAが3〜5万円程度であれば、十分に収益性が確保できるでしょう。ただし、推薦率や成約率も加味した総合的な判断が必要です。

求人データベースサービスの利用

求人データベースサービスは、既存の求人情報をデータベース化し、人材紹介会社に提供するサービスです。自社で求人開拓をせずとも、即座に大量の求人案件にアクセスできます。

求人データベースの利点は、事業立ち上げ期に素早く求人を確保できることです。自社でゼロから求人開拓を行うには時間がかかりますが、データベースを活用すれば初日から求職者に求人を紹介できます。また、幅広い業界・職種の求人が揃っているため、求職者のニーズに合わせて多様な選択肢を提供できます。

一方で、データベースの求人は他の多数の人材紹介会社も利用しているため、競争が激しくなります。同じ求人に複数の紹介会社から候補者が推薦されるケースも多く、差別化が困難です。また、企業との直接的な関係がないため、求人票以外の詳細情報が得にくく、マッチング精度が下がる可能性があります。

求人データベースは、自社開拓の補完として活用するのが効果的です。メインは自社で開拓した独占求人を優先し、求職者のニーズに合う求人が自社になければデータベースを活用するという使い分けが理想的です。

主要データベースサービスの比較

人材紹介業界では、複数の求人データベースサービスが提供されています。

circusAGENTは、人材紹介会社専用の求人データベースで、中小企業から大手企業まで幅広い求人が掲載されています。業界・職種での絞り込み検索が可能で、求人票の詳細情報も充実しています。月額料金は数万円から数十万円で、登録求人件数や利用できる機能によって変動します。

agent bankも人材紹介会社向けのプラットフォームで、求人データベースに加えて、求職者の推薦管理や企業とのコミュニケーション機能も提供されています。求人開拓から成約までのプロセスを一元管理できるため、業務効率化にも寄与します。

PORTERSは、マッチング機能が充実したデータベースサービスです。求職者の希望条件と求人条件を自動的に照合し、マッチング候補を提示してくれます。大量の求人から効率的に最適な案件を見つけられるため、CAの作業負担を軽減できます。

各サービスの選定では、以下のポイントを比較しましょう:

  • 登録求人件数と更新頻度
  • 自社のターゲットとする業界・職種の求人が充実しているか
  • 月額料金と費用対効果
  • 検索・絞り込み機能の使いやすさ
  • サポート体制(使い方のレクチャー、トラブル対応など)
  • 他の人材紹介会社の利用状況(競争の激しさ)

多くのサービスで無料トライアルや デモンストレーションが提供されているため、実際に使ってみてから導入を判断しましょう。

効果的な活用方法

求人データベースを最大限に活用するには、戦略的なアプローチが必要です。

ターゲット求人の絞り込みでは、自社の強みが活きる業界・職種に絞って検索しましょう。すべての求人を網羅的にチェックするのではなく、自社が保有する求職者のスキルや経験にマッチする求人を優先的に探します。データベースの検索機能を活用し、業界、職種、年収レンジ、勤務地などの条件を組み合わせて効率的に求人を見つけましょう。

新着求人のチェックを習慣化することも重要です。データベースには毎日新しい求人が追加されます。新着求人は他社がまだ気づいていない可能性が高く、早めにアプローチすることで優位に立てます。毎朝業務開始時に新着求人をチェックし、マッチング可能な求職者にすぐに紹介する体制を整えましょう。

企業との関係構築にも注力します。データベース経由で最初の成約が決まったら、その企業と直接的な関係を構築し、次回からは独占求人として扱えるよう働きかけましょう。「先日は〇〇様のご採用ありがとうございました。今後も継続的にご支援させていただきたく、直接お取引させていただけないでしょうか」と提案することで、データベース経由の競争から抜け出せます。

データベースと自社開拓のバランスを取ることも大切です。データベースに依存しすぎると、他社との差別化が困難になり、成約率が下がります。データベースは求人の穴埋めとして活用し、メインは自社で開拓した独占求人を中心に据える戦略が、長期的な成長につながります。

他社提携・紹介による開拓

他社との業務提携や、既存顧客からの紹介(リファラル)も、効果的な企業開拓の手法です。

業務提携では、自社とは異なる強みを持つ人材紹介会社と提携契約を結び、相互に求人や求職者を紹介し合います。例えば、IT業界特化の会社と医療業界特化の会社が提携すれば、お互いの専門外の案件を紹介し合えます。ピンポイントでの活用には有効ですが、多くの求人情報を手に入れるには適していません。提携先との信頼関係構築が重要です。

リファラル(顧客紹介)は、既存の取引企業から別の企業を紹介してもらう方法です。人材紹介は後払いの成果報酬型であるため、派遣ビジネスや求人広告と比較して、リファラルが発生しやすい傾向があります。採用に成功した企業は、他社にも紹介したくなるため、丁寧なサービス提供を心がけましょう。

リファラルを促進するには、紹介決定後にご紹介料金や贈答品を提供するのも一つの方法です。ただし、過度な金銭的インセンティブは、質の低い紹介を招く可能性があるため、バランスが重要です。

人脈の活用も見逃せません。ターゲット企業につながっていそうな知人に紹介してもらう、顧客に紹介してもらうなど、人脈を伝って企業にたどり着く方法です。「6次の隔たり」という説があるように、数人を介せば世界中の人につながれます。年間1億円以上の売上を上げるコンサルタントの多くは、人脈経由で求人も求職も入ってくると言います。

人脈でビジネスを広げるには、普段からの関係構築と、絶えず勉強して専門性を高めることが大切です。業界イベントへの参加、SNSでの情報発信、セミナーの開催などを通じて、幅広い人脈を築きましょう。

外部リソース活用のメリット・デメリット

外部リソース活用には、独自のメリットとデメリットがあります。自社の状況に応じて活用を検討しましょう。

メリット

  1. 内製負担の軽減: 営業活動を外部に委託することで、自社の営業担当を求職者対応や成約率向上に集中させられます
  2. 専門スキルの活用: プロフェッショナルのテレアポスキルや、幅広い求人データベースなど、自社にないリソースを活用できます
  3. スピードアップ: 立ち上げ期に素早く求人を確保でき、事業拡大のスピードを加速できます
  4. リスク分散: 自社開拓だけに頼らず、複数のチャネルから求人を獲得することで、安定性が高まります
  5. 変動費化: 固定の人件費ではなく、成果報酬型の委託であれば、求人獲得数に応じた変動費として管理できます

デメリット

  1. CPAが高い: 内製に比べてコストが高くなる傾向があり、費用対効果の管理が不可欠です
  2. 品質のバラつき: 委託先によって営業品質が異なり、自社のブランドイメージに影響する可能性があります
  3. 競争の激化: 求人データベースでは他社も同じ求人にアクセスできるため、差別化が困難です
  4. 企業との直接関係がない: データベース経由の求人では、企業との直接的な信頼関係が築きにくく、長期的な取引に発展しにくい傾向があります
  5. 依存リスク: 外部リソースに頼りすぎると、自社の営業力が育たず、サービス終了時に困難に直面します

これらのデメリットを軽減するには、外部リソースはあくまで補完と位置づけ、自社開拓の仕組みも並行して構築することが重要です。

費用対効果の計算と判断基準

外部リソース活用では、費用対効果の計算が成否を分けます。投資に見合ったリターンが得られているかを定期的に検証しましょう。

ROI(投資対効果)の計算式は以下の通りです: ROI = (売上 – 投資額) ÷ 投資額 × 100

例えば、テレマーケティング会社に月額30万円を支払い、10件の求人契約を獲得し、そのうち2件が成約して売上200万円を得た場合: ROI = (200万円 – 30万円) ÷ 30万円 × 100 = 566%

この場合、投資額の5.6倍のリターンが得られており、十分に費用対効果が高いといえます。

判断基準として、以下の指標を設定しましょう:

  • CPA(顧客獲得単価): 1件の求人契約獲得にかかったコスト。目安は3万円〜5万円以内
  • 推薦率: 獲得した求人に対して実際に候補者を推薦できた割合。最低60%以上が望ましい
  • 成約率: 推薦した候補者のうち、採用決定に至った割合。業界平均は10〜20%程度
  • LTV(顧客生涯価値): 1社の企業から将来的に得られる売上の総額。リピート率が高ければLTVも上がる

また、定性的な側面も評価しましょう:

  • 獲得した求人の質(自社の求職者にマッチするか)
  • 企業との関係性(長期的な取引に発展する可能性)
  • 自社ブランドへの影響(委託先の営業品質)

費用対効果が低い場合は、委託先の変更、トークスクリプトの改善、ターゲット企業の見直しなどの対策を講じましょう。3ヶ月〜6ヶ月ごとに定期的に見直し、継続・拡大・縮小・停止の判断を行うことが重要です。


企業開拓を成功させる5つのポイント

求職者ニーズに合った魅力的な求人を優先する

企業開拓では、「とにかく数を集める」のではなく、自社の求職者にマッチする求人を優先的に獲得することが重要です。

人材紹介ビジネスの本質は、求人企業と求職者のマッチングです。どれだけ多くの求人を獲得しても、求職者に紹介できなければ成約には至りません。逆に、求職者のスキルや希望条件にピッタリ合う求人を10件持っていれば、高い成約率を実現できます。

魅力的な求人とは、以下の要素を満たすものです:

  • 年収や労働条件が市場水準以上
  • 成長性のある企業・業界
  • 求職者が興味を持つ業務内容
  • 勤務地が求職者の希望エリア
  • 企業文化や価値観が求職者に合う

企業開拓の際には、CA担当と密に連携し、現在保有している求職者の情報を把握しておきましょう。「Webエンジニア経験5年以上の求職者が3名いる」とわかっていれば、Webエンジニアの求人を優先的に開拓できます。この情報を営業トークに盛り込むことで、「御社の求人にマッチする候補者が現在3名います」と具体的に提案でき、企業側の関心を引けます。

また、求人を獲得した後、速やかに候補者を推薦することが信頼関係構築の鍵です。契約したものの推薦がなければ、企業は「この人材紹介会社は使えない」と判断し、次の取引がなくなります。求職者のニーズに合った求人を優先的に獲得することで、推薦率と成約率が向上し、企業との長期的な関係につながります。

CAとの連携強化でマッチング精度を高める

RA(企業開拓担当)とCA(求職者担当)の連携は、人材紹介会社の成功に直結します。両者が情報を共有し、協力することで、マッチング精度が飛躍的に向上します。

連携不足の典型的な問題は、RAが獲得した求人にCAが候補者を推薦できないケースです。RAは「とにかく契約数を増やそう」と考えて求人を獲得しますが、CAの立場では「その求人に合う求職者がいない」という状況が発生します。これを防ぐには、定期的な情報共有の場を設けることが重要です。

週次ミーティングを開催し、以下の内容を共有しましょう:

  • RAから: 新規獲得した求人の詳細、企業の特徴、採用の緊急性
  • CAから: 現在保有する求職者のスキル・経験、転職希望時期、希望条件
  • 双方で: マッチング状況の確認、推薦予定の候補者、面接・内定状況

CRM・ATS(採用管理システム)の活用も効果的です。求人情報と求職者情報を一元管理できるシステムを導入することで、RAとCAがリアルタイムで情報を共有できます。「この求人にマッチする求職者が〇名いる」といった情報が可視化されれば、優先的に開拓すべき求人も明確になります。

目標の共有も重要です。RAは「今月の契約目標10件」、CAは「今月の推薦目標20件」と別々の目標を持つのではなく、「今月の成約目標3件」という共通のゴールを設定しましょう。成約というゴールに向けて両者が協力する意識が生まれます。

また、相互理解を深める取り組みとして、RAが求職者面談に同席したり、CAが企業訪問に同行したりすることで、それぞれの業務への理解が深まり、より効果的な連携が可能になります。

再現性のある仕組みづくり

属人的な営業に頼るのではなく、誰でも一定の成果を出せる仕組みを構築することが、持続的な成長の鍵です。

トークスクリプトの標準化は、再現性を高める第一歩です。成果を上げている営業担当者のトークを分析し、成功パターンを言語化します。オープニング、ヒアリング、提案、クロージングの各段階で、効果的なフレーズや質問を整理し、チーム全体で共有しましょう。新人でもスクリプトに沿って話せば一定の成果が出るレベルまで標準化することが理想です。

営業プロセスのマニュアル化も重要です。アプローチから契約までの流れを明確にし、各段階でやるべきこと、確認すべきことを文書化します。例えば:

  1. ターゲット企業のリストアップ(基準、ツール、優先順位づけの方法)
  2. 初回アプローチ(電話・メールのタイミング、トークスクリプト)
  3. ヒアリング(確認すべき項目、ヒアリングシートの記入)
  4. 提案(提案書のテンプレート、事例の活用方法)
  5. 契約締結(契約書の内容、確認事項)

営業データの蓄積と分析により、成功パターンと失敗パターンを可視化します。「どの業界の成約率が高いか」「どのアプローチ方法が効果的か」「どのタイミングが最適か」などをデータで把握し、営業戦略に反映させましょう。CRMツールを活用すれば、自動的にデータが蓄積され、分析が容易になります。

教育・研修体制の整備も欠かせません。新人研修プログラムを作成し、ロールプレイング、先輩社員の同行営業、定期的なフィードバックなどを通じて、営業スキルを底上げします。属人的なスキルに頼るのではなく、組織全体の営業力を高めることで、安定した求人獲得が可能になります。

CPA(顧客獲得単価)の適正化

CPA(顧客獲得単価)を適正に管理することは、人材紹介ビジネスの収益性を確保する上で不可欠です。

CPAの計算は、「営業活動にかかった総コスト ÷ 獲得した求人契約数」で求めます。例えば、営業担当者の月給30万円、広告費10万円、外部委託費20万円で、20件の契約を獲得した場合: CPA = (30万 + 10万 + 20万) ÷ 20件 = 3万円/件

このCPAが適正かどうかを判断するには、1件の契約から得られる期待売上と比較します。人材紹介の成約率が20%、平均紹介料が100万円とすると、1件の契約からの期待売上は20万円(100万円 × 20%)です。CPA3万円であれば十分に収益性が確保できます。

CPAを下げる方法として、以下の施策が効果的です:

  • 成約率の高いターゲットに絞る(無駄なアプローチを減らす)
  • インバウンド営業の強化(長期的にCPAを抑制)
  • トークスクリプトの改善(契約率を高める)
  • 営業プロセスの効率化(無駄な工数を削減)

CPAが高すぎる場合の対処法:

  • 外部委託を見直す(費用対効果の低い委託先を変更)
  • ターゲット企業を再検証(成約しにくい層を避ける)
  • 営業手法を変更(効果の低い手法から効果的な手法にシフト)

逆に、CPAを下げすぎるリスクもあります。極端にCPAを抑えようとすると、営業量が減り、結果的に総獲得数が減少します。適正なバランスを保つことが重要です。

定期的(月次・四半期)にCPAを計算し、推移をモニタリングしましょう。CPAが急上昇している場合は、原因を特定し、速やかに対策を講じることで、収益性の悪化を防げます。

ツール活用による効率化(PORTERS等)

営業支援ツールやマッチングシステムを活用することで、企業開拓からマッチングまでのプロセスを大幅に効率化できます。

CRM(顧客関係管理)ツールは、企業との関係を一元管理するシステムです。アプローチ履歴、商談内容、契約状況、求人情報などを記録し、営業チーム全体で共有できます。これにより、同じ企業への重複アプローチを防ぎ、適切なタイミングでフォローアップが可能になります。Salesforce、HubSpot、kintoneなどが代表的なCRMツールです。

ATS(採用管理システム)・マッチングツールでは、PORTERSが人材紹介業界で広く利用されています。求人情報と求職者情報を入力すると、AIが自動的にマッチング候補を提示してくれます。RAが獲得した求人に対して、「この求職者がマッチする可能性が高い」という情報が即座にわかるため、CAへの情報共有がスムーズになり、推薦までのリードタイムが短縮されます。

営業リスト作成ツールとして、リストクラスターなどを活用すれば、業界、従業員規模、地域などの条件で企業を絞り込み、質の高い営業リストを効率的に作成できます。手作業でリストを作る時間を大幅に削減し、営業活動に集中できます。

コミュニケーションツールでは、SlackやChatworkなどを活用し、RAとCAのリアルタイムな情報共有を促進します。「〇〇企業と契約しました!」「△△さんを推薦予定です」といった情報を即座に共有することで、チーム全体の動きが加速します。

分析ツールとして、Google AnalyticsやTableauなどを使い、Webサイトへのアクセス状況、問い合わせ経路、コンバージョン率などを分析します。インバウンド営業の効果を可視化し、改善ポイントを特定できます。

ツールの導入には一定のコストがかかりますが、業務効率化による時間削減効果や、成約率向上による売上増加を考慮すれば、十分に投資対効果があります。自社の規模や課題に合わせて、適切なツールを選定しましょう。


企業開拓で避けるべき失敗パターン

やみくもにアプローチしてしまう

企業開拓で最も多い失敗は、ターゲットを絞らずにやみくもにアプローチしてしまうことです。「とにかく数を打てば当たる」という考え方は、非効率なだけでなく、自社のブランドイメージを損なうリスクもあります。

やみくもなアプローチの問題点は、成約率が極端に低くなることです。自社の強みが活きない業界や、求職者にマッチしない職種の求人を獲得しても、候補者を推薦できず、企業との信頼関係が損なわれます。また、営業担当者の労力が分散し、本来注力すべきターゲットへのアプローチが疎かになります。

さらに、企業側からも「ニーズに合わない提案」「当社のことを理解していない」と判断され、今後のアプローチを拒否される可能性があります。一度悪い印象を与えると、将来的にニーズが顕在化したときにも選ばれにくくなります。

対策として、明確なターゲティング戦略を立てましょう:

  • 自社の強み(業界知識、ネットワーク、保有する求職者層)を棚卸しする
  • その強みが活きる業界・職種を特定する
  • ターゲット企業の条件(規模、成長段階、採用課題)を明確にする
  • 優先順位をつけて、上位から順にアプローチする

少数の精鋭企業に集中的にアプローチする方が、大量の企業に薄くアプローチするよりも、最終的な成約数は多くなる傾向があります。

短期的な成果だけを追いかける

企業開拓で「今月の数字」だけを追いかけ、長期的な関係構築を疎かにすることも、よくある失敗パターンです。

短期志向の営業では、「とにかく契約を取る」ことが目的化し、企業のニーズに合わない提案をしてしまいがちです。契約は取れても、その後の候補者推薦ができず、1回限りの取引で終わってしまいます。人材紹介ビジネスでは、1社の企業から継続的に求人を受注することで、安定した売上が確保できます。短期的な成果だけを追うと、この継続取引の機会を失います。

また、短期的な数字を追うと、営業手法もアウトバウンド営業に偏りがちです。インバウンド営業やブランディングといった中長期的な施策への投資が後回しになり、結果的に将来の成長機会を逃します。

対策として、以下の視点を持ちましょう:

  • 短期目標(月次契約数)と中長期目標(年間売上、リピート率)の両方を設定する
  • LTV(顧客生涯価値)を意識し、1社との継続的な関係を重視する
  • インバウンド営業やブランディングに一定のリソースを配分する
  • 顧客満足度を測定し、サービス品質の向上に努める

「今月の数字」だけでなく、「1年後、3年後の自社のポジション」をイメージしながら、バランスの取れた営業活動を展開しましょう。

データ分析・改善を怠る

営業活動を「やりっぱなし」にし、データ分析や改善のPDCAサイクルを回さないことも、成長を阻害する要因です。

データ分析を怠ると、何が効果的で何が非効率なのかがわかりません。「感覚的には頑張っている」と思っていても、実際には成果につながっていない活動に時間を費やしている可能性があります。逆に、わずかな時間で大きな成果を生む活動を見逃しているかもしれません。

また、改善を行わないと、同じ失敗を繰り返します。「このトーク では断られやすい」「この業界は成約率が低い」という学びが組織に蓄積されず、個人の経験に留まってしまいます。

対策として、以下のデータを定期的に測定・分析しましょう:

  • アプローチ件数、アポイント率、契約率、推薦率、成約率
  • 業界別・職種別の成約率
  • 営業手法別(テレアポ、Web広告、飛び込みなど)の効率性
  • 営業担当者別の実績
  • CPA、ROI

月次で振り返りミーティングを開催し、データをもとに「今月うまくいった点」「改善すべき点」「来月のアクション」を議論します。データに基づいた意思決定を行うことで、営業活動の精度が継続的に向上します。

また、成功事例と失敗事例を組織内で共有し、ナレッジとして蓄積することも重要です。個人の経験を組織の資産に変えることで、チーム全体の営業力が底上げされます。

求職者側の情報を活かせていない

企業開拓において、求職者側の情報を活用できていないケースも多く見られます。これは、RAとCAの連携不足が原因です。

求職者情報を活かせない典型的な問題は、「求人は獲得したが、マッチする求職者がいない」という状況です。逆に、「優秀な求職者がいるのに、紹介できる求人がない」というケースもあります。両者の情報が分断されているため、効率的なマッチングができません。

また、営業トークでも求職者情報を活用できていません。「弊社のサービスをご利用ください」という抽象的な提案ではなく、「御社の求人に合う、React経験3年のエンジニアが現在2名おります。すぐにご紹介可能です」と具体的に提案できれば、企業側の関心は格段に高まります。

対策として:

  • RAとCAの定期的な情報共有ミーティングを実施する
  • 求職者データベースをRAも閲覧できるようにする
  • 営業前に「この業界・職種に合う求職者が何名いるか」を確認する習慣をつける
  • 企業訪問時に、具体的な候補者情報(もちろん個人情報に配慮した範囲で)を携えていく

求職者情報を企業開拓に活かすことで、成約率が飛躍的に向上し、企業からの信頼も得られます。


効果測定と改善のPDCAサイクル

KPI設定の方法

企業開拓の効果を測定し、継続的に改善するには、適切なKPI(重要業績評価指標)の設定が不可欠です。

プロセスごとのKPI設定が効果的です。企業開拓から成約までのプロセスを細分化し、各段階でKPIを設定します:

  1. アプローチ段階: 架電件数、メール送信数、訪問件数
  2. アポイント段階: アポイント取得数、アポイント率(アプローチ数に対する割合)
  3. 商談段階: 商談実施数、商談から契約への転換率
  4. 契約段階: 契約締結数、CPA(顧客獲得単価)
  5. 推薦段階: 候補者推薦数、推薦率(契約数に対する割合)
  6. 成約段階: 面接設定数、内定数、成約数、成約率

これらのKPIを設定することで、どの段階にボトルネックがあるかが明確になります。例えば、「アポイント率は高いが契約率が低い」場合は、商談時の提案内容に課題がある可能性があります。逆に「契約率は高いが推薦率が低い」場合は、CAとの連携やターゲティングに問題があるかもしれません。

目標値の設定では、業界平均や自社の過去実績を参考にします:

  • テレアポのアポイント率: 5〜10%
  • アポイントから契約への転換率: 20〜40%
  • 契約から推薦への転換率: 60%以上
  • 推薦から成約への転換率: 10〜20%

これらの目標値を月次・四半期で設定し、達成度を測定します。未達成の場合は原因分析と改善策を検討し、次の期間で実行します。

また、先行指標と遅行指標の両方を見ることも重要です。契約数や成約数は遅行指標(結果)ですが、架電件数やアポイント数は先行指標(プロセス)です。先行指標が悪化すれば、将来的に遅行指標も悪化することが予測できるため、早期に対策を講じられます。

データ収集と分析のポイント

正確なデータ収集と適切な分析が、効果的な改善につながります。

データ収集の仕組み化では、CRMツールや営業管理システムを活用し、営業活動のすべてを記録します。手作業での入力に頼ると、記録漏れや不正確なデータが発生するため、可能な限り自動化しましょう。例えば:

  • 架電ツールと連携し、架電件数を自動カウント
  • メール配信ツールで開封率・クリック率を自動測定
  • Web広告の管理画面からコンバージョンデータを取得

分析の視点として、以下の切り口でデータを見ましょう:

  • 時系列分析: 月次・週次の推移を見て、トレンドや季節性を把握
  • セグメント分析: 業界別、職種別、企業規模別、営業手法別に分解して比較
  • 営業担当者別分析: 個人のパフォーマンスを評価し、優秀者のベストプラクティスを抽出
  • コホート分析: 同時期に獲得した企業群の継続率や売上を追跡

ボトルネックの特定では、コンバージョンファネルを可視化します。「1,000件架電 → 80件アポイント → 30件商談 → 10件契約 → 6件推薦 → 1件成約」という流れを図示し、最も大きくパフォーマンスが落ち込んでいる段階を特定します。そこが最優先で改善すべきポイントです。

定性データの活用も忘れずに行いましょう。数字だけでなく、「なぜ断られたのか」「企業が何に興味を示したか」といった営業担当者のヒアリング内容や感想も記録し、分析に活かします。断り理由を分類すると、「タイミングが合わない」「予算がない」「他社と契約中」など、傾向が見えてきます。これに応じた対策を講じることで、成約率が向上します。

改善施策の立案と実行

データ分析で明らかになった課題に対して、具体的な改善施策を立案し、実行します。

改善施策の立案プロセス:

  1. 課題の優先順位づけ: 複数の課題がある場合、インパクトの大きさと改善の容易さを軸に優先順位をつけます
  2. 原因の深掘り: 「なぜ成約率が低いのか?」を5回繰り返す「なぜなぜ分析」で、根本原因を特定します
  3. 施策の検討: ブレインストーミングで複数の改善案を出し、効果とコストを比較検討します
  4. 実行計画の策定: 誰が、いつまでに、何をするかを明確にし、スケジュールを立てます

改善施策の例:

  • 課題: テレアポのアポイント率が低い(3%)
    • 原因: トークスクリプトが魅力的でない、架電タイミングが悪い
    • 施策: 成約率の高い営業担当のトークを分析し、スクリプトを改訂。架電時間を午前中から午後に変更してA/Bテスト
  • 課題: 契約から推薦への転換率が低い(40%)
    • 原因: 獲得した求人が求職者のニーズと合っていない
    • 施策: RAとCAの週次ミーティングを開始。営業前に「マッチする求職者がいるか」を確認する運用に変更
  • 課題: 成約率が低い(5%)
    • 原因: 候補者の質が企業の期待に届いていない
    • 施策: 面接前の模擬面接を実施。企業のニーズをより詳細にヒアリングし、マッチング精度を向上

実行と検証では、施策を実行した後、一定期間(1ヶ月〜3ヶ月)経過したらKPIの変化を測定します。改善が見られた場合は継続・拡大し、効果が薄い場合は別の施策を試します。

PDCAサイクルの高速化も重要です。月次ではなく週次でデータを確認し、小さな改善を繰り返すことで、年間を通じて大きな成果につながります。「計画(Plan)→ 実行(Do)→ 検証(Check)→ 改善(Action)」のサイクルを組織文化として定着させましょう。


【よくある質問】

人材紹介の企業開拓で最も効果的な方法は何ですか?

「最も効果的な方法」は、実は会社の状況や目的によって異なります。事業立ち上げ期で短期間に求人を確保したい場合は、アウトバウンド営業(テレアポ・飛び込み)が即効性があります。一方、中長期的に安定した求人獲得を目指すなら、インバウンド営業(Web広告・オウンドメディア)の仕組みづくりが効果的です。

最も成功している人材紹介会社は、単一の手法に頼るのではなく、複数の手法を組み合わせています。例えば:

  • 立ち上げ期: アウトバウンド営業で初期の求人を確保
  • 成長期: インバウンド営業の仕組みを構築しながら、アウトバウンドも継続
  • 安定期: インバウンド営業がメインとなり、アウトバウンドは特定ターゲットに絞る
  • 拡大期: 外部リソースも活用し、複数チャネルから求人を獲得

また、自社の強みが活きる業界・職種を明確にし、そのターゲットに集中することも重要です。「IT業界のエンジニア採用に特化」「医療業界の看護師採用に特化」など、専門性を高めることで、口コミやリファラルも発生しやすくなります。

結論として、自社の状況、目標、リソースに合わせて最適な手法を選択し、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善していくことが、最も効果的なアプローチといえます。

アウトバウンド営業とインバウンド営業、どちらを優先すべきですか?

両方を並行して進めることが理想ですが、リソースが限られている場合は、以下の判断基準で優先順位をつけましょう。

アウトバウンド営業を優先すべきケース:

  • 事業立ち上げ期で、すぐに求人案件が必要
  • 営業担当者は確保できているが、マーケティングスキルがない
  • 特定の業界・企業にピンポイントでアプローチしたい
  • 初期投資予算が限られている(人件費のみで始められる)

インバウンド営業を優先すべきケース:

  • 事業が一定軌道に乗り、中長期的な成長を目指したい
  • マーケティングスキルを持つ人材がいる、または外部委託できる予算がある
  • 営業担当者の採用・育成が難しい
  • ブランディングを重視し、業界内での認知度を高めたい

現実的なアプローチとしては、以下のステップがおすすめです:

  1. 第1段階(0〜6ヶ月): アウトバウンド営業で初期の求人を確保しつつ、並行してWebサイトの構築やSNSアカウントの開設を行う
  2. 第2段階(6ヶ月〜1年): アウトバウンド営業を継続しながら、オウンドメディアでのコンテンツ作成やWeb広告の小規模テストを開始
  3. 第3段階(1年〜): インバウンド営業からの問い合わせが増え始めたら、アウトバウンド営業の比重を徐々に下げ、インバウンドに注力

重要なのは、「どちらか一方」ではなく、バランスを取りながら両方を育てていくことです。アウトバウンドで短期的な成果を出しつつ、インバウンドで長期的な資産を構築する戦略が、持続的な成長につながります。

小規模な人材紹介会社でも企業開拓は可能ですか?

はい、小規模な人材紹介会社でも十分に企業開拓は可能です。むしろ、小規模だからこそ活かせる強みがあります。

小規模会社の強み:

  • 専門性: 特定の業界・職種に特化し、深い専門知識を持つことで、大手にはできない専門的なサービスを提供できます
  • スピード: 意思決定が早く、企業の急な採用ニーズにも柔軟に対応できます
  • きめ細かいサービス: 大手のように案件を大量に抱えていないため、1社1社に丁寧に向き合えます
  • 人脈: 創業者や経営陣の人脈を活用し、リファラルで質の高い求人を獲得できます

小規模会社向けの企業開拓戦略:

  1. ニッチ特化: 「全業界対応」ではなく、自社の得意領域に絞ることで、専門家としての信頼を獲得
  2. 人脈とリファラル重視: 既存顧客からの紹介を最大限に活用。満足度の高いサービスを提供し、口コミを促進
  3. スタートアップ・中小企業をターゲット: 大手企業は大手人材紹介会社を使う傾向があるため、まだ規模の小さい企業に丁寧にアプローチ
  4. LinkedIn等のSNS活用: 大きな広告予算をかけずに、個人の専門性を発信してブランドを構築
  5. 外部リソースの戦略的活用: 求人データベースやテレマーケティングを活用し、少人数でも効率的に営業

実際、年間1億円以上の売上を上げる人材紹介会社の中には、数名規模のチームも多数存在します。専門性、サービス品質、人脈を武器に、大手とは異なる価値を提供することで、小規模でも十分に成功できます。

求人データベースと自社開拓、どちらが良いですか?

結論から言えば、「両方を組み合わせる」ことが最も効果的です。それぞれの長所と短所を理解し、使い分けましょう。

求人データベースの長所と短所:

  • 長所: すぐに大量の求人にアクセスでき、事業立ち上げ期に有効。幅広い業界・職種の求人があり、求職者の多様なニーズに対応可能
  • 短所: 他社も同じ求人にアクセスできるため競争が激しい。企業との直接的な関係がないため、詳細情報が得にくく、長期的な関係構築が困難

自社開拓の長所と短所:

  • 長所: 独占求人を獲得でき、競争がない。企業と直接の信頼関係を構築でき、継続的な取引につながる。詳細なヒアリングが可能で、マッチング精度が高い
  • 短所: 時間と労力がかかる。営業スキルが必要。初期段階では求人数が限られる

おすすめの組み合わせ方:

  1. 立ち上げ期(0〜6ヶ月): 求人データベースをメインに使い、すぐに求職者に紹介できる求人を確保。同時に自社開拓も少しずつ開始
  2. 成長期(6ヶ月〜1年): 自社開拓の比重を高め、独占求人を増やす。データベースは補完的に活用
  3. 安定期(1年〜): 自社開拓がメインとなり、データベースは「自社にない職種・業界の求人」を補う形で活用

使い分けの基準:

  • 求職者が急いでいる場合 → データベースで即座に求人を提案
  • 求職者の希望が具体的で特殊な場合 → 自社開拓でピンポイントに企業を探す
  • 継続的な取引が見込める企業 → 自社開拓で関係を構築
  • 一時的なニーズの企業 → データベース経由でも可

最終的な目標は、自社開拓による独占求人を中心としたビジネスモデルを構築することです。データベースはあくまで「つなぎ」や「補完」と位置づけ、徐々に自社開拓の比率を高めていくことが、持続的な成長につながります。

企業開拓後、継続的な取引を得るにはどうすれば良いですか?

初回の契約・成約だけで終わらず、継続的な取引を獲得することが、人材紹介ビジネスの安定につながります。以下のポイントを実践しましょう。

①迅速な候補者推薦 契約後、できるだけ早く(1週間以内が理想)候補者を推薦しましょう。「契約したのに何も動きがない」と企業に思われると、次の取引はありません。スピード感を持って対応することで、「この人材紹介会社は頼りになる」という印象を与えられます。

②質の高いマッチング 企業のニーズを深くヒアリングし、本当にマッチする候補者だけを推薦します。「数を打てば当たる」という姿勢で無関係な候補者を大量に送ると、企業の信頼を失います。厳選した候補者を丁寧に推薦する方が、長期的な関係につながります。

③定期的なコミュニケーション 採用活動が終わった後も、定期的に連絡を取り続けましょう。3ヶ月に一度程度、「その後いかがでしょうか」「新しい採用ニーズはございませんか」とフォローアップすることで、次の採用が発生したときに思い出してもらえます。また、業界トレンドや採用市場の情報を提供することで、価値あるパートナーとして認識されます。

④アフターフォロー 採用決定後も、入社後の状況を確認します。「〇〇さんは御社で活躍されていますか?」と気にかけることで、企業からの信頼が深まります。万が一、早期退職などのトラブルがあれば、迅速に対応し、代替候補者の提案や返金対応を誠実に行いましょう。

⑤複数部署への展開 1つの部署で成功したら、他の部署にも展開を提案します。「営業部門で良い人材をご紹介できましたが、エンジニア部門でもお手伝いできることはございませんか?」とアプローチすることで、社内での取引拡大が可能です。

⑥担当者との関係構築 企業の採用担当者と良好な人間関係を築くことも重要です。ビジネスライクな関係だけでなく、人間的な信頼関係があれば、担当者が転職した先の企業でも取引が継続することがあります。

継続取引は、新規開拓よりもコストが低く、成約率も高い傾向があります。既存顧客との関係を大切にし、LTV(顧客生涯価値)を最大化する意識を持ちましょう。


【まとめ】自社に合った企業開拓方法を選択しよう

人材紹介会社の企業開拓には、アウトバウンド営業、インバウンド営業、外部リソース活用の3つの主要手法があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、「これが絶対」という方法はありません。

成功の鍵は、自社の状況に合わせた戦略的な選択と組み合わせです。

事業立ち上げ期なら、アウトバウンド営業で短期的に求人を確保しつつ、インバウンド営業の仕組みづくりに投資を始めましょう。成長期に入ったら、インバウンドの比重を高めながら、アウトバウンドは特定ターゲットに絞ります。安定期には、インバウンドをメインとし、外部リソースで補完する体制が理想的です。

また、企業開拓を成功させる5つのポイントを忘れずに実践してください:

  1. 求職者ニーズに合った魅力的な求人を優先する
  2. CAとの連携強化でマッチング精度を高める
  3. 再現性のある仕組みづくり
  4. CPA(顧客獲得単価)の適正化
  5. ツール活用による効率化

そして、やみくもなアプローチ、短期志向、データ分析の怠慢、求職者情報の未活用といった失敗パターンを避け、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善していくことが重要です。

人材紹介ビジネスは、企業と求職者の両方に価値を提供する、やりがいのある仕事です。適切な企業開拓戦略を実行することで、持続的な成長と安定した収益を実現できます。本記事で紹介した手法を参考に、ぜひ自社に最適な企業開拓方法を見つけて、実践してください。


外部参考URL・引用元

PORTERS「人材紹介の求人開拓はどうやって行うべき?企業への営業方法と求人獲得のコツを紹介」https://hrbc.porters.jp/success/detail/id=659

アクセルパートナーズグループ「求人数が集まらない…人材紹介事業者向けの新規求人開拓方法とコツを紹介」https://listing-partners.com/indeed/hr_column/shinkikyujinkaitaku/

人材紹介マガジン「【求人開拓完全ガイド】小規模人材紹介会社向けに最新の営業手法の一覧を紹介」https://media.agent-bank.com/categories/sales/p181129

ナウビレッジ株式会社「【人材紹介会社のBtoBマーケティング】求人開拓手法12選」https://now-village.jp/blog/digitalmarketing/3646

Vincere「【2024年版】5分でわかる人材紹介業の始め方」https://www.vincere.io/ja-ja/blog/5minsguide2024/

マイナビtameni「人材紹介の新規開拓を成功させるポイントとは?求人企業の視点から解説」https://tameni.mynavi.jp/recruitment/find-joboffer/3315/

circusAGENT「【人材紹介会社向け】人材紹介の流れを解説」https://service.circus-group.jp/circus/foragent/column/businessflow/

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