LPの直帰率が高い原因とは?平均値・測定方法と今すぐできる改善施策10選

「広告費をかけてLPに集客しているのに、ほとんどのユーザーがすぐに離脱してしまう…」とお悩みではありませんか。LPの直帰率は平均70〜90%と高い傾向がありますが、原因を特定し正しい改善策を実行すれば、直帰率の大幅な低下とCVR向上を同時に実現できます。本記事では、直帰率の基礎知識から業界別の平均値、GA4での測定方法、直帰率が高くなる7つの原因、そして優先度付きの改善施策10選まで徹底解説します。この記事を最後まで読めば、あなたのLPで今すぐ取り組むべき改善アクションが明確になります。


LPの直帰率とは?まず正しく理解すべき基礎知識

直帰率の定義と計算方法

直帰率とは、LPに訪れたユーザーが他のページへ移動せず、そのまま離脱した割合のことです。たとえば、1,000人がLPにアクセスし、そのうち800人が何のアクションも起こさずにページを閉じた場合、直帰率は80%になります。

計算式は以下のとおりです。

項目内容
計算式直帰率(%)= 直帰したセッション数 ÷ 全セッション数 × 100
計算例800(直帰数)÷ 1,000(全セッション数)× 100 = 80%

直帰率が高いということは、せっかく広告費や施策を使って集客したユーザーの多くが、コンバージョンに至る前にLPを離れていることを意味します。LPの成果を測る上で、直帰率はCVR(コンバージョン率)と並んで最も重要な指標の一つです。

ただし、LPは1ページで完結する構造であるため、通常のWebサイトと比較して直帰率が高くなるのは構造上自然なことです。重要なのは、自社LPの直帰率が業界平均と比べてどの程度なのかを正しく把握し、改善の余地があるかどうかを判断することです。


直帰率と離脱率の違い【図解で解説】

直帰率と離脱率は似ている指標ですが、意味が異なります。この2つを混同してしまうと、分析の方向性を誤る原因になるため、正確に理解しておく必要があります。

項目直帰率離脱率
定義サイト訪問後、最初の1ページだけを見て離脱した割合そのページがセッションの最後のページになった割合
対象ユーザーが最初に訪問したページに対して計測されるサイト内のすべてのページに対して計測される
計算式直帰数 ÷ そのページから始まったセッション数離脱数 ÷ そのページの全ページビュー数

たとえば、ユーザーAが広告をクリックしてLPに訪問し、何もせずにブラウザを閉じた場合は「直帰」としてカウントされます。一方、ユーザーBがトップページからサービスページ、そしてLPの順に閲覧し、LPで離脱した場合は「LP上での離脱」としてカウントされますが、直帰には該当しません。

LPは1ページ完結型の構成が一般的です。そのため、LP上で発生する離脱のほぼすべてが「直帰」に該当します。つまり、LPにおいては直帰率と離脱率がほぼ同じ数値になるケースが多く、特に直帰率を優先的に改善指標として活用するのが効果的です。


GA4で直帰率の定義が変わった?UAとの違いとエンゲージメント率との関係

GA4(Googleアナリティクス4)では、従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)と直帰率の定義が大きく変わっています。この違いを理解していないと、「GA4にしたら直帰率が急に下がった」と誤解してしまう可能性があります。

項目UA(旧アナリティクス)GA4(現行アナリティクス)
直帰率の定義1ページのみのセッションの割合エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合
エンゲージメントの条件なし10秒以上の滞在、CVイベント発生、2ページ以上の閲覧のいずれか
特徴ページを開いてすぐ閉じても、じっくり読んで閉じても「直帰」ページをじっくり読んで閉じた場合は「直帰」にカウントされない

GA4では、「エンゲージメント率」という新しい指標が導入されました。エンゲージメント率とは、全セッションのうちエンゲージメント(10秒以上の滞在・CVイベント発生・2ページ以上閲覧のいずれか)が発生したセッションの割合です。GA4における直帰率は「100% − エンゲージメント率」で計算されます。

そのため、GA4の直帰率はUAと比べて数値が低く表示される傾向があります。過去のUAデータと単純に比較することはできない点に注意が必要です。GA4で直帰率を見る場合は、エンゲージメント率もあわせて確認し、ユーザーの行動をより正確に把握するようにしましょう。


LPの直帰率の平均値と目安【業界別・種類別データ】

LP種別ごとの直帰率平均(BtoB / BtoC / EC / 記事LP)

LPの直帰率は、LPの種類や目的によって大きく異なります。自社LPの直帰率が「高いのか、低いのか」を正しく判断するには、LP種別ごとの平均値を把握しておく必要があります。

LP種別直帰率の平均値主な特徴
BtoB向けLP(資料請求・問い合わせ)60%〜80%ターゲットが明確で課題意識が高いユーザーが多いため、比較的直帰率は低め
BtoC向けLP(商品購入・サービス申込)70%〜90%幅広いユーザーが流入するため、ターゲット外のユーザーも多く直帰率が高くなりやすい
ECサイトの商品ページ40%〜60%購入意欲のあるユーザーが多く、関連商品への回遊も期待されるため低め
記事型LP(アフィリエイト等)70%〜95%コンテンツを読み終えた後に離脱するケースが多く、最も高い傾向

BtoB向けLPは、課題を明確に持ったユーザーが広告やメールから訪問するため、直帰率が60〜80%と比較的低い水準です。一方、BtoC向けLPや記事型LPは、幅広い層にリーチする分だけ直帰率が高くなりやすい傾向があります。

自社LPの直帰率を評価する際は、まず「どの種別に該当するか」を確認し、上記の平均値と比較することが重要です。平均値を大きく超えている場合は、改善の余地が十分にあると判断できます。


業界別の直帰率平均一覧表

直帰率はLPの種類だけでなく、業界によっても異なります。以下は、主要な業界ごとの直帰率平均値の一覧です。

業界直帰率平均
飲食65.62%
IT・テクノロジー62.24%
ニュース・メディア56.52%
美容・フィットネス55.73%
コンピューター・電子機器55.54%
インターネット・通信53.59%
金融51.71%
旅行50.65%
ビジネス・産業50.59%
教育・採用49.34%
不動産44.50%
ECサイト(買い物)45.68%

飲食業界は、営業時間や住所などの基本情報だけを確認して離脱するユーザーが多いため、直帰率が高い傾向にあります。一方、不動産業界やECサイトは、複数の物件や商品を比較しながら閲覧する行動パターンが一般的であるため、直帰率が低めになります。

自社の業界の平均値と比較し、大きく上回っている場合は原因の特定と改善に取り組むべきです。


流入経路別の直帰率の違い(広告 / 自然検索 / SNS / メール)

同じLPであっても、ユーザーがどの経路から流入したかによって直帰率は大きく変わります。流入経路ごとの傾向を把握しておくことで、改善施策の方向性を正しく判断できます。

流入経路直帰率の傾向主な理由
リスティング広告(検索連動型)やや高い(60〜80%)検索意図とLP内容のギャップが生じやすい
ディスプレイ広告高い(70〜90%)偶発的なクリックが多く、目的意識が薄いユーザーの流入が多い
自然検索(SEO)中程度(50〜70%)検索意図に基づいて訪問するため、内容がマッチすれば直帰率は低下しやすい
SNS高い(60〜85%)興味本位のクリックが多く、コンバージョン意欲が低いユーザーが多い
メール(メルマガ等)低い(40〜60%)既存顧客やリードへの配信であるため、関心度が高く直帰率は低め

ディスプレイ広告やSNS経由の流入は、ユーザーの目的意識が薄いため直帰率が高くなる傾向があります。一方、メールマガジンや自然検索からの流入は、情報取得やCV(コンバージョン)に対するモチベーションが比較的高いため、直帰率が低くなりやすい傾向にあります。

GA4で流入経路別の直帰率を確認し、どの経路で直帰率が高いのかを特定することが、改善施策の優先順位を決める上で非常に重要です。


「直帰率が高い=悪い」とは限らない?正しい判断基準

直帰率が高いからといって、必ずしもLPに問題があるとは限りません。LPの目的やコンバージョンの定義によっては、直帰率が高くても成果が出ているケースがあります。

直帰率が高くても問題ないケースは以下のとおりです。

  • 電話CVが目的のLP:ユーザーがLPを見て電話をかけた場合、Web上ではアクションが計測されず「直帰」扱いになるが、実際にはコンバージョンが発生している
  • 情報提供が主目的のLP:1ページで十分な情報を提供し、ユーザーが満足して離脱するケースでは、直帰率が高くても目的を達成している
  • CVRが目標値を達成している場合:直帰率が80%でもCVRが20%であれば、成果としては十分

直帰率を評価する際は、必ず**CVR(コンバージョン率)**とセットで確認してください。直帰率が高くてもCVRが目標値に達しているなら、無理に直帰率を下げる施策を講じる必要はありません。逆に、直帰率が高く、かつCVRも低い場合は、LPの構成や内容に根本的な改善が必要です。


GA4でLPの直帰率を確認・分析する方法

GA4の標準レポートで直帰率を確認する手順

GA4の標準レポートで直帰率を確認するには、デフォルト設定のままでは表示されないため、レポートのカスタマイズが必要です。以下の手順で直帰率を表示させましょう。

  1. GA4の管理画面で左メニューの「レポート」をクリック
  2. 「ライフサイクル」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を選択
  3. レポート画面の右上にある鉛筆アイコン(レポートのカスタマイズ)をクリック
  4. 「指標」セクションで「指標を追加」をクリック
  5. 検索欄に「直帰率」と入力し、指標を追加
  6. 「適用」をクリックして保存

上記の手順でレポート上に直帰率が表示されるようになります。GA4では直帰率がデフォルトで非表示になっているため、初めてGA4を使用する場合は特にこの設定を忘れないようにしてください。

また、GA4のエンゲージメント率は「100% − 直帰率」の関係にあるため、エンゲージメント率がデフォルトで表示されていれば、そこから直帰率を逆算することも可能です。


探索レポートでランディングページ別に直帰率を分析する方法

標準レポートよりも細かい分析を行いたい場合は、GA4の「探索」機能を使うことで、ランディングページごとの直帰率を一覧で確認できます。

  1. GA4の左メニューから「探索」を選択し、「空白」のテンプレートを開く
  2. 「変数」タブの「ディメンション」で「+」をクリックし、「ランディングページ+クエリ文字列」をインポート
  3. 「変数」タブの「指標」で「+」をクリックし、「直帰率」と「セッション」をインポート
  4. インポートしたディメンションを「行」にドラッグ、指標を「値」にドラッグ
  5. レポートが生成され、ランディングページごとの直帰率が表示される

この方法を使えば、複数あるLPの中でどのページの直帰率が特に高いかを一覧で比較できます。直帰率が高く、かつセッション数が多いページから優先的に改善に取り組むことで、効率的にCVR向上を目指せます。


ヒートマップツールを併用した離脱ポイントの特定方法

GA4で直帰率の全体像を把握したら、次はヒートマップツールを使って「LP内のどの位置でユーザーが離脱しているか」を特定します。直帰率という数値だけでは「なぜ離脱したのか」が分からないため、ヒートマップによる視覚的な分析が不可欠です。

ヒートマップツールでは、主に以下の3種類の分析が可能です。

ヒートマップの種類分析できる内容
スクロールヒートマップユーザーがページのどこまでスクロールしたかを可視化。離脱ポイントを特定できる
クリックヒートマップユーザーがページ内のどこをクリックしたかを可視化。CTAの効果やリンクの視認性を確認できる
アテンションヒートマップユーザーがどの部分を長時間閲覧したかを可視化。コンテンツの注目度を把握できる

たとえば、スクロールヒートマップで「ファーストビュー直後に80%のユーザーが離脱している」と分かれば、ファーストビューの改善が最優先であると判断できます。また、クリックヒートマップでCTAボタンのクリックが少なければ、ボタンのデザインや配置に問題がある可能性が高いです。

代表的なヒートマップツールには、Microsoft Clarity(無料)、Ptengine、User Heatなどがあります。GA4とヒートマップツールを組み合わせることで、「数値で全体を把握し、ビジュアルで原因を特定する」分析が可能になります。


LPの直帰率が高くなる7つの原因

①ページの表示速度が遅い

LPの直帰率が高い最大の原因の一つが、ページの表示速度の遅さです。Googleの調査によると、ページの表示が1秒から3秒に遅くなるだけで直帰率が32%上昇し、5秒になると90%も上昇するというデータが報告されています。

ユーザーは表示を待つことに非常に敏感です。特にスマートフォンからのアクセスでは、3秒以上の読み込み時間があると半数以上のユーザーが離脱するとされています。どれだけ魅力的なコンテンツを用意していても、ページが表示される前に離脱されてしまえば意味がありません。

表示速度が遅くなる主な原因としては、画像ファイルサイズが大きい、不要なJavaScriptやCSSが多い、サーバーの応答速度が遅いなどが挙げられます。まずはGoogleの無料ツール「PageSpeed Insights」で自社LPの表示速度を計測し、ボトルネックとなっている要素を特定するところから始めてください。


②広告(流入元)とLPの内容にギャップがある

広告のキャッチコピーやバナーで訴求した内容と、実際のLPの内容にギャップがある場合、ユーザーは「思っていた情報と違う」と感じて即座に離脱します。この現象は「メッセージマッチの不一致」と呼ばれ、直帰率を大幅に押し上げる要因です。

たとえば、広告で「初回限定50%OFF」と打ち出しているのに、LPのファーストビューにその記載がなかったり、小さな注意書きでしか触れられていなかったりすると、ユーザーは不信感を抱きます。広告とLPのメッセージが一致していなければ、どれだけLPのデザインを洗練させても成果にはつながりません。

広告文、バナー画像、LPのヘッドライン、オファー内容の4つの要素が一貫しているかを定期的に確認する習慣を持つことが重要です。広告やLPを頻繁に更新していると、気づかないうちに内容にズレが生じることもあるため、注意が必要です。


③ファーストビューの訴求力が弱い

ファーストビューとは、ユーザーがLPにアクセスした際にスクロールせずに表示される最初の画面領域です。ユーザーはこのファーストビューをわずか3秒程度で判断し、ページを読み続けるか離脱するかを決めるといわれています。

ファーストビューの訴求力が弱い場合、以下のような問題が生じます。

  • キャッチコピーが抽象的でベネフィットが伝わらない
  • メインビジュアルが商品やサービスのイメージと合っていない
  • 情報が多すぎてごちゃごちゃしており、何を伝えたいのか分からない
  • デザインの質が低く、信頼感が持てない

LP制作のプロがファーストビューに最も時間と労力を投じるのは、ここでユーザーの心を掴めなければ他のどんな改善策も効果を発揮しないためです。「誰に」「何を」「どんなメリットがあるか」がひと目で伝わるファーストビューになっているかを見直してみてください。


④モバイル表示に最適化されていない

多くのWebサイトでは、アクセスの半数以上をスマートフォンが占めています。LPがモバイル表示に最適化されていない場合、文字が小さすぎて読めない、ボタンがタップしにくい、レイアウトが崩れるといった問題が発生し、ユーザーにストレスを与えて直帰率を押し上げます。

ある企業の事例では、LPをスマートフォン対応にしただけで直帰率が11%改善したという報告もあります。「PC版では問題ないから大丈夫」と思っていても、実際にスマートフォンで確認するとレイアウトが崩れていたり、操作性が悪かったりするケースは少なくありません。

Googleもモバイルファーストインデックスを完全に採用しているため、モバイル対応はSEOの観点からも必須です。レスポンシブデザインの採用、フォントサイズ16px以上の確保、タップしやすいボタンサイズの設定を基本として、必ず実機で表示確認を行ってください。


⑤CTAが不明確・目立たない

CTA(Call To Action)ボタンは、ユーザーをコンバージョンへ導くためのLPにおいて最も重要なパーツです。CTAが不明確だったり、デザインが目立たなかったりすると、LPの内容に興味を持ったユーザーでさえ「次に何をすればいいか分からない」と感じて離脱してしまいます。

CTAの問題は、主に以下の3つに分類されます。

問題の分類具体的な問題例
デザイン背景色に埋もれている、ボタンだと認識しにくい形状になっている
文言「送信」「登録」など事務的な表現で、クリックの動機づけがない
配置ページ最下部にしかなく、途中で興味を持ったユーザーがアクションできない

CTAボタンは「ユーザーを迷わせず行動させる最後の砦」です。ボタンの色やサイズだけでなく、文言や配置も含めた総合的な改善が必要です。


⑥フォームの入力項目が多すぎる

CTAボタンをクリックした後のフォーム入力が煩雑な場合、せっかくの行動意欲を持ったユーザーでもフォームの途中で離脱してしまいます。フォームの入力項目が多いほど、ユーザーの心理的な負担が大きくなり、離脱率は上昇します。

一般的に、フォームの入力項目を1つ減らすだけでもCVRが向上するといわれています。特にスマートフォンからの入力はPCと比べて手間がかかるため、モバイルユーザーの離脱をさらに招きやすいのが実情です。

名前、メールアドレス、電話番号、会社名、部署名、役職…と多くの項目を一度に求めていないか、入力の最低限必要な項目だけに絞れないかを見直してみましょう。


⑦ターゲット設定がズレている(そもそも集客のミスマッチ)

LPの内容やデザインに問題がなくても、そもそもターゲットとは異なるユーザーを集客してしまっている場合、直帰率は高くなります。これは「集客のミスマッチ」と呼ばれ、LPの改善だけでは解決できない根本的な問題です。

たとえば、広告のキーワード設定が広すぎて、自社の商品やサービスに関心のないユーザーまで流入している場合がこれに該当します。ディスプレイ広告やSNS広告のターゲティング精度が低い場合も、同様の問題が発生します。

LPの直帰率が高い場合、LP自体の問題だけでなく、広告側のターゲティング設定を見直すことも重要です。ペルソナの再確認、キーワードの精査、オーディエンス設定の見直しなど、集客の入り口から改善を検討してください。


LPの直帰率を改善する具体的な施策10選【優先度・難易度付き】

以下に、LP直帰率の改善施策10選を優先度・難易度付きで一覧にまとめます。自社LPの状況に合わせて、優先度の高い施策から順に取り組んでください。

施策優先度難易度期待効果
①ページ表示速度の高速化★★★
②モバイルファースト最適化★★★
③ファーストビューの改善★★★中〜高
④広告とLPのメッセージマッチ★★★
⑤CTAボタンの最適化★★☆低〜中中〜大
⑥フォーム最適化(EFO)★★☆中〜大
⑦信頼性を高める要素の追加★★☆
⑧ページの読みやすさ・デザイン改善★★☆
⑨離脱防止ポップアップの導入★★☆
⑩A/Bテストと継続的LPO★☆☆(継続)大(長期)

【最優先】施策①:ページ表示速度を3秒以内に高速化する

LPの表示速度を3秒以内、理想は1〜2秒以内に改善することは、直帰率を下げるための最も基本的かつ効果的な施策です。表示速度が1秒改善するだけで、CVRが7%向上するというデータもあるほど、その影響は非常に大きいです。

具体的に実行すべきアクションは以下のとおりです。

  • 画像の最適化:画像をWebP形式に変換し、ファイルサイズを圧縮する。TinyPNGやSquooshなどの無料ツールが便利
  • 不要なコードの削除:使用していないJavaScriptやCSSを読み込みから除外し、残ったコードをミニファイ(圧縮)する
  • 遅延読み込み(Lazy Load)の導入:ファーストビュー以下の画像や動画は、ユーザーがスクロールしたタイミングで読み込む設定にする
  • ブラウザキャッシュの活用:画像やCSSファイルをキャッシュさせることで、再訪問時の表示速度を大幅に向上させる
  • CDNの利用:CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を導入し、ユーザーの地理的位置に応じて最寄りのサーバーからコンテンツを配信する

まずはGoogleの「PageSpeed Insights」で現状のスコアを確認し、改善が必要な項目を特定するところから始めてください。


【最優先】施策②:モバイルファーストでデザインを最適化する

スマートフォンからのアクセスが半数以上を占める現在、LPはPC版ではなくモバイル版を基準にデザインする「モバイルファースト」の考え方が不可欠です。モバイル最適化を徹底するだけで直帰率が10%以上改善する事例もあります。

モバイル最適化のチェックポイントは以下のとおりです。

チェック項目推奨基準
レスポンシブデザインPC・タブレット・スマホで自動的にレイアウトが最適化される
フォントサイズ本文は最低16px以上
ボタンサイズ指でタップしやすい44px × 44px以上
ボタン間の余白誤タップを防ぐため十分な間隔を確保
フォーム入力電話番号入力時にテンキー表示、郵便番号で住所自動補完
表示崩れ横スクロールが発生していないか実機で確認

PCで見た時には問題がなくても、スマートフォンで表示すると意図しないレイアウト崩れが発生することがあります。必ずiPhoneとAndroidの主要機種で実機テストを行い、表示や操作性に問題がないかを確認してください。


【優先度:高】施策③:ファーストビューのキャッチコピーとビジュアルを見直す

ファーストビューは、ユーザーが「このLPを読むかどうか」を3秒で判断する決定的な領域です。ここで興味を引けなければ、スクロールすらされずに離脱されます。ファーストビューの改善は、直帰率低下に最もインパクトのある施策の一つです。

ファーストビューに含めるべき要素は以下のとおりです。

  • キャッチコピー:ターゲットの悩みやニーズに直接訴えかける具体的な表現を使用する。「〇〇でお悩みの方へ」「たった3分で完了」など、ユーザーにとってのベネフィットを明確に示す
  • メインビジュアル:商品やサービスの価値が直感的に伝わる高品質な画像または動画。ターゲットが自分ごとと感じられる人物写真や利用シーンが効果的
  • 権威性・実績:「導入企業3,000社以上」「顧客満足度98%」など、信頼性を裏付ける数字データ
  • CTA(任意):すぐに行動したいユーザーのために、ファーストビュー内にCTAボタンを配置する

キャッチコピーは最も重要な要素です。「誰に向けて」「何を提供し」「どんなメリットがあるか」が瞬時に伝わる表現になっているかを見直してください。


【優先度:高】施策④:広告とLPのメッセージマッチを徹底する

広告とLPのメッセージを完全に一致させることは、コストをかけずに直帰率を大幅に下げられる効果的な施策です。ユーザーは広告で見た情報を期待してLPに訪問するため、その期待を裏切らないことが最も重要です。

メッセージマッチを実現するためのチェック項目は以下のとおりです。

チェック項目確認ポイント
キャッチコピー広告の見出しとLPのヘッドラインが同じ訴求内容になっているか
ビジュアル広告バナーとLPのメインビジュアルに統一感があるか
オファー内容広告で打ち出した特典や割引がLPのファーストビューに明記されているか
ターゲット広告のターゲット層とLPの訴求対象が一致しているか

広告やLPを頻繁に更新していると、意図せずにメッセージにズレが生じることがあります。広告を変更した際は必ずLPとの整合性を確認し、LPを変更した際は広告との整合性を確認する運用ルールを設けておくことが効果的です。


【優先度:高】施策⑤:CTAボタンのデザイン・文言・配置を最適化する

CTAボタンの最適化は、直帰率の改善とCVRの向上の両方に直結する重要な施策です。ユーザーがLPの内容に興味を持っても、CTAが分かりにくければ行動に移せません。

CTAボタンの改善ポイントを3つの観点から整理します。

デザイン:背景色とコントラストの強い色(補色)を使い、ページ内で最も目立つ要素にします。影やグラデーションを加え、「押せるボタン」だと直感的に認識できるデザインにしてください。

文言(マイクロコピー):「送信」「登録」ではなく、「無料で資料をダウンロードする」「30秒で簡単登録する」のように、クリック後に何が得られるかを具体的に示す文言にします。ボタン周辺に「入力は30秒で完了」「登録後いつでも退会可能」などのマイクロコピーを添えることで、心理的なハードルを下げる効果もあります。

配置:ファーストビュー、コンテンツの中盤、ページの最下部の3箇所には最低限CTAを配置します。スクロールしても常に表示される追従型CTAの導入も効果的です。


【優先度:中】施策⑥:フォームを最適化する(EFO)

EFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)は、CTAをクリックした後のフォーム離脱を防ぐための施策です。フォームはコンバージョン直前の最も離脱が起きやすいポイントであり、ここでの改善がCVRに直結します。

フォーム最適化の具体的なアクションは以下のとおりです。

  • 入力項目を必要最小限に絞る:初回の接点で必要な情報だけに限定する。詳細情報は後からでも取得できる
  • ステップフォームの導入:入力を複数のステップに分割し、1画面あたりの項目数を減らすことで心理的負担を軽減する
  • リアルタイムバリデーション:入力エラーをその場で表示し、送信時にまとめてエラーが出る不便さを解消する
  • 入力支援機能:住所の自動補完、電話番号欄でのテンキー表示、入力例の表示など、ユーザーの手間を減らす工夫を実装する
  • 必須項目の明示:どの項目が必須でどの項目が任意かを明確に表示する

「名前」と「メールアドレス」だけのフォームと、10項目以上のフォームでは、CVRに数倍の差が出ることも珍しくありません。


【優先度:中】施策⑦:信頼性を高める要素を追加する(社会的証明)

初めてLPを訪れたユーザーは、商品やサービス、運営会社に対して少なからず不安を感じています。この不安を解消し、信頼感を与える要素をLPに配置することで、直帰を防ぎ、CVRの向上につなげることができます。

信頼性を高める要素として、以下のものが効果的です。

要素具体例
お客様の声・レビュー実名・顔写真付きの体験談、星評価
導入実績「導入企業3,000社以上」「累計50万人が利用」などの数値
導入企業ロゴ有名企業や大手企業のロゴを掲載
メディア掲載実績新聞、テレビ、Webメディアへの掲載歴
受賞歴・認定資格業界賞の受賞、ISO認証、プライバシーマークなど
返金保証・無料期間「30日間全額返金保証」「14日間無料トライアル」

社会的証明は、ユーザーの「他の人も使っているなら安心だ」という心理に働きかけます。特にBtoBのLPでは、導入企業のロゴや具体的な導入数を示すことが信頼獲得に大きく貢献します。


【優先度:中】施策⑧:ページ全体の読みやすさ・デザインを改善する

LPの内容が充実していても、読みにくいレイアウトや視認性の低いデザインでは、ユーザーは途中で読むのを諦めて離脱してしまいます。ユーザーの多くはページをじっくり読むのではなく、流し読みで重要なポイントを探しています。

読みやすさを向上させるためのポイントは以下のとおりです。

  • 適切なフォントサイズと行間:本文は16px以上、行間は1.6〜1.8倍を確保する
  • 余白(ホワイトスペース)の活用:情報を詰め込みすぎず、セクション間に十分な余白を設ける
  • 見出しの階層構造:H2、H3を使って内容を整理し、流し読みでも全体像が把握できるようにする
  • 短い段落:1段落は3〜4行程度に抑え、長文を避ける
  • 箇条書きの活用:要点は箇条書きで整理し、情報を視覚的に分かりやすく伝える
  • 視覚的な区切り:セクションごとに背景色を変える、区切り線を入れるなどして、読み進めやすい構成にする

デザインの質もユーザーの信頼感に影響します。古臭いデザインや情報が詰め込まれすぎたレイアウトは、無意識に「信頼できない」という印象を与えてしまうため、清潔感と統一感のあるデザインを心がけてください。


【優先度:中】施策⑨:離脱防止ポップアップを導入する

離脱防止ポップアップとは、ユーザーがLPから離脱しようとする動き(ブラウザの「戻る」ボタンやタブを閉じる操作)を検知し、画面にオファーやメッセージを表示する仕組みです。離脱しかけたユーザーに対して最後のひと押しを行う施策として、直帰率の低下に効果的です。

離脱防止ポップアップで表示する内容の例は以下のとおりです。

  • 限定クーポンやオファーの提示:「今だけ10%OFFクーポンをプレゼント」
  • 無料コンテンツのダウンロード案内:「無料のお役立ち資料をダウンロードしませんか?」
  • チャットサポートへの誘導:「ご不明な点はチャットでお気軽にご相談ください」
  • 簡易アンケート:「離脱の理由を教えてください(1問だけ)」

ただし、ポップアップの乱用はユーザー体験を損なうため注意が必要です。表示タイミング、頻度、デザインを適切に調整し、ユーザーにとって価値のある情報を提示するようにしてください。


【継続】施策⑩:A/Bテストとヒートマップ分析で継続的にLPOを回す

LPの直帰率改善は一度の施策で完了するものではありません。施策①〜⑨を実行した後は、A/Bテストとヒートマップ分析を組み合わせて、継続的にLPO(ランディングページ最適化)のPDCAサイクルを回すことが重要です。

A/Bテストの進め方は以下のとおりです。

  1. 仮説を立てる:ヒートマップやGA4のデータから「ここを改善すれば直帰率が下がるのではないか」という仮説を立てる
  2. テストパターンを作成:オリジナル版(A)と改善版(B)の2パターンを用意する。変更箇所は1つに絞る
  3. テストを実施:トラフィックを均等に振り分け、一定期間(最低2週間〜)データを収集する
  4. 結果を分析:直帰率、CVR、滞在時間などの指標で勝敗を判定する
  5. 勝ちパターンを採用し、次のテストへ:改善を確認したら本採用し、次の改善仮説に基づくテストを開始する

A/Bテストでは「一度に一つの要素だけを変更する」ことが鉄則です。複数の要素を同時に変更すると、どの変更が成果に寄与したのか判別できなくなります。ファーストビューのキャッチコピー、CTAボタンの色、フォームの項目数など、インパクトの大きい要素から順にテストしていくことで、着実に直帰率を下げることができます。


LP直帰率の改善に成功した事例3選

事例①:ファーストビュー改善で直帰率を85%→68%に改善(BtoB SaaS)

あるBtoB向けSaaS企業では、LP直帰率が85%と業界平均を大きく上回っていました。ヒートマップ分析を行ったところ、ファーストビューで約75%のユーザーが離脱しており、キャッチコピーが抽象的で「何のサービスなのか」が伝わっていないことが原因と判明しました。

実施した改善策は以下の3点です。

  • キャッチコピーを「業務効率化ツール」から「営業リスト作成の時間を80%削減」という具体的なベネフィット訴求に変更
  • メインビジュアルをイメージ画像から、実際の管理画面のスクリーンショットに差し替え
  • ファーストビュー内に「導入企業2,500社」の実績バッジを追加

この改善により、直帰率は85%から68%に改善し、CVRも1.2%から2.8%に向上しました。


事例②:表示速度の最適化でCVRが1.5倍に向上(EC)

あるECサイトでは、商品LPの直帰率が78%と高く、特にスマートフォンからの離脱が顕著でした。PageSpeed Insightsで計測したところ、モバイルでの表示速度が5.8秒と非常に遅いことが判明しました。

実施した改善策は以下のとおりです。

  • 商品画像をすべてWebP形式に変換し、ファイルサイズを平均60%削減
  • ファーストビュー以下の画像にLazy Loadを導入
  • 使用していないJavaScriptプラグインを3つ削除
  • CDNを導入してサーバー応答速度を改善

これらの施策により、モバイルの表示速度が5.8秒から2.1秒に短縮。直帰率は78%から62%に改善し、CVRは1.5倍に向上しました。


事例③:離脱防止ポップアップ導入で離脱率15%低下(BtoC)

ある美容系BtoC企業では、LP直帰率が88%と非常に高い状態が続いていました。ユーザーはLPのコンテンツを一定程度読み進めるものの、CVに至る前に離脱するパターンが多いことがヒートマップ分析で判明しました。

そこで、離脱防止ポップアップを導入し、ユーザーがページを離れようとしたタイミングで「今だけ限定:初回20%OFFクーポン」を表示する施策を実施しました。

ポップアップの設計で工夫した点は以下のとおりです。

  • 表示タイミング:ブラウザの「戻る」操作を検知した瞬間
  • 表示頻度:同一ユーザーには1セッションにつき1回のみ
  • デザイン:LPのトーンと統一した、押しつけがましくないシンプルなデザイン
  • オファー:すぐに使えるクーポンコードを表示

この施策により、直帰率は88%から73%に15ポイント低下し、月間のCV数が約1.3倍に増加しました。


LP直帰率改善のためのセルフチェックリスト

以下のチェックリストを使って、自社LPの改善ポイントを洗い出してください。

チェック項目対象確認方法改善アクション
表示速度は3秒以内かページ速度PageSpeed Insights画像圧縮、コード最適化、CDN導入
スマホで表示崩れはないかモバイル対応実機での目視確認レスポンシブ対応、フォントサイズ調整
ファーストビューでベネフィットが伝わるかファーストビュー第三者に3秒間見せて感想を聞くキャッチコピーの具体化、ビジュアル変更
広告とLPの内容は一致しているかメッセージマッチ広告文とLPヘッドラインの比較訴求内容、ビジュアル、オファーの統一
CTAボタンは目立つかCTAクリックヒートマップ色変更、文言改善、配置追加
フォーム項目は最小限かフォーム入力項目数の確認不要項目の削除、ステップ化
信頼性を示す要素があるか社会的証明LP内の目視確認実績数値、お客様の声、ロゴの追加
ページは読みやすいかデザインスマホでの通読テスト余白の確保、段落の短縮、見出し整理
離脱防止策はあるか離脱防止ポップアップの有無確認離脱防止ポップアップの導入
定期的にA/BテストをしているかLPO運用テスト実施状況の確認テスト計画の策定と実行

まとめ:LPの直帰率改善はファーストビューと表示速度から着手しよう

LPの直帰率が高い原因は、ページの表示速度、ファーストビューの訴求力、広告との整合性、モバイル対応、CTAの設計など、多岐にわたります。しかし、すべてを一度に改善する必要はありません。

改善の優先順位として、まず取り組むべきは「ページ表示速度の高速化」と「ファーストビューの改善」の2点です。表示速度はユーザーがコンテンツを見る前の問題であり、ファーストビューはユーザーが「読むかどうか」を判断する最初の関門です。この2つを改善するだけでも、直帰率に大きな変化が生まれます。

その上で、広告とLPのメッセージマッチの確認、CTAボタンの最適化、フォームの簡素化と段階的に施策を進めてください。そして、すべての改善はA/Bテストで効果を検証し、データに基づいて継続的にPDCAを回すことが成功の鍵です。

直帰率は「改善すれば確実にCVRが上がる」指標です。本記事で紹介したセルフチェックリストを活用し、自社LPの改善に今日から取り組んでみてください。


よくある質問(FAQ)

LPの直帰率はどれくらいが適正ですか?

LPの直帰率は一般的に70〜90%が平均値とされており、この範囲内であれば極端に問題があるとは言い切れません。ただし、直帰率の適正値はLPの目的、業界、商材、CTAの内容によって大きく異なります。
たとえば、BtoB向けの資料請求LPであれば60〜80%、BtoC向けの商品購入LPであれば70〜90%が目安です。重要なのは、直帰率の数値だけを見るのではなく、CVR(コンバージョン率)とセットで評価することです。直帰率が80%でもCVRが20%に達していれば、LPとしては高い成果を上げていると判断できます。
逆に、直帰率が90%を超えていてCVRも低い場合は、LPの内容やデザインに根本的な改善が必要です。また、直帰率が10〜30%など極端に低い場合は、Googleアナリティクスのトラッキングコードが二重に設置されているなど、計測上のエラーが発生している可能性もあるため、設定を確認してください。
自社LPの適正な直帰率を把握するためには、GA4で定期的にデータを計測し、改善施策の前後で数値の推移を追跡することが最も確実な方法です。

GA4で直帰率が低く表示されるのはなぜですか?

GA4で直帰率が以前のUA(ユニバーサルアナリティクス)と比較して低く表示される理由は、直帰率の定義そのものが変更されたためです。

UAでは「1ページだけ閲覧して離脱したセッションの割合」が直帰率でした。一方、GA4では「エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合」が直帰率として定義されています。

GA4のエンゲージメント条件は以下の3つで、いずれか1つでも該当すれば「エンゲージメントあり」とみなされ、直帰にカウントされません。

  • ページに10秒以上滞在した
  • コンバージョンイベントが発生した
  • 2ページ以上を閲覧した

つまり、ユーザーがLPを開いて10秒以上じっくり読んだ後に離脱した場合、UAでは「直帰」にカウントされていましたが、GA4では「直帰ではない」扱いになります。この定義変更により、GA4の直帰率はUAよりも低い数値が表示される傾向があります。

そのため、UAで計測していた過去の直帰率データとGA4の直帰率を単純に比較することはできません。GA4に移行後は、GA4の基準で新たにベースラインを設定し、そこからの改善幅を追跡するようにしてください。

直帰率と離脱率、どちらを重視すべきですか?

LPの改善においては、直帰率を優先的に重視すべきです。

LPは1ページで完結する構造が一般的であり、ユーザーの行動は「LPに訪問してCVするか、そのまま離脱するか」の2択になることがほとんどです。そのため、LP上で発生する離脱はほぼすべてが「直帰」に該当し、直帰率と離脱率はほぼ同じ数値になります。

一方、複数ページで構成されるWebサイトの場合は、離脱率も重要な指標になります。特定のページでの離脱率が高い場合、そのページに何らかの問題がある可能性を示唆するためです。

まとめると、1ページ完結型のLPでは直帰率を主要な指標として分析し、サイト型のLP(複数ページに遷移する構成)では直帰率と離脱率の両方をページごとに分析することが効果的です。いずれの場合も、直帰率・離脱率の数値だけでなく、CVRとセットで評価することが正確な分析につながります。

LP直帰率の改善にどれくらいの期間がかかりますか?

LP直帰率の改善に要する期間は、施策の内容とLPのトラフィック量によって異なります。目安としては、個々の施策を実施してからA/Bテストで効果を検証するまでに最低2〜4週間は必要です。

ページの表示速度改善やモバイル最適化など、技術的な施策は比較的短期間(1〜2週間)で実装・効果確認が可能です。一方、ファーストビューのキャッチコピー変更やCTAの文言テストなど、コンテンツに関わる施策は、統計的に有意な結果を得るために十分なサンプルサイズのデータ収集が必要であり、2〜4週間以上のテスト期間を確保するのが一般的です。

ただし、LP直帰率の改善は一度で終わるものではありません。改善施策を実施→A/Bテストで検証→新たな改善仮説を立てて次の施策へ、というPDCAサイクルを継続的に回すことで、着実に直帰率を下げていくことができます。短期的な成果を求めるのではなく、3〜6ヶ月スパンで複数の施策を段階的に実行していく計画を立てることが重要です。

直帰率が高いのにCVRは問題ない場合はどうすればいいですか?

直帰率が高くてもCVRが目標値を達成している場合は、無理に直帰率を下げる必要はありません。

この状況が発生する主なケースは以下のとおりです。

  • 電話CVが主な目的のLP:ユーザーがLPを見て電話をかけた場合、Web上ではアクションが計測されず「直帰」扱いになるが、実際にはCVが発生している
  • LPの内容が十分に訴求できている場合:少数だがモチベーションの高いユーザーがしっかりCVしており、それ以外のユーザーは自然に離脱している
  • 高額商材のLP:検討期間が長いため直帰率は高いが、後日CVするユーザーが一定数いる

このようなケースでは、直帰率の改善よりも「CVRをさらに上げる」方向に注力する方が効率的です。具体的には、CTAの最適化、フォームの改善、ファーストビューのA/Bテストなど、すでにCVに至っているユーザーの体験をさらに良くする施策に取り組むことが効果的です。

ただし、電話CVが計測できていない場合は、電話計測ツールの導入やGA4のコールトラッキング設定を行い、正確なCV数を把握した上で判断するようにしてください。


引用元・参考情報

Googleアナリティクス公式ヘルプ(エンゲージメント率と直帰率)

ランディングページ直帰率が高い原因と効果的な改善方法7選

ランディングページ(LP)の離脱率・直帰率を改善してCVRを向上させる方法

ランディングページで直帰率を下げるには?今すぐ試せる7つの方法を紹介

直帰率を改善する方法は?離脱率との違いや目安、高い原因を解説

関連記事

【2026年最新】BtoB向けLP作成ツールおすすめ10選|機能・料金を徹底比較

【2026年最新】無料アクセス解析ツール比較15選|機能・選び方・設定方法まで徹底解説

GA4のBtoB設定完全ガイド|リード獲得を最大化する実装手順【2026年版】

LP改善コンサルの料金相場は?単発・継続・成果報酬型の費用を徹底比較【2026年版】

問い合わせフォーム最適化の完全ガイド|CVR改善に効く20のチェックリスト【EFO対策】