【2026年最新】BtoB向けLP作成ツールおすすめ10選|機能・料金を徹底比較

BtoB企業のマーケティング担当者にとって、効果的なLP(ランディングページ)の作成は、リード獲得を左右する重要な課題です。しかし「制作会社に依頼すると高額」「社内にデザインスキルを持つ人材がいない」「MA連携やフォーム管理が複雑」といった悩みを抱えていませんか。

実は、専門知識がなくても簡単にBtoB向けLPを作成できるツールが数多く登場しています。この記事では、ferret OneやペライチなどBtoB企業に最適なLP作成ツール10選を、機能・料金・導入事例とともに徹底比較します。MA連携やリード管理機能、選び方のポイントまで網羅的に解説しますので、自社に最適なツール選びにお役立てください。


BtoB向けLP作成ツールとは?BtoCとの違いを解説

BtoB向けLP作成ツールとは、企業間取引(BtoB)に特化した機能を備えたランディングページ作成ツールです。プログラミングやデザインの専門知識がなくても、テンプレートを活用して効果的なLPを制作できます。

BtoB向けツールは、一般消費者向け(BtoC)とは異なる特徴を持っています。BtoBでは意思決定に複数の関係者が関わるため、論理的な説明や信頼性の担保が重視されます。そのため、資料ダウンロードやホワイトペーパー提供、ウェビナー申込みなどのコンバージョンポイントが中心となります。

BtoB向けLPに求められる機能

BtoB向けLPには、リード獲得に特化した機能が不可欠です。まず重要なのが、リード獲得フォームの充実度です。BtoB取引では企業名、部署名、従業員規模など、BtoCよりも多くの情報を取得する必要があります。そのため、多項目のフォームを簡単に作成でき、入力補助機能やエラー表示機能が充実しているツールが求められます。

次に、MA(マーケティングオートメーション)・CRM連携機能です。獲得したリードを営業活動につなげるには、SalesforceやHubSpot、Marketoなどの外部ツールとシームレスに連携できることが重要です。この連携により、リード情報の自動転送やスコアリング、ナーチャリング施策の実施が可能になります。

分析・レポート機能も欠かせません。ページビュー数、コンバージョン率、流入経路の分析に加え、フォーム離脱率やヒートマップ分析により、改善ポイントを可視化できます。セキュリティ対策として、SSL対応、IPアドレス制限、パスワード保護機能なども、機密性の高いBtoB取引では必須要件となります。

BtoCのLPとの違い

BtoCのLPとの最大の違いは、意思決定プロセスの長さです。BtoC取引では個人の即断即決が多いのに対し、BtoB取引では稟議や複数部門の承認を経るため、検討期間が数週間から数ヶ月に及びます。そのため、LPの役割も「その場での購入」ではなく「資料請求や問い合わせ」といった初期接点の獲得が中心となります。

複数の関係者への訴求も重要な違いです。BtoB製品・サービスの導入には、経営層、現場担当者、IT部門など、立場や関心事が異なる複数の意思決定者が関与します。そのため、LPには費用対効果、業務効率化、技術的な安全性など、多角的な価値提案が必要です。

資料ダウンロードやホワイトペーパーの重要性も特徴的です。BtoBでは、詳細な製品仕様書、導入事例集、ROI試算ツールなど、検討材料となる資料の提供が不可欠です。これらを段階的に提供することで、リードナーチャリングを進め、商談化率を高めることができます。BtoCのような感情的・衝動的な購買ではなく、論理的で慎重な意思決定プロセスに対応したLP設計が求められます。


BtoB向けLP作成ツールの選び方【5つのポイント】

BtoB向けLP作成ツールを選ぶ際は、自社の目的と体制に合った機能を見極めることが重要です。ここでは、ツール選定で失敗しないための5つの重要ポイントを解説します。

操作性・使いやすさ

操作性の高さは、LP作成ツール選びで最も重視すべきポイントです。ノーコード・ローコード対応のツールであれば、プログラミング知識がないマーケティング担当者でも、直感的な操作でLPを作成できます。特にドラッグ&ドロップ操作やPowerPoint感覚で編集できるツールは、学習コストを大幅に削減できます。

テンプレートの充実度も重要です。BtoB向けに設計されたテンプレートが豊富に用意されていれば、業種や目的に応じて最適なデザインを選択でき、制作時間を短縮できます。SaaS、製造業、人材サービスなど、業種別のテンプレートがあると理想的です。

直感的な編集機能として、リアルタイムプレビュー、要素の複製機能、元に戻す・やり直し機能などが充実しているかも確認しましょう。特にモバイル対応の編集機能は必須です。BtoB向けLPでもモバイルからのアクセスが増加しているため、デスクトップとモバイルの表示を同時に確認しながら編集できるツールが便利です。

BtoB特化機能の有無

BtoB特化機能の有無は、リード獲得の成否を左右します。リード管理機能では、獲得したリード情報を一元管理し、ステータス管理やタグ付けができるかが重要です。リードソース(流入元)の自動記録機能があれば、どの広告やキャンペーンが効果的かを分析できます。

フォーム作成・カスタマイズ機能は、BtoB特有の項目設定が可能かチェックしましょう。企業名、部署名、役職、従業員規模、予算感など、BtoBで必要な項目を柔軟に設定できることが重要です。また、段階的な情報取得を可能にするプログレッシブプロファイリング機能があれば、初回訪問では最小限の情報のみ取得し、再訪時に追加情報を収集することで、フォーム離脱率を下げられます。

MA/CRMツールとの連携は、BtoB企業にとって最も重要な機能です。Salesforce、HubSpot、Marketo、Pardotなど、主要なMAツールとAPI連携できるツールを選びましょう。リアルタイム連携により、リード情報が即座に営業部門に共有され、迅速なフォローアップが可能になります。Webhookによる柔軟なデータ連携ができるツールなら、独自システムとの連携も実現できます。

SEO・分析機能

SEO機能は、オーガニック流入を増やすために欠かせません。メタタグ設定では、各ページのタイトルタグ、メタディスクリプション、OGPタグを個別に設定できることが重要です。これにより、検索結果での表示内容を最適化し、クリック率を向上させられます。

Google Analytics連携は必須機能です。GA4に対応しているか、コンバージョントラッキングが正確に設定できるかを確認しましょう。イベントトラッキング機能により、ボタンクリックやスクロール深度など、細かなユーザー行動も計測できます。

A/Bテスト機能があれば、複数のバージョンを同時に公開し、どちらが高いコンバージョン率を達成するかを科学的に検証できます。見出しや画像、CTAボタンの配置など、要素ごとにテストできるツールが理想的です。ヒートマップ分析機能により、ユーザーがどこをクリックし、どこまでスクロールしているかを視覚的に把握できれば、改善ポイントが一目瞭然です。

料金体系とコストパフォーマンス

料金体系は、初期費用と月額費用の両面から検討しましょう。初期費用が高額なツールでも、長期的に見れば月額費用が安く、トータルコストが抑えられるケースもあります。逆に初期費用無料でも、月額費用や従量課金が割高になる場合もあるため、年間コストで比較することが重要です。

制作ページ数の制限も確認が必要です。無料プランや低価格プランでは、作成できるLP数が1〜3ページに制限されていることが多くあります。複数の商品・サービスや、ABMで企業ごとにカスタマイズしたLPを展開する場合は、無制限プランや大量ページ作成に対応したツールを選びましょう。

サポート体制の充実度も料金に見合った価値があるかの判断材料です。メールサポートのみの場合と、電話・チャットサポート、専任担当者によるコンサルティングまで含まれる場合では、運用の安心感が大きく異なります。特にLP作成が初めての企業では、手厚いサポート体制があるツールを選ぶことで、スムーズな立ち上げと継続的な改善が可能になります。

セキュリティとサポート体制

セキュリティ対策は、BtoB取引における信頼性の基盤です。SSL対応は今や必須要件であり、すべてのページがHTTPS化されていることを確認しましょう。企業情報や個人情報を扱うフォームでは、通信の暗号化が法的にも求められます。

データバックアップ体制も重要です。作成したLPデータやリード情報が自動的にバックアップされ、万が一のトラブル時にも復旧できる体制が整っているかを確認しましょう。バックアップ頻度(毎日、毎時間など)や保存期間も事前にチェックが必要です。

サポート対応時間は、自社の運用体制に合わせて選びましょう。平日9〜18時のみのサポートなのか、土日祝日や夜間にも対応しているのかで、トラブル発生時の対応スピードが変わります。海外製ツールの場合、日本語サポートの有無や対応品質も重要な選定基準となります。ISMSやプライバシーマークなどの第三者認証を取得しているツールは、セキュリティ管理体制が一定水準以上であることの証明となります。


【比較表】BtoB向けLP作成ツールおすすめ10選

一覧比較表

以下は、BtoB向けLP作成ツール10選の主要機能と料金を比較した一覧表です。自社のニーズに合わせて最適なツールを選定する際の参考にしてください。

ツール名月額料金無料プランMA/CRM連携テンプレート数特徴
ferret One for LP20,000円〜なし◎(Salesforce/HubSpot等)40以上BtoB特化、AI機能搭載
ペライチ0円〜あり400以上国産、初心者向け
ジンドゥー(Jimdo)0円〜あり40以上AI自動生成対応
STUDIO0円〜あり50以上デザイン性重視
Wix0円〜あり800以上豊富なテンプレート
WordPress+Elementor0円〜あり無制限高度なカスタマイズ可能
Unbounce$90〜なし(14日間トライアル)100以上A/Bテスト特化
Instapage$199〜なし(14日間トライアル)200以上エンタープライズ向け
HubSpot CMS$360〜あり(機能制限)◎(HubSpot連携前提)100以上オールインワン型
MOSH0円〜あり30以上小規模事業者向け

凡例:

  • ◎:主要MAツールと標準連携可能
  • ○:一部MAツールと連携可能またはAPI連携対応
  • △:連携機能が限定的またはサードパーティ経由で可能

この比較表を見ると、無料プランから始められるツールが多い一方で、BtoB特化機能やMA連携の充実度は料金と比例する傾向があります。自社の予算、必要な機能、運用体制を総合的に判断して選定しましょう。


BtoB向けLP作成ツールおすすめ

ここからは、各ツールの詳細な機能、料金体系、メリット・デメリットを紹介します。実際の導入企業の活用事例も含めて解説しますので、ツール選定の参考にしてください。

ferret One for LP【BtoB特化型の決定版】

基本情報:

  • 提供会社:株式会社ベーシック
  • 月額料金:20,000円〜(税抜)
  • 初期費用:100,000円
  • 無料トライアル:あり(デモ相談)

主な機能: ferret One for LPは、BtoBマーケティングに特化した最強のLP作成ツールです。PowerPoint感覚の直感的な操作性が最大の特徴で、マーケティング担当者が専門知識なしにプロ品質のLPを作成できます。BtoB向けに最適化されたテンプレートが40種類以上用意されており、SaaS、製造業、人材サービスなど業種別に選択可能です。

MA連携機能では、Salesforce、HubSpot、Marketo、Pardotなど主要ツールとAPIで標準連携しています。リード情報は自動的にMAツールへ送信され、スコアリングやナーチャリングキャンペーンに即座に組み込まれます。ChatGPT連携のAIアシスタント機能により、キャッチコピーの提案や文章のリライト、SEO最適化のアドバイスも受けられます。

フォーム作成機能では、企業名・部署名・役職など、BtoBで必要な項目を簡単に追加できます。入力補助機能により、企業名を入力すると住所や業種が自動入力されるため、ユーザーの入力負担を軽減し、フォーム完了率を向上させます。レポート機能では、LP別のPV数、CV数、CVR、流入元などを一元管理でき、改善施策の効果測定が容易です。

メリット・デメリット:

メリット:

  • BtoB特化テンプレートで制作時間を大幅短縮
  • 主要MAツールと標準連携、リード管理がシームレス
  • AIアシスタントが文章作成をサポート
  • セミナー集客機能など、BtoBマーケティングに必要な機能が充実
  • サポート体制が手厚く、LP制作代行サービスも利用可能

デメリット:

  • 月額20,000円〜と中価格帯(ただしBtoB特化機能を考慮すればコスパは高い)
  • 初期費用が10万円必要
  • デザインの自由度は制作会社依頼に比べると制限がある

おすすめの企業: 本格的なBtoBマーケティングを展開する中堅・大企業に最適です。すでにSalesforceやHubSpotなどのMAツールを導入しており、LPからのリード獲得を営業活動に直結させたい企業には特におすすめです。複数の商品・サービスを扱い、定期的にLPを制作・改善するマーケティング体制が整っている企業に向いています。

実際の活用事例: IT企業A社では、ferret One for LPを導入後、LP制作期間を従来の3週間から5日間に短縮しました。MAツールとの連携により、リード獲得から営業フォローまでのリードタイムが50%削減され、商談化率が1.8倍に向上しています。AIアシスタント機能を活用することで、キャッチコピーの作成時間も大幅に短縮でき、マーケティング担当者の業務効率化に貢献しています。


ペライチ【国産・初心者向け】

基本情報:

  • 提供会社:株式会社ペライチ
  • 月額料金:0円〜(無料プラン)/1,465円(ライトプラン)/2,950円(レギュラープラン)/3,940円(ビジネスプラン)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:無料プランで継続利用可能

主な機能: ペライチは日本製のLP作成ツールで、日本人に使いやすいインターフェースが特徴です。400種類以上の豊富なテンプレートから選択でき、士業、セミナー、飲食、小売など業種別に最適化されたデザインが揃っています。無料プランでも1ページのLP作成が可能で、コストをかけずに始めたい企業に最適です。

決済機能の手数料が売上の3.5%〜と業界最低水準で、オンライン決済を伴うLPを作成したい場合に有利です。予約システム、メルマガ配信、SNS連携など、BtoB・BtoC両対応の機能が充実しています。フォーム作成も柔軟で、必要な項目を簡単に追加できます。

サポート体制も充実しており、オンライン個別相談会では1対1で操作方法を学べます。使い方動画やオンライン自習室などの学習コンテンツも豊富で、初心者でも安心して利用できます。独自ドメイン設定、SSL対応、SEO設定など、基本的な機能も網羅しています。

メリット・デメリット:

メリット:

  • 無料プランがあり、初期投資ゼロでスタート可能
  • 日本製で日本語サポートが充実
  • 400種類以上の豊富なテンプレート
  • 決済機能の手数料が業界最安水準
  • 学習コンテンツが豊富で初心者に優しい

デメリット:

  • MA連携機能が限定的(Zapier経由で一部可能)
  • 無料プランではペライチの広告が表示される
  • 高度な分析機能やA/Bテスト機能は搭載されていない
  • 1ページ完結型が基本で、複数ページのサイト構築には不向き

おすすめの企業: 初めてLPを作成するスモールビジネスや、予算を抑えてLPを試験的に運用したい企業に最適です。セミナー集客、資料請求、問い合わせ獲得など、シンプルなコンバージョンを目的としたLPを作成したい場合に向いています。MA連携が不要で、獲得したリードをメールや電話で直接フォローする営業体制の企業にもおすすめです。


ジンドゥー(Jimdo)【AI自動生成対応】

基本情報:

  • 提供会社:Jimdo GmbH(日本ではKDDIウェブコミュニケーションズが運営)
  • 月額料金:0円〜(無料プラン)/990円(START)/1,590円(GROW)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:無料プランで継続利用可能

主な機能: ジンドゥーは、ドイツで開発され世界170万人が利用するLP・Webサイト作成ツールです。最大の特徴は、AI自動生成機能「ジンドゥーAIビルダー」で、簡単な質問に答えるだけで、AIが最適なデザインとコンテンツ構成を自動生成します。初心者でも数分でプロフェッショナルなLPを作成できます。

日本語対応も完璧で、KDDIが運営しているため、日本市場に最適化されたサポート体制が整っています。独自ドメイン対応、フォーム作成、SEO設定、Google Analytics連携など、LP運用に必要な基本機能は網羅されています。

レスポンシブデザインに標準対応しており、スマートフォンやタブレットでも最適な表示が自動的に行われます。画像編集機能も内蔵されており、外部ツールを使わずにジンドゥー内で画像のリサイズやフィルター適用が可能です。

メリット・デメリット:

メリット:

  • AI自動生成で初心者でも簡単にLP作成
  • 日本語サポートが充実(KDDIが運営)
  • 無料プランで始められ、段階的にアップグレード可能
  • 画像編集機能が内蔵されており、外部ツール不要
  • SEO設定が分かりやすく初心者向け

デメリット:

  • MA/CRM連携機能が弱い
  • テンプレート数が他社に比べて少ない(40種類程度)
  • 高度なカスタマイズには向かない
  • A/Bテストやヒートマップなどの分析機能は別途有料

おすすめの企業: LP作成が初めてで、とにかく簡単に始めたい企業や個人事業主に最適です。AI機能により、デザインやコンテンツ構成で悩む時間を削減できるため、スピード重視の企業にもおすすめです。シンプルな問い合わせ獲得や資料請求LPを低コストで運用したい場合に向いています。


STUDIO【デザイン性重視】

基本情報:

  • 提供会社:STUDIO株式会社
  • 月額料金:0円(Free)/980円(Starter)/2,480円(CMS)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:無料プランで継続利用可能

主な機能: STUDIOは、デザイン性の高いLPを作成できる国産ツールです。コーディング不要でアニメーション機能を実装でき、動きのあるインタラクティブなLPを作成できます。デザインツールのような直感的な操作性で、細部までこだわったデザインが可能です。

Unsplashという無料素材サイトと連携しており、STUDIO内で高品質な画像を検索し、そのままLPに挿入できます。CMS機能も搭載されており、ブログやニュース記事を組み込んだLPも作成可能です。レスポンシブデザインも細かく調整でき、デバイスごとに最適な表示を実現できます。

エクスポート機能により、作成したLPのコードを書き出して、他のサーバーにアップロードすることも可能です。WordPressに移行する際にも便利な機能です。日本語フォントも豊富で、ブランドイメージに合わせたタイポグラフィを選択できます。

メリット・デメリット:

メリット:

  • デザインの自由度が非常に高い
  • アニメーション機能でインタラクティブなLPが作成可能
  • Unsplash連携で高品質な画像が無料で利用可能
  • 無料プランでも基本機能が充実
  • 日本製で日本語サポートあり

デメリット:

  • デザインにこだわれる分、初心者には学習コストが高い
  • MA/CRM連携機能は標準では弱い(API連携は可能)
  • フォーム機能がシンプルで、BtoB特化の項目管理には不向き
  • テンプレート数は50種類程度と限定的

おすすめの企業: デザイン性を重視し、ブランドイメージを強く打ち出したい企業に最適です。デザイナーが社内にいる、またはデザインにこだわりたいマーケティング担当者がいる企業向けです。視覚的な訴求が重要な製品・サービス(デザイン系SaaS、クリエイティブエージェンシーなど)のLPに向いています。


Wix【豊富なテンプレート】

基本情報:

  • 提供会社:Wix.com Ltd.
  • 月額料金:0円(無料)/500円(ドメイン接続)/900円(ベーシック)/1,500円(アドバンス)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:無料プランで継続利用可能

主な機能: Wixは、世界2億人以上のユーザーを持つグローバルなWebサイト・LP作成プラットフォームです。800種類以上のテンプレートが用意されており、あらゆる業種・目的に対応できます。BtoB向けのテンプレートも充実しており、B2Bサービス紹介、コンサルティング、セミナー集客など、用途別に選択可能です。

Wix ADI(Artificial Design Intelligence)という AI機能により、質問に答えるだけで自動的にLPを生成してくれます。ドラッグ&ドロップエディタも直感的で、細かいデザイン調整も簡単に行えます。App Marketには300以上の拡張機能があり、チャットボット、予約システム、メールマーケティングツールなど、必要な機能を追加できます。

SEO設定機能も充実しており、メタタグ、URL構造、画像alt属性など、基本的なSEO対策が簡単に実施できます。多言語対応機能もあり、グローバル展開を視野に入れた企業にも対応しています。

メリット・デメリット:

メリット:

  • 800種類以上の豊富なテンプレート
  • AI自動生成機能で初心者でも簡単
  • 300以上の拡張アプリで機能追加が自由
  • 多言語対応でグローバル展開に対応
  • 無料プランから始められる

デメリット:

  • 無料プランではWixの広告が表示される
  • MA/CRM連携は拡張アプリ経由で可能だが、設定が複雑
  • テンプレート変更時にコンテンツを引き継げない
  • 日本語サポートが英語圏に比べて手薄

おすすめの企業: 多様な商品・サービスを持ち、それぞれに最適なデザインのLPを作成したい企業に向いています。グローバル展開を視野に入れた多言語LPを作成したい企業にも最適です。拡張機能を活用して、LPにチャットボットや予約システムなどを組み込みたい企業にもおすすめです。


WordPress(Elementor等のプラグイン利用)

基本情報:

  • 提供会社:WordPress(オープンソース)、Elementorは Elementor Ltd.
  • 月額料金:0円〜(WordPressは無料、Elementor Proは年間$59〜)
  • 初期費用:0円(ただし、ホスティング費用が別途必要)
  • 無料トライアル:Elementor無料版あり

主な機能: WordPressは世界で最も利用されているCMSで、Elementorなどのページビルダープラグインを組み合わせることで、高機能なLP作成が可能になります。Elementorは直感的なドラッグ&ドロップエディタを提供し、コーディング不要でプロフェッショナルなLPを作成できます。

カスタマイズ性が非常に高く、HTML/CSS/PHPの知識があれば、どんなデザインや機能も実装可能です。プラグインエコシステムが充実しており、Contact Form 7、WPForms、Yoast SEOなど、LP作成に必要なあらゆる機能を追加できます。MA/CRM連携も、HubSpot、Salesforce、Mailchimpなど、主要ツールとのプラグインが豊富に揃っています。

SEO対策もプラグインで強化でき、Yoast SEOやRank Mathなどを使えば、詳細なSEO設定が可能です。A/Bテストも、Nelio A/B Testingなどのプラグインで実装できます。WooCommerceと組み合わせれば、EC機能も追加できます。

メリット・デメリット:

メリット:

  • WordPress本体は無料で、コストを大幅に抑えられる
  • カスタマイズ性が極めて高い
  • プラグインが豊富で、あらゆる機能を追加可能
  • MA/CRM連携も柔軟に対応
  • SEO対策が強力で、オーガニック流入を増やせる

デメリット:

  • 初期設定や運用に技術的な知識が必要
  • セキュリティ管理やアップデート対応を自社で行う必要
  • ホスティング費用が別途必要(月額数百円〜数千円)
  • プラグインの相性問題やバージョン管理が複雑

おすすめの企業: すでにWordPressでコーポレートサイトを運用しており、同じプラットフォームでLPも管理したい企業に最適です。社内またはパートナーにWordPress開発者がいて、技術的なサポートを受けられる環境がある企業向けです。長期的にLPを運用し、継続的に機能追加やカスタマイズを行いたい企業にもおすすめです。


Unbounce【A/Bテスト特化】

基本情報:

  • 提供会社:Unbounce Marketing Solutions Inc.(カナダ)
  • 月額料金:$90〜(Build)/$ 135〜(Experiment)/カスタム(Optimize)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:14日間

主な機能: Unbounceは、A/Bテストとコンバージョン最適化に特化したLP作成ツールです。Smart Trafficという AI機能が特徴で、訪問者の属性や行動に基づいて、最も高いコンバージョン率が期待できるLPバリエーションを自動的に表示します。機械学習により、継続的に最適化が行われます。

Dynamic Text Replacementという機能により、広告のキーワードに応じてLPの見出しやテキストを自動的に変更できます。例えば、「マーケティングオートメーション」で広告をクリックしたユーザーには、その言葉を含む見出しを表示し、関連性を高めることでコンバージョン率を向上させます。

100種類以上のテンプレートはコンバージョン最適化の観点から設計されており、平均以上のCVRを達成しやすくなっています。ポップアップやスティッキーバー(画面上部や下部に固定表示される帯状のCTA)も簡単に追加でき、離脱防止やコンバージョン促進に活用できます。

メリット・デメリット:

メリット:

  • AI-powered Smart Trafficで自動最適化
  • A/Bテスト機能が非常に強力
  • Dynamic Text Replacementで広告連動が容易
  • コンバージョン最適化に特化したテンプレート
  • HubSpot、Salesforce、Marketo等と標準連携

デメリット:

  • 月額$90〜と高価格帯
  • 英語ベースのため日本語サポートが限定的
  • 初心者には機能が多すぎて学習コストが高い
  • 日本市場向けのテンプレートは少ない

おすすめの企業: 広告予算が大きく、LPのコンバージョン率を1%でも向上させることで大きなROI改善が見込める企業に最適です。A/Bテストを科学的に実施し、データドリブンでLPを改善したいマーケティングチームに向いています。すでにHubSpotやMarketoなどのMAツールを活用している中堅〜大企業におすすめです。


Instapage【エンタープライズ向け】

基本情報:

  • 提供会社:Instapage, Inc.(アメリカ)
  • 月額料金:$199〜(Building)/カスタム(Converting)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:14日間

主な機能: Instapageは、エンタープライズ企業向けの高機能LP作成プラットフォームです。200種類以上のプロフェッショナルなテンプレートが用意されており、すべてモバイル最適化済みです。コラボレーション機能が強力で、複数のチームメンバーがリアルタイムで同じLPを編集でき、コメント機能でフィードバックを直接共有できます。

AdMap機能により、広告キャンペーンとLPを視覚的にマッピングし、キャンペーン全体のパフォーマンスを一目で把握できます。複数の広告プラットフォーム(Google Ads、Facebook Ads、LinkedIn Adsなど)と連携し、広告費用とLP のコンバージョンデータを統合して分析できます。

Thor Render Engineという独自技術により、ページの読み込み速度が高速化されており、離脱率の低減とSEO効果の向上に貢献します。ヒートマップ機能も標準搭載されており、ユーザー行動を詳細に分析できます。

メリット・デメリット:

メリット:

  • エンタープライズ向けの高度な機能
  • コラボレーション機能が充実
  • AdMapで広告キャンペーン全体を可視化
  • ページ読み込み速度が高速
  • 主要MAツールと標準連携

デメリット:

  • 月額$199〜と高価格
  • 日本語サポートが限定的
  • 小規模企業には機能過剰でコストパフォーマンスが悪い
  • 学習コストが高く、専任担当者が必要

おすすめの企業: 大規模な広告予算を投じており、複数のキャンペーンを並行運用している大企業に最適です。マーケティングチームが複数名いて、チーム協働でLPを制作・改善する体制がある企業向けです。エンタープライズレベルのセキュリティやサポートが必要な企業にもおすすめです。


HubSpot CMS【HubSpot連携前提】

基本情報:

  • 提供会社:HubSpot, Inc.(アメリカ)
  • 月額料金:$360〜(Starter)/$890〜(Professional)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:無料プランあり(機能制限)

主な機能: HubSpot CMSは、CRM・MA・SFA機能を統合したオールインワンプラットフォームの一部として提供されるLP作成機能です。最大の強みは、HubSpotのCRM・MA機能とのシームレスな連携で、リード獲得から顧客化まで一気通貫で管理できます。

ドラッグ&ドロップエディタは直感的で、マーケティング担当者が技術的な知識なしにLPを作成できます。Smart Content機能により、訪問者の属性(業種、役職、過去の行動など)に応じて、表示するコンテンツを動的に変更できるパーソナライゼーションが可能です。

SEO推奨事項機能が組み込まれており、メタタグ、内部リンク、画像alt属性などのSEO対策をリアルタイムでアドバイスしてくれます。A/Bテスト機能も標準搭載されており、見出しやCTAボタンなどの要素を簡単にテストできます。

メリット・デメリット:

メリット:

  • CRM・MA・SFA・CMSが完全統合
  • リード獲得からナーチャリング、商談化まで一元管理
  • Smart Contentでパーソナライゼーションが容易
  • SEO推奨事項が自動表示される
  • 世界78,700社以上の導入実績

デメリット:

  • 月額$360〜と高価格
  • HubSpot全体を導入することが前提(LP単体での利用には向かない)
  • 日本語サポートはあるが、英語圏に比べて情報が少ない
  • 小規模企業には機能過剰

おすすめの企業: すでにHubSpotのCRM・MA機能を導入している、または今後導入を検討している企業に最適です。マーケティング・セールス・カスタマーサクセスを統合したプラットフォームで管理したい企業向けです。リードナーチャリングを重視し、長期的な顧客関係構築を目指すBtoB企業におすすめです。


MOSH【小規模事業者向け】

基本情報:

  • 提供会社:MOSH株式会社
  • 月額料金:0円〜(決済手数料として売上の3.6%+99円)
  • 初期費用:0円
  • 無料トライアル:無料で継続利用可能

主な機能: MOSHは、個人事業主やスモールビジネス向けのLP・予約・決済オールインワンツールです。オンラインレッスン、コンサルティング、セミナーなど、サービス販売に特化した機能が充実しています。Zoom連携機能があり、予約が入ると自動的にミーティングURLが発行され、リマインドメールも自動送信されます。

LP作成も非常にシンプルで、サービス名、価格、説明文、画像を入力するだけで、プロフェッショナルなLPが完成します。決済機能が標準搭載されており、クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ決済に対応しています。サブスクリプション(月額課金)にも対応しており、継続的な収益モデルを構築できます。

顧客管理機能もシンプルで使いやすく、予約履歴、決済状況、顧客情報を一元管理できます。メールマガジン配信機能もあり、既存顧客へのリピート促進も可能です。

メリット・デメリット:

メリット:

  • 月額固定費0円で、売上が発生した時のみ手数料
  • Zoom連携でオンラインサービスの提供が容易
  • 予約・決済・顧客管理が一体化
  • サブスクリプション対応
  • 初期設定が非常に簡単

デメリット:

  • BtoB企業向けの機能(MA連携、高度なフォームなど)は弱い
  • カスタマイズ性が低く、デザインの自由度が限定的
  • 大規模なマーケティング活動には不向き
  • 決済手数料が3.6%+99円と、売上規模が大きくなるとコスト増

おすすめの企業: オンラインコンサルティング、オンラインレッスン、セミナー開催など、サービス販売を行う個人事業主やスモールビジネスに最適です。初期投資を抑えて、まずは小さく始めたい事業者向けです。LPと予約・決済をワンストップで管理したい場合に便利です。


【目的別】おすすめLP作成ツールの選び方

自社の目的や優先事項に応じて、最適なLP作成ツールは異なります。ここでは、4つの主要な目的別におすすめのツールを紹介します。

コストを抑えたい企業向け

コストを最小限に抑えてLPを作成したい企業には、無料プランや低価格プランが充実したツールがおすすめです。ペライチは、無料プランで1ページのLP作成が可能で、初期投資ゼロで始められます。ライトプラン(月額1,465円)にアップグレードすれば、独自ドメイン設定やGoogle Analytics連携が可能になります。

ジンドゥーも無料プランがあり、AI自動生成機能により短時間でLPを作成できます。初めてのLP作成で、まずはコストをかけずに試してみたい企業に最適です。STARTプラン(月額990円)では広告非表示と独自ドメイン設定が可能になります。

WordPress + Elementor無料版の組み合わせも、コストを抑える有力な選択肢です。WordPress本体は無料で、Elementorの無料版でも基本的なLP作成が可能です。ただし、ホスティング費用(月額数百円〜)とドメイン費用(年額数百円〜)が別途必要です。技術的な知識があれば、最もコストパフォーマンスの高い選択となります。

無料プランや低価格プランを選ぶ際の注意点として、ツールのロゴや広告が表示される、作成ページ数に制限がある、MA連携などの高度な機能が使えない、などの制限があることを理解しておきましょう。事業の成長に合わせて、段階的に有料プランにアップグレードする計画を立てることをおすすめします。

MA・CRM連携を重視する企業向け

MA・CRM連携を最優先する企業には、主要なMAツールと標準連携できるLP作成ツールを選ぶことが重要です。ferret One for LPは、Salesforce、HubSpot、Marketo、PardotなどBtoB企業で広く使われるMAツールとAPI連携が可能で、リード情報をリアルタイムで同期できます。

Salesforce連携を重視する企業には、SalesforceのApp Exchangeで認定されているツールを選ぶと安心です。ferret OneやUnbounceは、Salesforce認定パートナーとして、安定した連携を提供しています。リード情報だけでなく、LP訪問履歴やエンゲージメントスコアなども同期できます。

HubSpot連携が前提なら、HubSpot CMS自体がベストな選択です。HubSpotのCRM・MA機能と完全に統合されているため、別途連携設定が不要で、LPからのリード獲得が即座にワークフローに組み込まれます。Smart Content機能により、訪問者の属性に応じたパーソナライゼーションも可能です。

Marketo連携を重視する企業には、Unbounce やInstapageが適しています。これらのツールは、Marketoとのネイティブ連携をサポートしており、フォーム送信データがMarketoのリードデータベースに自動的に追加されます。Marketoのプログレッシブプロファイリングと組み合わせることで、段階的な情報収集が可能になります。

MA連携を選ぶ際のポイントとして、リアルタイム連携が可能か、双方向同期(LP→MAだけでなく、MA→LPへのデータ反映)が可能か、連携設定にエンジニアの支援が必要か、などを事前に確認しましょう。

デザイン性を重視する企業向け

デザイン性を重視し、ブランドイメージを強く打ち出したい企業には、カスタマイズ性の高いツールがおすすめです。STUDIOは、デザインツールのような操作感で、細部までこだわったデザインが可能です。アニメーション機能により、スクロールに応じて要素がフェードインするなど、動きのあるインタラクティブなLPを作成できます。

Wixは、800種類以上のデザインテンプレートを提供しており、あらゆる業種・スタイルに対応できます。ドラッグ&ドロップエディタの自由度が高く、ピクセル単位での細かい配置調整も可能です。フォントの選択肢も豊富で、ブランドに合わせたタイポグラフィを実現できます。

WordPress + Elementor Proの組み合わせは、デザインの自由度が最も高い選択肢です。カスタムCSSやJavaScriptを追加することで、どんなデザインでも実装可能です。ただし、高度なカスタマイズには技術的な知識が必要になるため、社内またはパートナーにWeb開発者がいる企業向けです。

デザイン性を重視する際の注意点として、デザインにこだわりすぎてページの読み込み速度が遅くなると、かえってコンバージョン率が下がる可能性があります。Google PageSpeed Insightsなどでパフォーマンスを計測し、美しさと速度のバランスを取ることが重要です。また、BtoBでは感覚的な美しさよりも、情報の分かりやすさや信頼性の方が重要な場合が多いことも留意しましょう。

分析機能を重視する企業向け

データドリブンでLPを継続的に改善したい企業には、分析機能が充実したツールが必須です。Unbounceは、A/Bテスト機能とAI-powered Smart Traffic機能により、自動的にコンバージョン率を最適化できます。複数のバリエーションをテストし、統計的に有意な結果が出るまで自動運用してくれます。

Instapageは、ヒートマップ機能が標準搭載されており、ユーザーがどこをクリックし、どこまでスクロールしているかを視覚的に把握できます。AdMap機能により、複数の広告キャンペーンとそれぞれのLPのパフォーマンスを一覧で比較でき、ROIの高いキャンペーンを見極められます。

ferret One for LPは、BtoB特化の分析機能が充実しており、LP別のCV数、CVR、流入元、リードの商談化率までを追跡できます。AIアシスタント機能が、LPのパフォーマンスを自動分析し、改善ポイントを提案してくれます。

分析機能を活用する際のポイントとして、まず明確なKPI(目標指標)を設定することが重要です。単にPV数を追うのではなく、CV数、CVR、リード単価、商談化率など、ビジネス成果に直結する指標を設定しましょう。A/Bテストを実施する際は、一度に複数の要素を変更するのではなく、見出し、画像、CTAボタンなど、一つずつテストすることで、何が効果的だったのかを明確に把握できます。


BtoB向けLPの成果を高める5つのポイント

優れたツールを選んでも、LP自体の設計が不適切では成果は上がりません。ここでは、BtoB向けLPで成果を最大化するための5つの重要ポイントを解説します。

ターゲット企業の明確化

BtoB向けLPの成功は、ターゲット企業の明確化から始まります。ペルソナ設定では、業種、従業員規模、年商、所在地などの企業属性だけでなく、担当者の役職、年齢、課題、情報収集行動なども具体的に定義します。例えば「従業員100〜500名のIT企業で、マーケティング部門のマネージャー(35〜45歳)、リード獲得に課題を感じており、MAツールの導入を検討中」といった具体的なペルソナを設定します。

意思決定者の特定も重要です。BtoB取引では、予算決定者(経営層)、導入決定者(部門長)、利用者(現場担当者)、技術評価者(IT部門)など、複数の関係者が関わります。それぞれの関心事や懸念事項を理解し、LPで適切に訴求する必要があります。

ターゲット企業を明確にすることで、LP全体のメッセージ、使用する言葉、提示する事例、オファーの内容などが自然と決まってきます。「誰にでも刺さるLP」ではなく、「特定のターゲットに強く刺さるLP」を目指すことが、BtoB向けLPの成功の鍵です。

価値提案の明確化

価値提案の明確化では、ベネフィット(顧客が得られる利益)を具体的に訴求することが重要です。機能の説明ではなく、その機能によって顧客の業務がどう変わるのかを示します。例えば「AIが自動的にリードをスコアリング」という機能説明ではなく、「営業担当者が優先すべきリードが一目で分かり、商談化率が30%向上」というベネフィットを訴求します。

導入効果の数値化も不可欠です。「業務効率が向上」という抽象的な表現ではなく、「月間の業務時間を20時間削減」「年間コストを300万円削減」「売上が150%増加」といった具体的な数値を示すことで、説得力が大幅に高まります。他社の導入事例から数値を引用する際は、業種や企業規模が似た事例を選ぶことで、見込み客が自社での効果をイメージしやすくなります。

競合との差別化ポイントも明確に伝えましょう。「なぜ競合製品ではなく、当社製品を選ぶべきか」を論理的に説明します。価格、機能、サポート体制、導入実績、独自技術など、自社の強みを具体的に示すことで、比較検討している見込み客の意思決定を後押しできます。

信頼性の担保

BtoB取引では、高額かつ長期的な契約になることが多いため、信頼性の担保が極めて重要です。導入事例・実績の掲載では、具体的な企業名(許可が得られた場合)、業種、導入前の課題、導入後の成果を詳しく紹介します。動画での顧客インタビューがあると、さらに信頼性が高まります。できるだけターゲット企業と近い業種・規模の事例を掲載することで、「自社でも同様の効果が期待できる」と感じてもらえます。

第三者評価の活用も効果的です。業界メディアでの受賞歴、ITreviewやG2 Crowdなどのレビューサイトでの高評価、業界団体や公的機関からの認定などを掲載することで、客観的な信頼性を示せます。顧客満足度調査の結果や、NPS(Net Promoter Score)などの指標も、信頼性を裏付ける有力な情報です。

セキュリティ認証やプライバシーマークの表示も、特にBtoB企業では重要視されます。ISO27001(情報セキュリティマネジメント)、SOC2、プライバシーマークなどの認証ロゴを掲載することで、情報管理体制が整っていることをアピールできます。無料トライアルや返金保証などの提供も、購入リスクを下げ、信頼性を高める有効な手段です。

CTA(行動喚起)の最適化

CTAの最適化は、コンバージョン率に直結する重要な要素です。BtoB向けLPでは、「今すぐ購入」のような強いCTAよりも、「資料ダウンロード」「無料トライアル」「デモ依頼」など、ハードルの低いCTAが効果的です。購入までの意思決定プロセスが長いBtoB取引では、まず初期接点を獲得し、その後のナーチャリングで商談化を目指すアプローチが有効です。

CTAボタンの配置は、ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)に少なくとも1つ、LPの中盤と最下部にも配置するのが基本です。長いLPの場合、各セクションの終わりにCTAを配置し、興味を持ったタイミングですぐにアクションできるようにします。スティッキーヘッダー(画面上部に固定表示されるメニュー)にCTAボタンを配置する手法も効果的です。

CTAボタンのテキストは、行動を具体的に示すことが重要です。単に「送信」「申し込み」ではなく、「無料で資料をダウンロードする」「デモを予約する」「30日間無料で試す」など、ユーザーが次に何を得られるかを明確に示しましょう。ボタンの色は、LP全体のデザインの中で目立つ色を選び、周囲に十分な余白を設けることで視認性を高めます。

フォーム項目の最適化

フォーム項目の最適化は、コンバージョン率を左右する重要な要素です。必要最小限の入力項目に絞ることが基本原則で、項目数が増えるほどフォーム離脱率が上がることが多数の調査で示されています。初回接点では、名前、メールアドレス、会社名程度に留め、追加情報は後のステップで収集するアプローチが効果的です。

プログレッシブプロファイリングは、BtoB向けLPで非常に有効な手法です。初回訪問では最小限の情報のみ取得し、再訪時や資料ダウンロード2回目などのタイミングで、部署名、従業員規模、予算感などの追加情報を段階的に収集します。ferret OneやHubSpotなどのツールでは、この機能が標準搭載されています。

入力支援機能により、ユーザーの負担を軽減することも重要です。会社名を入力すると住所や業種が自動入力される、郵便番号から住所を自動入力する、プルダウンメニューで選択肢を提示するなどの工夫により、フォーム完了率を向上させられます。エラーメッセージはリアルタイムで表示し、ユーザーが送信ボタンを押す前に修正できるようにします。

プライバシーポリシーへのリンクと、情報の利用目的を明示することも信頼性向上に不可欠です。「お預かりした情報は資料送付のみに使用し、第三者に提供することはありません」といった明確な説明により、ユーザーの不安を軽減し、フォーム送信を後押しできます。


LP作成ツール導入の成功事例【業界別】

実際にLP作成ツールを導入し、成果を上げている企業の事例を業界別に紹介します。自社と近い業界の事例を参考にすることで、具体的な活用イメージが掴めます。

IT・SaaS業界の事例

マーケティングオートメーションSaaS提供企業

A社は、ferret One for LPを導入し、リード獲得数を前年比で180%増加させることに成功しました。以前は制作会社に外注していたため、LP1本の制作に3週間と30万円のコストがかかっていました。ferret One導入後は、マーケティング担当者が自社で5日間でLPを作成できるようになり、コストも大幅に削減されました。

使用ツールと施策内容として、BtoB特化テンプレートを活用し、業種別(製造業向け、IT企業向け、人材サービス向け)に3つのLPを作成しました。それぞれにペルソナに合わせた導入事例とベネフィットを訴求しています。Salesforce連携により、LPから獲得したリードが自動的にSalesforceに登録され、リードスコアに応じて営業担当者に自動アサインされる仕組みを構築しました。

AIアシスタント機能でキャッチコピーを10パターン生成し、A/Bテストで最も効果的なものを採用した結果、CVRが従来の1.8%から2.7%に向上しました。レポート機能で流入元別のCVRを分析し、LinkedInLinked Ads経由のユーザーのCVRが高いことが判明したため、LinkedIn広告予算を増額する意思決定につながりました。

製造業の事例

産業用ロボットメーカー

B社は、Unbounceを導入し、展示会後のリード獲得施策を強化しました。展示会で名刺交換した見込み客に対して、製品別のパーソナライズされたLPを送信し、詳細資料のダウンロードを促す戦略を実施しました。

使用ツールと施策内容として、Dynamic Text Replacement機能を活用し、メールに記載したパラメータに応じてLPの見出しや画像を自動的に変更しました。例えば、溶接ロボットに興味を示した見込み客には溶接関連の事例を、組立ロボットに興味を示した見込み客には組立関連の事例を表示しました。

複数のLPバリエーションでA/Bテストを実施し、技術仕様を詳しく記載したバージョンと、導入効果(コスト削減、生産性向上)を強調したバージョンを比較した結果、後者のCVRが1.5倍高いことが判明しました。この知見を元に、他のマーケティング施策にも反映しています。

具体的な成果として、展示会後のリード育成施策により、資料ダウンロード率が従来の8%から19%に向上し、最終的な商談化率も12%から18%に改善しました。LP制作にかかる時間も、外注時の4週間から自社制作の1週間に短縮され、タイムリーな施策展開が可能になっています。

人材・コンサルティング業界の事例

人材紹介・採用コンサルティング企業

C社は、ペライチとSTUDIOを併用し、サービス別・ターゲット別に複数のLPを展開する戦略を実施しました。経営層向けの採用戦略コンサルティングLPはSTUDIOで洗練されたデザインに、人事担当者向けの実務的な人材紹介サービスLPはペライチで短期間に大量制作する、という使い分けを行っています。

使用ツールと施策内容として、ペライチの低コスト・高速制作の特性を活かし、業種別(IT業界向け、製造業向け、小売業向け)に10種類以上のLPを1ヶ月で制作しました。各LPには業種特有の採用課題と、それに対するC社のソリューションを具体的に記載しています。

STUDIOのデザイン性を活かし、経営層向けのハイエンドサービスLPでは、アニメーション効果やインタラクティブな要素を取り入れ、プレミアム感を演出しました。顧客インタビュー動画を埋め込み、サービスの価値を視覚的に伝えることで、問い合わせ単価の高いリードを獲得しています。

具体的な成果として、LP数を3本から15本に増やしたことで、月間のリード獲得数が120件から280件に増加しました。業種別LPを用意したことで、各LPのメッセージがターゲットに刺さりやすくなり、CVRも平均で1.5倍に向上しています。LP制作コストは、制作会社に外注していた時期に比べて年間で約500万円削減されました。


LP作成ツール導入時の注意点とよくある失敗

LP作成ツールを導入しても、適切に運用できなければ期待した成果は得られません。ここでは、よくある失敗パターンとその対策を解説します。

よくある失敗パターン5選

1. ツールの機能を使いこなせない

多機能なツールを導入したものの、マーケティング担当者が使いこなせず、基本的な機能しか活用できていないケースが多くあります。特に、A/Bテスト機能、ヒートマップ分析、MA連携などの高度な機能は、設定や運用に専門知識が必要なため、放置されがちです。結果的に、高額なツールを導入したのに、無料ツールと変わらない使い方しかできていないという状況に陥ります。

2. MA/CRM連携が想定通りにいかない

LP作成ツールとMAツールの連携設定が複雑で、リード情報が正しく同期されない、重複リードが発生する、カスタムフィールドがマッピングされないなどの問題が頻発します。技術的な知識がないマーケティング担当者だけで連携設定を試みた結果、うまくいかずに挫折するケースが多くあります。

3. デザインにこだわりすぎて公開が遅れる

デザインの細部にこだわりすぎて、LP公開が大幅に遅れるケースもよく見られます。完璧なLPを目指すあまり、フォントの選択、色の微調整、画像の配置などに時間をかけすぎてしまいます。BtoBマーケティングでは、完璧なデザインよりも、スピーディーに公開してデータを取得し、改善していくアプローチの方が成果につながりやすいことが多くあります。

4. 分析・改善のPDCAが回らない

LPを公開した後、アクセス解析やA/Bテストのデータを見ているものの、それを元にした改善施策が実行されず、PDCAサイクルが回らないケースが非常に多くあります。「CVRが低い」という問題は認識していても、なぜ低いのか、どこを改善すべきかが分からず、具体的なアクションにつながりません。

5. セキュリティ要件を満たさない

BtoB企業では、情報セキュリティポリシーが厳格に定められていることが多くあります。LP作成ツールを選定する際にセキュリティ要件を十分に確認せず、導入後に「SSL証明書が企業指定のものに変更できない」「IPアドレス制限ができない」「データの保存場所が日本国内ではない」などの問題が発覚し、利用を中止せざるを得なくなるケースがあります。

失敗を防ぐための対策

失敗を防ぐための対策として、まず事前のトライアル活用が重要です。ほとんどのLP作成ツールは無料トライアルや無料プランを提供しています。本契約前に、実際に自社でLPを作成してみて、操作性、機能の充実度、MA連携の実現可能性などを確認しましょう。複数のツールを同時にトライアルし、比較検討することをおすすめします。

社内体制の整備も不可欠です。LP作成ツールの運用担当者を明確にし、必要に応じてトレーニングを受講させます。MA連携などの技術的な設定が必要な場合は、IT部門やパートナー企業のサポートを事前に確保しておきましょう。また、LP制作のワークフロー(企画→制作→レビュー→公開→分析→改善)を明確化し、チーム内で共有することで、スムーズな運用が可能になります。

段階的な導入計画を立てることも重要です。いきなり複数のLPを同時に制作するのではなく、まず1本のLPを作成し、運用ノウハウを蓄積してから徐々に拡大していくアプローチが安全です。最初は基本機能のみを使い、慣れてきたらA/Bテストやヒートマップ分析などの高度な機能を段階的に活用していきましょう。

ベンダーのサポートやコンサルティングサービスを積極的に活用することも効果的です。多くのツールベンダーは、導入支援、トレーニング、定期的なコンサルティングなどのサービスを提供しています。特に導入初期は、これらのサポートを受けることで、失敗を回避し、早期に成果を出すことができます。


LP作成ツールに関するよくある質問(FAQ)

無料のLP作成ツールでもBtoBで使えますか?

はい、無料のLP作成ツールでもBtoB用途で使える場合がありますが、いくつかの制限を理解しておく必要があります。

無料プランでも基本的なLP作成機能は使えるため、シンプルな資料請求や問い合わせ獲得LPであれば十分に機能します。ペライチ、ジンドゥー、STUDIO、Wixなどは無料プランでも実用的なLPを作成できます。特に、LP作成が初めての企業や、まず試験的に運用してみたい場合には、無料プランから始めるのは賢い選択です。

ただし、無料プランには以下のような制限があることが多いため、注意が必要です。まず、ツール提供会社のロゴや広告が表示されます。これはBtoB企業のブランディングの観点から問題となる場合があります。次に、独自ドメインが使えない(ツールのサブドメインになる)ため、信頼性が下がる可能性があります。また、MA/CRM連携機能が使えない、または大幅に制限されます。さらに、作成できるLP数が1〜3ページに制限されることが多く、複数商品を扱う企業には不十分です。分析機能やA/Bテスト機能が使えない、または大幅に制限されます。

BtoB企業で本格的にLPを運用する場合は、月額数千円〜数万円の有料プランへのアップグレードを検討することをおすすめします。無料プランで操作性や基本機能を確認し、効果が見込めると判断できてから有料プランに移行するというステップが理想的です。

LP作成ツールとホームページ作成ツールの違いは?

LP作成ツールとホームページ作成ツールは、目的と構造が異なります。

LP(ランディングページ)は、特定のコンバージョン(資料請求、問い合わせ、購入など)を獲得することに特化した1ページ完結型のページです。そのため、LP作成ツールは、コンバージョン最適化に必要な機能(フォーム作成、CTAボタン配置、A/Bテスト、ヒートマップ分析など)が充実しています。縦長のシングルページデザインが基本で、ユーザーを特定のアクションに誘導する構成になっています。

一方、ホームページ(Webサイト)は、企業や商品・サービスの総合的な情報提供を目的とした、複数ページで構成されるサイトです。ホームページ作成ツールは、トップページ、会社概要、製品紹介、ブログ、お問い合わせなど、複数のページを作成し、それらを階層構造で管理する機能が充実しています。

ただし、両者の境界線は曖昧になってきており、多くのツールがLP作成とホームページ作成の両方に対応しています。例えば、Wix、ジンドゥー、WordPress+Elementorなどは、シングルページのLPも、複数ページのWebサイトも作成できます。

用途に応じて使い分けることが重要です。特定の商品・サービスを訴求し、短期的にコンバージョンを獲得したい場合はLPを、企業全体の情報を網羅的に提供し、長期的にブランディングや信頼構築を行いたい場合はホームページを作成します。多くのBtoB企業では、コーポレートサイト(ホームページ)と、個別商品・サービスのLP を併用する戦略が効果的です。

制作会社に依頼するのとツールを使う、どちらが良い?

制作会社への依頼とツール利用は、それぞれメリット・デメリットがあり、企業の状況に応じて選択すべきです。

制作会社に依頼するメリットとして、プロのデザイナー・コピーライターによる高品質なLPが作成でき、戦略面からコンサルティングを受けられます。独自性の高いデザインやブランディングが可能で、技術的な対応(複雑な機能実装、SEO対策、アクセシビリティ対応など)も任せられます。デメリットとしては、費用が30万円〜100万円以上と高額で、制作期間が3週間〜2ヶ月と長く、修正や更新にも都度費用と時間がかかります。

LP作成ツールを使うメリットとして、月額数千円〜数万円と低コストで始められ、数日〜1週間で公開でき、修正や更新を即座に自社で行える機動力があります。複数のLPを低コストで大量制作できます。デメリットとしては、テンプレートベースのため、デザインの独自性に限界があり、戦略面は自社で考える必要があり、初期の学習コストが発生します。

選択基準として、以下のポイントを考慮しましょう。予算面では、初期投資に30万円以上かけられるなら制作会社、月額数千円〜数万円で抑えたいならツールが向いています。スピード面では、3週間以上かけてじっくり作りたいなら制作会社、1週間以内に公開したいならツールが適しています。継続性では、一度作って長期間変更しないならツールでも制作会社でも可、頻繁に修正・更新するならツールが有利です。

実際には、両方を組み合わせるハイブリッド戦略も効果的です。重要な主力商品のLPは制作会社に依頼して高品質に作り込み、季節キャンペーンやABM向けの個別LPはツールで迅速に制作する、という使い分けが理想的です。

LP作成後の運用・改善はどうすれば良い?

LP作成後の運用・改善は、成果を最大化するために不可欠なプロセスです。公開して終わりではなく、継続的なPDCAサイクルを回すことが重要です。

まず、KPI(重要業績評価指標)の設定と計測を行います。LP公開前に、PV数、CV数、CVR、リード単価、商談化率などの目標値を設定します。Google Analyticsやツール内の分析機能で、これらの指標を定期的に計測し、目標に対する達成度を確認します。流入元別(Google Ads、LinkedIn Ads、オーガニック検索など)のCVRを分析し、効果の高いチャネルに予算を集中させます。

次に、ユーザー行動の分析を行います。ヒートマップ分析により、ユーザーがどこをクリックし、どこまでスクロールしているかを確認します。離脱率の高いセクションを特定し、そこの改善を優先的に行います。フォーム分析により、どの項目で離脱が多いかを確認し、不要な項目を削除または任意項目に変更します。

A/Bテストの実施も重要です。見出し、画像、CTAボタンのテキスト・色・配置など、一つの要素に絞ってテストします。統計的に有意な結果が出るまで(通常、各バージョンに100〜200CVが必要)テストを継続します。勝利バージョンを採用し、さらに次の要素をテストするというサイクルを繰り返します。

定期的なコンテンツ更新も忘れずに行いましょう。導入事例や実績数字を最新情報に更新し、季節や時期に応じたメッセージに変更します(例:年末の予算確保時期には「今年度内の導入で特典」などの訴求)。新機能リリースや受賞歴などの最新情報を追加します。

改善サイクルの目安として、月次でKPIレビューと改善施策の立案、週次でA/Bテストの進捗確認、日次でCV数とCVRの確認を行うことをおすすめします。また、四半期ごとにLP全体の抜本的な見直し(デザインリニューアル、メッセージ変更など)を検討すると良いでしょう。

モバイル対応は必要ですか?

はい、BtoB向けLPでもモバイル対応は必須です。

従来、BtoB取引は企業のオフィスからのPCアクセスが主流でしたが、近年はモバイルデバイスからのアクセスが急増しています。通勤中や移動中にスマートフォンで情報収集し、後でPCで詳細を確認するという行動パターンが一般化しています。実際、BtoB向けLPでもモバイルからのアクセスが30〜50%を占めるケースが多くなっています。

Googleもモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイル版のページを基準に検索順位を決定しています。そのため、モバイル対応していないLPは、検索順位が下がり、オーガニック流入が減少する可能性があります。

モバイル対応のポイントとして、レスポンシブデザインは必須で、画面サイズに応じて自動的にレイアウトが最適化されることが重要です。ほとんどの現代的なLP作成ツールは、レスポンシブデザインに標準対応しています。タップしやすいボタンサイズ(最小44×44ピクセル)を確保し、フォーム入力をモバイルで行いやすくするため、入力項目を最小限にし、入力補助機能を活用します。ページ読み込み速度を高速化し(3秒以内が理想)、モバイルユーザーの離脱を防ぎます。

モバイルとPCで表示内容を変える必要がある場合もあります。例えば、PCでは詳細な技術仕様表を表示し、モバイルでは要約版を表示するなど、デバイス特性に応じた最適化を行います。

モバイル対応の確認方法として、Google の「モバイルフレンドリーテスト」ツールを使用し、LPがモバイル対応しているか確認します。実際にスマートフォンやタブレットでLPを表示し、ボタンのタップしやすさ、フォームの入力しやすさ、読みやすさなどをチェックします。Google AnalyticsやLPツールの分析機能で、デバイス別のCVRを確認し、モバイルのCVRが極端に低い場合は改善が必要です。

既存のMAツールと連携できないツールでも大丈夫?

MA連携ができないツールでも運用は可能ですが、効率性と効果に大きな差が出ます。

MA連携なしで運用する場合、LPから獲得したリード情報を手動でMAツールにインポートする必要があります。CSV出力→MA側でインポートという手順になり、タイムリーなフォローが困難になります。また、リード情報の入力ミスや重複が発生しやすく、データ品質が下がる可能性があります。

手動運用のデメリットとして、リード獲得から営業フォローまでのタイムラグが発生し、ホットリードを逃す可能性があります。自動化されたナーチャリングキャンペーンに組み込めず、リードの育成が困難になります。LP訪問履歴やエンゲージメントスコアなどの行動データがMAに連携されず、精度の高いスコアリングができません。

代替手段として、Zapier、Integromat(Make)などのiPaaS(Integration Platform as a Service)を使用し、LP作成ツールとMAツールを連携させる方法があります。これらのツールは、API連携をノーコードで実現できます。ただし、月額費用(数千円〜)が別途発生し、複雑な連携の場合は設定が難しいこともあります。

Webhookによる連携も可能で、LP作成ツールからフォーム送信時にWebhookでデータを送信し、MAツール側でAPIで受け取る方法です。ただし、両ツールがWebhook/APIに対応している必要があり、技術的な知識が必要です。

判断基準として、月間リード獲得数が少ない(10件以下)場合は手動運用でも何とか対応可能ですが、月間50件以上のリードを獲得している、または今後獲得する予定の場合は、MA連携機能があるツールを選ぶべきです。複数の商品・サービスで複数のLPを運用している場合、手動管理は現実的ではなく、連携機能が必須です。

長期的には、MA連携機能があるLP作成ツールを選ぶことで、運用効率が大幅に向上し、リードナーチャリングの精度が高まり、最終的な商談化率・受注率の向上につながります。初期段階でMA連携なしで始めても、事業が拡大したタイミングで連携可能なツールに移行することをおすすめします。


まとめ:BtoB向けLP作成ツールは目的に応じて選ぼう

BtoB向けLP作成ツールは、リード獲得を効率化し、マーケティング成果を最大化するための強力な武器です。この記事で紹介した10のツールは、それぞれ異なる強みと特徴を持っています。

本格的なBtoBマーケティングを展開する企業には、MA連携やリード管理機能が充実したferret One for LPやHubSpot CMSが最適です。初めてLPを作成する企業や予算を抑えたい企業には、無料プランがあるペライチやジンドゥーから始めることをおすすめします。デザイン性を重視する企業にはSTUDIOやWix、データドリブンで改善したい企業にはUnbounceやInstapageが向いています。

ツール選定の基本原則として、自社の目的(リード獲得、ブランディング、商談化率向上など)を明確にし、予算、社内の体制(技術者の有無、マーケティングチームの規模)、既存のMAツールとの連携要件、を総合的に判断しましょう。

重要なのは、完璧なツールを選ぶことではなく、選んだツールを活用して継続的に改善することです。まずは無料トライアルで複数のツールを試し、自社に最も合うものを見つけてください。LP公開後は、データを分析し、A/Bテストを実施し、PDCAサイクルを回し続けることで、コンバージョン率を着実に向上させることができます。

BtoB向けLP作成ツールを効果的に活用し、リード獲得の成果を最大化しましょう。まずは気になるツールの無料トライアルから始めてみてください。


この記事で紹介した各ツールの公式サイトで、無料トライアルや詳細情報をご確認いただけます。自社に最適なツールを見つけ、効果的なBtoB向けLPを作成しましょう。